サッポロ瓶ビール二刀流セット!この発想はなかった!

上野。

この1年2年で、すっかり昼間っから飲っている奴らの聖地みたいになっちゃった。

以前から昼営業をやっている居酒屋が何軒もあって、外飲みに近いような店構えのお店が多かった場所だ。それがコロナになってお酒を伴う飲食が厳しい時代になると、飲みたい人たちはここに集結した。

そのせいで、今や戦後の闇市をずいぶんマイルドにしたような雰囲気の、ごちゃっとした飲み屋街になっている。

さらにアメ横が混沌に拍車をかけている。昔は「年末に魚介類を買いに行く定番の場所」といった雰囲気があったけど、今はその風情がかなり消えてしまった。かわりに進出してきたのは、中国系のお店だったり、ケバブ屋だったり。

サイバーパンクな世界観の近未来物語に出てくる、颯爽としているメガシティとその対比として出てくる混沌とした古い町。上野はその後者に向けて爆進している印象がある。

たぶん、虎ノ門界隈のオフィス街や勝どき界隈のタワマン群がハイソな世界の典型で、その対極として出てくるのが上野のような気がする。

ある意味時代の最先端を行っていると思うので、今後もこの町の進化には目が離せない。

そんな飲み屋街の中で、こんな張り紙を掲げているお店があったので「ほほう」と思った。

それは、「サッポロ瓶ビール味比べセット」だった。

「赤星 大瓶633ml+黒星 小瓶334ml」の二刀流で、720円。

この発想はなかった。素晴らしい。「黒ラベル+ヱビス」ならまだしも、「赤と黒」という組み合わせというのが渋い。

通称「赤星」と呼ばれるのは、サッポロラガービールのこと。黒ラベル(通称黒星。でも、実際のラベルは星が金色)が非加熱処理の生ビールなのに対し、赤星は加熱処理されたビールだ。

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赤星は、昭和レトロ感があるような居酒屋に好んで置かれている印象だ。僕も、昔は新宿の思い出横丁界隈で、赤星を好んでいたものだ。うまいかどうか、正直よくわからなかったけど、珍しかったのと通っぽかったからだ。

北海道に行ったら、とりあえず北海道限定販売の「サッポロクラシック」を飲むのと一緒。

で、飲みながら、「赤星って黒星とくらべてどう違うんだ?」と思っていたものだ。それがこのお店ではちゃんと味比べができる。ここなら、長年の「赤と黒の違い」をちゃんと確かめることができる。素晴らしい。

あと、このセットにおいて赤星が大瓶なのに対し、黒星はオマケ扱いで小瓶、という扱いの違いも楽しい。

「こりゃあいいな!」と賛同する人はきっといると思う。ぜひ試してみて欲しい。

(2022.11.02)

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