バドワイザーのノンアルコールビールを飲む

ノンアルコールビールを愛飲している僕だが、何だって良いというわけではない。

もっぱら常にアサヒのドライゼロを嗜んでいる。

毎日ほぼ欠かさず飲んでいる立場だからこそ敢えていうが、ドライゼロってそんなに旨いもんじゃない。そもそも、「ノンアルコールのビール」というジャンル自体、心底旨いと思えるものが少ない。

それでもノンアルコールビールを愛飲しているのは、「スナック菓子を食べながら一人でテレビを見る時、格好の場つなぎ」となる飲み物だからだし、「食事の際、今日も一日お疲れ様でした感がある」からだ。

コストを考えると炭酸水で済ませたいところだが、炭酸水の泡は粗く、口の中でバチバチと弾けるのはあまり心地よくない。やはりビール風のきめ細かい泡の方がいい。なので、ノンアルコールビールは僕にとって欠かせない。

それでも、レストランで食事をする際は、ペリエなどの炭酸水を頼む。ノンアルコールビールを注文すると、しみったれた量の小瓶が出てくるからだ。一方の炭酸水は大ぶりの瓶なので、1回の注文で事足りる。

ドライゼロを愛飲しているのは、国産他社の同系統に比べて泡の感じが強いからだ。飲んでも酔わないし、飲んでも大してうまくない飲み物なのだから、せめて炭酸強めでキリッと引き締めてほしい。オールフリーは僕にとって水っぽいし、零一はわざとらしい味が全面に出ていて好みではない。

ドライゼロはほかと比べて値段が安めなのもありがたい。Amazon定期便で買えば、350ml缶1本が税込価格で100円を下回る(2023年3月時点で97円)。ビール風の飲み物という性質上、気軽にぐいっと飲める値段がいい。そうなると、他社製品の選択肢がぐっと狭まってくる。

ドイツやベルギー産のノンアルコールビールは常に気になっているのだけど、大抵値段が高い。ヒューガルデンのノンアルがあるのは知っているが、Amazon定期便で買っても1本130円以上する。ドライゼロの3割増、となるとちょっと手が出しづらい。

夫婦揃ってノンアルコールビールを飲むなら、身内に共犯者ができるので頼みやすい。しかしノンアルコールビールを飲むのは僕だけで、パートナーのいしはひたすら水道水(浄水器を通したもの)を飲んでいる。これだと僕の肩身が狭い。

ドライゼロにさほど不満はないが、満足しているわけではない。なにか他のものはないか、と気になっている昨今だ。

その一つの解が「ヴェリタスブロイ」となる。

以前記事にしたことがあるが、これは1本100円台で買える。しかも僕は足立区の超絶激安店「ABS卸売センター」で24本入りケースを確か2,000円以下の価格で買った。偶然とはいえ、出色のお買い得品だった。

一旦ビールを作って、そこからアルコールを除去するという手間をかけて作ったノンアルコールビール。なので味は本格的だ。しかし、本格的な味のノンアルを飲んでも、「だから何なんだ?」と疑問に感じてしまう。だって僕は一時的にお酒を飲まないんじゃなくて、今後もずっとお酒を飲まないんだから。ビールに似てるからといって、「ああ、似ていて良かった」と感じるのはそもそもおかしい。

結局ノンアルビールは食前食中の爽快さが大事、ということに気付かされ、しっかりとした味の作りのヴェリタスブロイは僕の食生活とマッチしない気がする。時々飲む分には楽しいけれど、常に食卓に上がっているのは出番多すぎ感がある。

そこで先日発見したのがこれ、「バドワイザー ゼロ」ですよ。あのバドワイザーにもノンアルコール版があるなんてびっくりですよ。

バドワイザーといえば赤いロゴで知られているけれど、これは白。

そしてバドワイザーといえば、二言目には「薄い」と言われる飲み物だ。水がわりにがぶ飲みするのに最適化された飲み物、という印象。まさに僕が求めているものなのかもしれない。早速買ってみた。その当時、24本で税込2,700円くらいで買うことができたし。

飲んでみて驚いたのが、「薄味」と思いきや味がしっかりしているということ。ドライゼロよりもビールテイストだ。普段からビールを飲んでいる人にとっては「嘘つけ!薄いぞ!」と言われそうだが、「ドライゼロ対比」でしかもはや尺度を持ちあわせていない僕からすると、濃く感じた。

というか、ドライゼロ(およびその仲間ともいえるスーパードライ)自体がもともと謎な飲み物なんだと思う。

日本のノンアルコールビールで時々見られる、妙な甘ったるい後味。僕はあれが嫌いなのだけど、その後味がなく心地よく飲めるのは好印象。ただ、ドライゼロとくらべて炭酸感が落ちるので、「今日はノンアルコールビールを2本飲みたい気分」というときに、1杯目はドライゼロ、2杯目にバドワイザーゼロという流れはありだと思った。その逆の順番はちょっとありえない。

そんなわけで、2022年冬からしばらく、我が家の冷蔵庫に常備されていたバドワイザーゼロ。気がついたら値上がりしていて、2023年3月時点だと1本137円。この手の飲料は重たくて輸送費がかかることもあってか、値動きが激しい。137円だったらちょっともう手がでないと思う。

(2022.12.24)

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