しまった、思い出せない

「MAHL ZEIT(マールツァイト)」というドイツパンのお店に出会った。文京区の一角にある。

ドイツ語って日本人にとって迫力があるな、と思う。なんだか強そうな響きの店名だ。

同じ文京区にあるドイツパンのお店の名前が「Bäckerei Thüringer Wald(ベッケライ テューリンガーヴァルト)」なので、こっちのほうがもっと強そうだ。自分の経験値を高めてレベル100にしないと勝てそうにない雰囲気だ。

そんな店頭の看板には、「ヨーロッパ最高級パンをなつかしく思い出す味」と書いてあった。

ううむ、最高級パンをなつかしく思い出すほど、僕は贅沢をしたことがない。そして貴族の生まれでもない。僕だけじゃなくて、このお店の近所の人も全員そうだ。

それでもこういうキャッチコピーを使うところが、このお店のユニークさだ。

もっと面白いのが、このキャッチコピーが書かれた立て看板の裏には、「国産小麦、白州の水」と書かれていることだ。原材料はドイツやヨーロッパにこだわっていないらしい。

最高級を懐かしく思い出せる自信が僕にはなかったので、イタリアのグリッシーニみたいな棒状のパンが1本単位で売られていたので、それを買ってお土産にした。

家でその棒状パンを食べてみたが、なんとなくイタリアをなつかしく思い出した。

(2023.02.08)

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