「ふるさと納税」で山菜を頼むと、お楽しみ箱状態になる

僕は山菜が好きだ。特にふきのとうとコシアブラの天ぷらが好きだ。

ふきのとうはスーパーで1月頃から売られていて、「高いなぁ。もう少し安くなったら買おう」と思っているうちに売り場から姿を消してしまう。買い時が難しい。

そもそも、山菜の天ぷらをお店で食べようと思っても、「ここに行けば必ず山菜天ぷらが食べられる」というお店がない。丸亀製麺のトッピングメニューで常時配備してくれると嬉しいのだけど。

そんなわけで、山菜は「ふるさと納税」の返礼品として、毎年期待している。

ただ、「ふるさと納税」返礼品の山菜は、発送時期がいつになるのかわからないのと、内容は山で収穫できた山菜の種類次第となる。僕としては、ふきのとうとコシアブラが入っていれば嬉しいし、それにタラの芽があれば満足だが、その通りにはなかなかいかないのが実情だ。

いしから「ふるさと納税で山菜が届きましたよ。冷蔵庫に入れておいたので、今日は天ぷらにしましょう」と言われた。山菜を調理するのはいつも僕の役割だ。

食事の準備を始めるため、届いた山菜を確認してみて困った。ちょっと想定していた品揃えと違ったからだ。

たらのめ、ウド、フキ、ウルイ、山わさび。

山菜が5種類届いているということは彼女から聞いていたので、今日は天ぷら祭りのつもりだった。「祭り」とは聞こえがいいが、要するに天ぷらとご飯とお味噌汁しか用意しないよ、ということでもある。しかし、冷蔵庫から出てきた5種類はちょっと予想外だった。

山わさび。いわゆるホースラディッシュだ。ローストビーフに添えて食べる食材、というイメージで、途方に暮れた。見た目は色白のゴボウ。これは天ぷらには向いていない。

フキ。和食でも同じみの食材だが、煮て食べるものだ。フキは普通天ぷらにしない。

ウド。これも天ぷらには向かないが、穂先は天ぷらにできるそうだ。

ウルイというのはあまり食べる機会がない、馴染みが薄い葉っぱだ。色鮮やかな緑色で、天ぷらよりも卵とじで炒めるのが美味しいらしい。

面倒臭い。5種類それぞれで調理方法が違うじゃないか。天ぷら祭り中止だ中止。天ぷらも提供される夕ご飯、に格下げだ。

ガスコンロでは天ぷらを揚げる準備ができていたので、天ぷらは予定通り作る。たらのめと、ウドの穂先などを揚げる。それと別に、ウルイを油揚げと溶き卵で炒めて、砂糖・醤油・酒・みりんで味付けした料理を作った。

この俺様を慌てさせるとは、山菜詰め合わせセット、やるじゃないか。

自分へのご褒美のために、山わさびをすり下ろして肉に添えて食べようと思う。ただし、ローストビーフを買うのはお金がもったいないので、冷蔵庫の中に入っている豚肉こま切れかソーセージか、そのどちらかを使うつもりだ。

(2023.05.21)

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