もう一度「撒椒小酒館」を訪れる。しかも今度は家族とともに

上野エリアのガチ中華「撒椒小酒館」に興奮したので、今度は家族を連れて再訪しようと思っていた。僕一人が勝手に興奮しても、全然楽しくない。道連れになる人、記憶と体験を共有する人がいてほしいからだ。

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このお店のすごいのは、値段が安いということ、ビュッフェ形式でおかずを自由に取れるということ、中国人客が多く、日本人が肩身の狭い思いをするというヒヤヒヤ感があることだ。

ヒヤヒヤ感は決して不快なものではない。常連さんたちに占拠された、狭い飲み屋さんに入ったら、常連さんたちが「あんた誰?」という顔で一斉にこっちを見る、といった居心地の悪さとは性質が違うからだ。ガチ中華の場合、「中国人優先だよ。日本人は来なくていいよ」というわけではなく、日本人は日本人でちゃんとお客さんとして扱ってくれる。

この日のビュッフェコーナー。先日訪れたときと、おかずが変わっていた。

おかずを取ってきたところ。

煮玉子が用意されているという点は一緒。中国人は煮玉子が好きなのか、それともたまたまなのか、それはわからない。

他には、わかめときゅうりの冷菜、ハチノスの冷菜、小麦粉?を練ってクッキー風の形にしたものを揚げた?もの。

ガチ中華のお店に行くと、よくガチ中国人の皆様が羊串を食べている。なので、我が家もプロの中国人に倣って羊串を頼むことにした。2本で1セット、確か値段は200円弱だったと思う。安い。

ゴマのような白い粒はクミンで、羊肉とクミンの相性は最高だ。

テーブルによっては、この羊串が10本以上並んでいて、プロたちがバクバク食べている。

われわれが頼んだ料理。地三鮮と、鶏肉とピーマンの炒めもの。

2歳になる息子も同席しているので、彼が口にできるような料理と味付けを選んだつもりだ。こういうガチ中華の場合、結構唐辛子がしっかり入っている事があるのでメニュー選びは大切だ。しかも息子は食物アレルギー持ちなので、隠し味で地雷となる食材が入っていないかどうか、検討が必要だ。

弊息子は、ビュッフェスタイルの冷菜は食べようとしなかった。2歳児にとっては辛い料理で、硬い食材だったからだ。これは仕方がない。彼のしかめっ面を見て、改めて「ガチ中華というのは、日本食の平凡さから一歩踏み出したいが食べるものだ」と実感した。2歳児だと、まだ基本の日本食そのものが馴染んでいない。ガチ中華はまだ時期尚早だ。

それにしても週末のお昼、店内はお客さんでいっぱいだ。その多くが中国人で、彼らは数人で来店し、赤くて辛そうな鍋料理をみんなで食べているパターンが多かった。ホットプレートのような形をした四角い鍋で、鍋の下に固形燃料を置いて、加熱を続けながら食べている。「鍋」というと、なんとなく日本料理で冬の風物詩というイメージがあるが、中国人たちの振る舞いをみていると、彼らのほうがよっぽど日本人よりも鍋料理に親しんでいるように見える。

今回も、なかなか楽しい食事だった。今後もこの手のお店にはあれこれ訪れてみたい。

(2023.09.10)

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