コロナ明け、酉の市は大賑わい

ここ最近、毎年11月は家族全員で「酉の市」に行っている。

「酉の市」は毎年11月、日本の古い暦で「酉の日」に当たる日に開催される。干支は12種類あるので、12日おきの開催となり、年によっては11月中に3回「酉の市」が開かれることがあるし、2回のときもある。11月は30日しかないので、酉の市が2回開催の年の方が多い。

2023年は、11月11日が一の酉、11月23日が二の酉ということで、この日は縁起物の熊手を買い求めに人々は神社に集まってくる。酉の日は深夜0時から24時間ぶっ続けで市が立つというのだから、お店の人は大変だ。

COVID-19が流行していた時期でさえ、縁起物ということで大勢のお客さんが浅草鷲神社に押し寄せていた。今年はCOVID-19の流行が一段落したということもあって、ますます大勢のお客さんが訪れていた。

僕ら家族もそうだが、鷲神社にやってくるお客さんの大半は、酉の市で売られている縁起物の熊手を買わない。これはとても高いもので、1つ1万円は下らないし、大きなものになると数十万円は余裕でするからだ。僕らはただ、「すごいなぁ」と感心しながら、きらびやかな熊手を眺めるだけだ。あとは、神社のお賽銭箱に小銭を投げ入れて神様にご挨拶をする程度だ。

それでも毎年酉の市に行くのは、鷲神社周辺の道路を縦横無尽に埋め尽くすように並ぶ、屋台が面白いからだ。普段は車が通る道路を歩行者専用道路とし、狭い道の両脇に屋台が並ぶ。

ここはもともと、江戸時代は吉原と呼ばれていたエリアに隣接する場所だ。そのため、道の構造がいびつで、道が狭いうえにぐにゃっと曲がっている。本来ご禁制の売春が幕府公認だった場所が吉原で、そのため周囲とは隔絶されていたからだ。

そんな場所にとんでもない数の屋台が並び、そしてとんでもない数の客がやってくる。歩くだけでも苦労するような、そんな混雑状況だった。

僕ら家族は、この屋台でなにかを買って夕ご飯として食べるつもりだった。しかし、あまりに道を歩く人が多くて歩きづらいし、屋台はどこも行列ができているし、食べる場所がないし、とにかく人の多さがイヤになって何も買わずに退却した。

大勢のお客さんが来た!ということで屋台の人は嬉しかったと思うが、あまりにも客が多すぎると自分のお店の売上が下がってしまうということがありそうだ。これが屋台商売の難しさだ。

(2023.11.11)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください