■暗闇ごはん
当初予定では3日に分けて連載するくらいの腹積もりだった。しかし、いざ当時の写真を眺めてみると、案外当時のことを書けそうになかった。視覚が奪われての食事である以上、たとえばこんにゃくのなまめかしい食感だとか、そういうのを細かく言葉で表現しないといけないわけだが、あんまり覚えていなかった。なので、料理の集合写真1枚だけにして、途中のあれやこれやは全部すっ飛ばした。
文章冒頭のあたりは、「さあちょっとしたボリュームの連載になるぞ」という感じがむき出しな滑り出しになっているのに、後半急ブレーキを踏んでいるのはそういうわけだ。
■牛肉記念日
文中、「牛丼でも食ってろ」という言葉が出てくるが、意外と僕は牛丼を食べない。ビールを生活の一部として組み込んでいた時期が相当長かったので、外食でご飯もの、というのは相当に縁遠かったからだ。
同様に、カレーも縁が薄かったし、今でもその傾向は変わりない。ご飯を食べるということと、ビールを飲むということは僕には相容れなかったからだ。
今はお酒を飲まないので、ご飯を食事で食べるようにはなった。しかし、やっぱりいまだに丼モノに対しては抵抗感が根強い。丼、というのはご飯とおかず相当のものが一体化しているからだ。定食形態で、白米とおかずが分離していないと、不安でソワソワしてしまう。恐らく、「定食のおかずだけで酒を飲む」という過去の習慣をいまだに引きずっているのだろう。
飲酒欲求は断酒後全くなく、その点われながら感心する。しかし、酒ありきで構築されたライフスタイルってのは根深く、そう簡単には変わらないようだ。
■生ハム
消費税増税のタイミングで、「プレーツ」も「バルマルシェ・コダマ」も値上がりをしているので記事にした時点の料金とは異なる。注意。
バルマルシェ・コダマは相変わらずの行列のようだ。朝7時半の時点でもうその日のモーニング受付を締め切ってしまうこともあるらしい。よっぽどの物好きだけがいくお店。
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