編集後記2015年06月期

6月の更新記事について

重力が誘うのです

奥多摩サイクリングの話。登場人物が殆ど喋っていない。自転車運転中は孤独であり、仲間内で会話がないというのが最大の理由だけど、既に1年も前の話なのであんまり覚えていないというのもある。奥多摩サイクリングそのものは、既に別記事で詳細に書いているし。やりにくい連載ではあった。

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屯田兵になろう

カフエマメヒコの北海道ハタケ遠足の話。これが第一回目となり、この後第二回目、第三回目と合計3回のシリーズ物になる。今回の連載が退屈でついていけないと思ったら、この後ますます拷問になるので諦めた方がいい。

マメヒコ、という東京渋谷ローカルの喫茶店を中心とした話なので、その世界観がうまく伝わらないと全くどうにもならない話だ。そのあたり、できるだけ丁寧に最初の第一話で書こうとしたが、その第一話で挫折して読むのを辞めてしまった、という読者もいたようだ。内輪ネタ過ぎると思ったのかもしれない。

この記事でも仲間たちが言葉を発する機会は少ない。親友、と呼べるほどの間柄でもない「顔見知り」程度の人達が集っているので、どこまで踏み込んで当時の状況を書いていいのか、さじ加減が難しいからだ。あんまりリアルに書いてしまうと、「内情暴露」的になってしまい何かと問題が起きる。実際、過去僕は「内情暴露」をしすぎて、実生活でリンチに遭いそうになったことがある。まあ、さすがにマメヒコに集う人達は妙齢の女性が多いので、暴行を受けるということはないのだが、さすがにもう懲りた。

結果的に、マメヒコ店主である「井川さん」の登場頻度が高くなり、その人の自由奔放っぷりに驚き呆れる僕、という構図で話が進められている。実際その通りなのだが、他のハタケ遠足参加者を文中に登場させにくい分井川さんにしわ寄せが行った感はある。

この井川さんを魅力あふれる人、として表現できていればもう少し面白い記事になったと思う。ハタケに何を植えたとか、どういう作業をしたとかそういうのは本来枝葉末節の話だ。まだこのハタケ遠足の連載記事は第二回目、第三回目と続くのでどうにかしたいのだけど、多分無理だと思う。

サイト運営について

セキュリティ担保と、利便性の戦い。

これまで、このサイトの左下にはメールアドレス入力フォームがあって、自分のメアドを登録しておけば記事が投稿される都度、メールでお知らせが飛ぶようになっていた。実際、数十名の方がこのサービスを利用していたようだ。

しかし、諸般の事情によりこのサービスは全面中止とした。メール送信を管理しているプラグインにセキュリティアップデートをかけた際、いろいろ不具合が出たからだ。年々インターネットに求められるセキュリティ要件は高くなってきている。昨年までは鉄壁のつもりでも、今年になれば「ずさんな管理」となってしまうことは多い。そのため、サーバはがんじがらめにセキュリティ対策が施され、そのせいで「これまで出来ていたこと」が出来なくなってしまうことも多くある。今回のメール通知がまさにそう。

メアドに関しては、流出とか紛失といったことはない。ただ、もうこれからは新着記事があってもメール通知はこないので、その点はご了承を。記事更新をリアルタイムで通告する仕組みはTwitterであるので、そっちで代替して欲しい。

その他

僕がネット上で文章を書くようになったのが1995年なので、すでに20年が経っている。そんな中、ここ数年で急激に環境の変化と文章の書きづらさを感じるようになってきている。

一つ確実に言えるのは、書く側がマッチョでないといけなくなってきているということだ。ここでいうマッチョというのは、筋骨隆々としている身体のことではなく、「強く、自信満々な態度」という意味だ。

昔のこのサイトは、どちらかというとおかでんという冴えないキャラクターがいろいろな誘惑に困惑し、悩み、結局引きずり込まれていく、といった要素が多かった。しかし、今ではご覧の通りそういう要素は殆どない。それは僕が歳を重ねたことで、ありふれた普通のオッサンになってしまったというのが最大の理由だが、それだけではない。「弱み」をネット上でさらけ出すと、そこに対して批判や悪口が集まるような時代になったからだ。

僕自身はピエロでもなければいじられキャラの芸人でもない。「こういう理由で、あなたのやっていることはおかしい」という筋道だった批判ならOKだ。「もっとこうした方が面白いのに」という提案ならむしろ大歓迎だ。しかし、単なる悪口を言われて喜ぶほど人間ができているわけではない。そうなると、自然と「突っ込みどころの少ない、無難な」記事が主体になってしまう。ブログをやっていない人がSNSでドヤ顔を晒しているのと、全く一緒だ。

自分がリア充を演じて見せないと、見知らぬ匿名の人から揚げ足をとられる・・・それが今のネット社会だと僕は感じている。怖いことに、僕はその匿名の人の素性はわからないけど、悪口を言う側は僕のことをいくらでも調べることができる。なんなら、僕の勤め先に電話して、「おたくの社員が・・・」とありもしない(または、触れて欲しくない)事を吹聴することだってできる。

この認識が実際のネット社会を反映しているものなのかどうかはわからないが、少なくともこのサイトの書き手である僕がそう感じ、警戒しながら文章を書くようになってきている。その結果、「おい、お前の文章つまんねーぞ」と言われるなら、これはもう時代の趨勢としかいいようがない。そっとこのサイトを読むのをやめて欲しい。

多分、2015年時点でもまだ十分面白いサイトは、「はてな匿名ダイアリー」のような個人が特定しづらい記事だと思う。匿名ならではの、「それを言っちゃあおしまいよ」というアイディアや思いが詰まっている。あとは、2ちゃんねるのまとめ記事なんかは相変わらず面白い。大勢の人が寄ってたかることによって作られる集合知とスピード感は個人ブログなんかの比じゃないくらい話が膨らみ、予想外の展開になることがあって楽しい。

僕がこのサイトを始めた頃は、食べログなんてなかったし、トリップアドバイザーのようなものも無かった。食にしろ旅にしろイベントにしろ、情報は個人サイトをいくつもクロールしながら探して集めるしか、手段がなかった。または、書籍を本屋で買ってくるか。

だからこそ僕は僕なりの「俺様だけの口コミサイト」を作ろうとして蕎麦喰い人種なんてコーナーを作ったわけだ。しかし今や、口コミサイトやSNSがいくらでもある。個人ブログの世界というのは昔と比べてものすごく価値を失ったと思う。

よくわからんのが、「つまらないから非公開でやってろ」などと投稿してくる人。いや、つまらないなら自分から見なければいいのに、なんで僕に指示するの?と思う。以前は熱心な読者で、最近の内容に強く失望しているのだろうか?そのあたりをとっくり議論してみたい気はあるのだが、どうせ議論は噛み合わないし、前述の通り相手がつむじを曲げた際に不利益を被るのは一方的に僕だ。建設的なアイディアが含まれているわけでもない投稿に対しては、返事をしたくてもできないのが現状だ。

で、困るのがネットの世界にも「割れ窓理論」が働くということだ。今回のこの記事のように、僕が「弱み」を見せると、ここぞとばかりに「俺も俺も」とばかりに「お前はつまらない」「やめてしまえ」という投稿が複数やってくるようになる。そうならないためにも、ますますこっちとしてはマッチョでありつづけなければならない。誰も得しないよな、こんな世界。

無理してまでマッチョを演じ続ける義理はないので、これ以上ネットで文章を公開するのが窮屈になったら、サイトを畳むということもあるだろう。リスクとリターンのバランスがとても悪いからだ。ただ今のところ、文章を書くというのは楽しいという気持ちの方がまだ勝っているので、すぐにサイトを畳む予定はない。

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