編集後記2016年03月08日

芋煮会の連載日数

本当は最長でも3話連載、できれば1話完結の記事にしたかった。特にこれといったふざけた企画でもないので、長々と書く必要がなかったからだ。

しかし、100枚くらい撮影した当日の写真をざっと見て感じたのが、「話を要約してはしょるのが面倒だなあ」というものだった。「芋煮やりました。おわり」というだけだったら、アワレみ隊OnTheFacebookで既に記事にしているのでそれで十分だ。だから今度の記事ではもう少しディティールを汲み取りたいよね、となると要約が難しい。

ちゃんと時間をかけ、頭をひねれば要約なんて造作ないのだろう。でもこっちは公私ともバタバタしている間隙を縫ってこのサイトの文章を書いている身。全体構成なんて時間をかける余裕がない。とりあえず使える写真を空いた時間の片手間にページレイアウトし、文章は何日もかけてちょっとずつ書いていくという形を取る。なので結果的に5話完結、と長丁場になった。

旅行記にしろなんにしろ、連載の「書き始め」というのは一番面倒な時期だ。これまでの経緯、これからやろうとしている事、検討内容などをあれこれ書く必要があるからだ。いざ旅行が始まってしまえば、大量に撮影した写真に沿って文章を書けばよいので、楽になる。そんな連載冒頭で、「この連載をぎゅっと要約しよう」なんて思慮をめぐらせるのは今の僕には無理だ。要約してしまったら、「苦労して立ち上げたこの連載がすぐに終わってしまい、またすぐに苦しい新規連載立ち上げが待っている」ということになる。忙しいときにこれでは、要約しようというモチベーションが湧きづらい。

以前、ある著名な雑誌の編集をやっている友人から「文章を簡潔にまとめていない」ことについて指摘を受けたことがある。雑誌の場合、レイアウトやページ数の都合上文字制限が厳しく、そこをどうコントロールできるかが良い物書きだからだ。

実際、僕は10年ほど前に新聞の連載記事を10話ほど請け負ったことがあるが、その時は毎回800文字程度という文字数制限にかなり苦しめられたものだ。10週連載の全体で起承転結を設けないといけないし、そのうちの1話単体でもちゃんと楽しい読み物にしないといけない。さらには文字数制限だ。句読点を減らそうとか、てにをはを変えてみようとか、その時は本当に苦労した。

でもその経験は今は全く生かされないまま、ダラダラと文章を書いている。まあそれでいいじゃん。

登場人物の扱いについて

芋煮会2015の連載では、参加者個々人のエピソードトークは非常に少なかったものの、名前が登場したし、会話も文中に混じっている。しかし、がっつりと個性が際立つ書き方にはなっていない。

まだこのあたり、この面子をどこまで前面に出すか味付けに思案中のところ。

芋煮会に参加したメンバーは「のっとれ!松代城2015」に参加するメンバーと丸かぶりなので、遠慮する必要はない。実際「のっとれ!」の2014年版、2013年版にも登場している人たちだし。しかし、「芋煮をやりました」という特に珍奇性はないイベントにおいて、誰がどのような言葉を発したのかということはあまり覚えていないものだ。活き活きとした会話を文章で再現したいけど、嘘はつきたくない。その結果、なんだか微妙な個人の露出具合、という記事になっている。

これからの連載

最近、アワレみ隊OnTheFacebookの方にちょっとした記事をかなり投稿してしまっている。「いずれwebに載せるかもしれないけど、webは連載待ちの大渋滞でいつ掲載されるかわからないよ。だからFacebookでさわりの部分を書くよ」というのが当初スタンスだった。しかし、いざ文章を書くとついつい長文になってしまうし、書いたら書いたで満足してしまって、改めてweb用にリライトする気が萎えた。

Facebookの記事は、フローの位置づけだ。ざーっと流されて、消え去る。僕が記事を投稿した直後にFacebookを開いた人だけが読める。一日二日経ったら、もう他の投稿に埋もれてしまう。一方、このサイトの記事にすれば、他の記事に埋没することは変わらないにしても、まだストック性が高い。僕の文章がストックする価値があるかどうかはともかく、やっぱり文章を書いたからには「流されて、おしまい」はイヤだ。なので、最近Facebookに書いていたこじんまりした話題も、web側に書くことにするつもりだ。

というわけで、明日から4日間は、「食い地獄の狭間にて」を4連発する予定。その後、いよいよ長編連載となる「大沢温泉編」の開始。