編集後記2016年06月04日

食い地獄の狭間にて「#0153 大盛1,300円/特盛3,500円」でカットした文章

記事冒頭に書いた文章。内省的な話に傾いてしまい、本題からズレたのでカットした。

最近、外食する機会がめったに減ってしまったので、急に「今日は外食だよ」と決まったときはとても困惑する。外食慣れしていないのだ。

折角だからあれを食べたい、これを食べたいと考え込んでしまい、甲乙つけがたくて決心できない。そういうプラス思考だけならまだしも、「折角だからあれを食べるのはやめておこう」というネガティブな思惑もうごめくので、結局行き先を決められない。たとえば、「たまの外食なんだから牛丼じゃあ面白くないな」みたいな。そんなわけで、ここ数年、ファストフードのはずの牛丼も、ハンバーガーも、食べる機会を失っている。

いや、それ以前に「外食するなら何が食べたいか」ということすら、日々の思考回路から欠落してしまった。これが老いというやつなのだろうか?昔は「食べに行きたいお店」がリスト化され、うんざりする規模の候補店があったのに。

結局、最近はガツンとした量と食べ応えのお店で食事をする機会が増えた気がする。「蕎麦をつるつるッと手繰っておしまい」だとあっけないので、盛りが良いお店で「うわぁ」と目を丸くしたい。

かといって、この歳にもなっていまさらチャレンジメニューに挑むという気はあまりない。敵前逃亡というよりも、「ネタとしておいしい」と思ってしまうヤラシイ自分の根性が恥ずかしいからだ。たぶん、ここ数年でYouTuberといった「自らをネタにしたパフォーマー」が激増したのと関係していると思う。そういう人の中には、自虐的なネタを仕込むことで高いインパクトを残し、PV稼ぎをする人がいる。なんか、そういうのを見ると「同属嫌悪」に近い気持ちになってしまう。

美貌の盛り「#0039 珈琲屋OB-001」でカットした文章

一回はリリースしたものの、冗長だったために翌日引っ込めた文章。

このお店の飲み物はとても量が多い、ということは事前知識としてわかっていたが、それ以上の詮索はしていない。最近はネットで何でも調べられる分、現場でビックリしたり興奮する機会を自ら喪失させている気がする。大まかな情報で行き先を決めたら、以降当日現地に着くまで詳細情報は仕入れないようにしている。このお店もそう。

「美貌の盛り」はできるだけシンプルな文章にしたいと思っているので、下記のような冗談はそぐわない。

これがもし「おかでん5歳の時の写真」なのだったら、私がまだ小さいということで「グラスが大きく見えるけど、実際は大したことはない」といえる。しかし、どうみても写真に写っているのは中年男性であり、もう成長しきった状態にしか見えない。そんな男(身長178センチ)が持っても、まだ余りあるサイズだ。大きさがわかって頂けるだろうか。

「美貌の盛り」は、「私が知っている美貌を皆様にお知らせする」という体での文章を目指している。ゆったりした文章にしようと思っていて、他では一人称が「僕」なのに対して、このコーナーだけは「私(わたくし)」と名乗っているくらいだ。しかし、なかなか文体を変えるのは難しく、思ったとおりにはなっていない。

本来は、美貌の盛りの文章すべてを過去形で書きたいと思っている。しかし、「珈琲屋OB」の回がまさにそうであったが、「お店訪問記」になってしまっている。つまり、目の前で起きていることをレポートする、という形だ。

次に「美貌の盛り」を書くときは、料理の写真1枚だけでなんとか文章を書いてみたいものだ。

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