編集後記2019年06月11日

半年ぶりの編集後記。

しばらく姿をくらましておきたい時期、というのが僕にはある。webはできるだけ毎日更新しているのに何をバカなことを?と思うかも知れないけど、それはそれこれはこれ。どうせwebに載っかっている記事は数年前の出来事だ。

最近あった出来事なんてのは記事にしていない。自分の行動の痕跡を、僕をリアルに知っている人に見せたくなかったからだ。だから、いつもは馬鹿馬鹿しいことを投稿している個人アカウントのFacebookやInstagramも動きを止めていた。最近、ようやく再開している。

そんなわけで、このサイトは半年間、2016年頃の旅行記をダラダラと書き続けていた。読者の方から、「もう山には登らないのですか?」という問い合わせを受けたこともあったけど、単に山の記事を書く暇がないからだ。

これまでは、時系列順ではなく「温泉、登山、その他旅行」を順番に掲載していくスタイルをとっていた。しかし最近、あまりに時系列がぐちゃぐちゃになって訳がわからなくなったので、このマイルールはやめにした。おとなしく、時系列順に書いていくことにした。

というわけで、2016年頃は温泉づいていたので、今は温泉フェーズ。

正直言って、ここ最近の旅行記はとても書きづらかった。書いていて、あまり面白いとは思わなかった。というのも、ごくごく普通の観光旅行をやっているに過ぎないからだ。万座温泉とか、新鹿沢温泉とか、ちょっと宿に特色のある宿もあった。しかしその前後が、決定的に「普通の旅行」だ。特に宿をチェックアウトしたあとが、もう文章にする意味がないくらい、平凡。読んでくれている方にはご苦労様ですと言いたいけど、書いていた自分にも同じ言葉をかけたい。それくらい、かったるかった。

だったら、要点だけ書いてその他は省略すればいいじゃん、と思うだろう。僕も、いつもそのつもりでいる。しかし、旅行なんて「ちょっとした驚きと興奮」の積み重ねと集合体だ。一つ一つのトピックなんて、本当に大したことがない。なので、「この旅の要点だけ抽出せよ」と言われても、要点なんてないし、アレを活かすとこっちも活かさないといけなくなって、結局全部盛りになってしまう。

あらかじめ文章にテーマが設定されている雑誌記事なんかとはわけがちがう。

じゃあもうちょっと非凡な旅をすりゃいいじゃん、というのは言わないで欲しい、僕らは芸人ではない。ごく普通の市民だ。

昔、アワレみ隊の活動が活発だった頃は、「こういうネタ企画をやってほしい」というリクエストを僕に送ってくる人が何人かいた。で、その殆どが、僕らのことをダチョウ倶楽部か何かと勘違いしているような内容で、がかりさせられた。僕らを何だと思っているんだ、と。

それはともかく、今連載している頃の僕の旅行記には、文中や写真に一切登場はしないものの「連れ」という存在が出てくる。今はもう時効だから言うけれど、当時つきあっていた彼女だ。この連れは非常に真面目な人で、この人との旅行ではドッタンバッタンした馬鹿馬鹿しい企画というのは一切やらなかった。彼女の身体があまり強くなかったこともあり、体力勝負なことは避けていたという理由もある。

「おかでん」というこのサイト上におけるキャラクターは、永遠の男子校出身者の童貞、という立ち位置の方が収まりがいい。あまりリア充っぽいことをここに書くべきではない、と思っていた。「連れ」との旅行記で、殆ど会話らしい会話がないのは、キャッハウフフな会話を入れることに躊躇があったからだ。

まあ、某記事でこの彼女が登場したことがあったのだけど、そこに書いた内容についてスゲー怒られたことがあるから、というのも理由の一つだ。見解の相違、ってやつだ。そのときは記事の書き直しをすることになった。

いずれにせよ、このサイトには僕の「女友達」は何人も登場しているけど、「彼女」という肩書きで文中に出ててきた女性は一人もいない。今後はどうなるか、それはわからない。まあ、年齢的に、「新しく彼女ができました」なんて言える状況ではないのだけど。

ただ、反リア充!という感じで一貫してサイト運営をしてきたし、生き様もそうだったけど、それだとどんどんじり貧になってくるんだよな。人生も、文章も。いろんな人とつるんでみたり、異性と交流したり、海外に行ってみたり、そういう体験をこれから太くしていかなくちゃ、と思っている。一人で生きていくのは気楽だ。でも、少なくとも文章を書く上で、感性がひどく衰える。それは困る。

ということを、冷蔵庫修理の人が傍らで作業をしてくださっているところで書いています、はい。猛暑になる前に冷蔵庫が壊れてくれて良かった、と思っている。何事も、感謝の気持ちを持たないと。

最近の僕は、毎日「感謝の気持ち」を3つ、「今日うまくいったこと」を3つ、短文で書き連ねるようにしている。ネガティブな方向に目を向けるクセを直したい、と真剣に思っている。みてろ、5年後10年後には、このサイトは毒っけのないラブ&ピースな文章に埋め尽くされているぞ。でも、それって誰が読むんだ、という気もするけど。

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