編集後記2021年02月期

半年ぶりの編集後記になる。

「編集後記のほうが楽しみだ」という読者の方もいるので、編集後記が書けていなかったのはずっと気がかりだった。でも、その余裕がなかったのがここ半年だ。

今年に入ってからようやく更新がぼちぼちされるようになったけど、昨年秋は存在が危ぶまれるほどの更新頻度の低さだった。一ヶ月くらい、全く更新できていない時期があったんじゃないか?

それは、途中でサイトデータを置いているサーバの引っ越しが失敗し、データが完全消滅するというピンチがあったせいでもある。その件は無事解決したので、まずはよかった。

他にも、テレワークが浸透したせいで、むしろ公私のメリハリがつかなくなって勤務時間が伸びたせいでもある。

サーバの引っ越し失敗について

Twitterで状況を報告していたけれど、かなり大変だった。

このawaremi-tai.comは当たり前だけど独自でサーバを立てているのではなく、レンタルサーバ会社からサーバスペースを借りて運営している。もちろん有償で、毎月決して安くはないお金がかかっている。バナー広告がうざい、という印象を持つ方がいるだろうけど、許せ。少しでもプラマイゼロに近づけないとやってられないんだ。

で、サーバ会社から「高性能のサーバにお引越しできますよ」とご案内を受けたので、サーバを乗り換えたのがことの発端だった。

こういう「現行料金と契約のままで、高性能サーバに引っ越し」というのは決して珍しいことではない。日進月歩でサーバのスペックは向上しており、サーバ会社は常に既存顧客に対してよりよいサービスを提供し続けないと、客が逃げてしまうからだ。

「あのサーバ会社のサーバは、遅い。対応が悪い」という噂が立つと、テナントとして入っているユーザーはすぐに逃げる。

で、引っ越しについては、引っ越しツールが提供されており、それを実行するだけで新サーバにまるっとデータがコピーされるはずだった。

・・・はずだったけど、データが殆どコピーされなかった。

あとになってなんとなくわかった理由としては、このawaremi-tai.comはファイル数が膨大すぎて、データのバックアップ&コピーするプログラムが過負荷でエラーとなったようだった。

新サーバに引越し後、すぐに気がつけばよかったのだけど、これがうまくいなかった。DNSのキャッシュが残っていたためか、新サーバの画面を表示しているはずがずっと旧サーバを表示し続けていて、ぱっと見た目は「うん、新サーバでもこれまでと同じ画面が表示されているな。コピーは完璧!」と勘違いしてしまったからだ。

このサイトは、少しでも表示を高速化させるために様々な技術が注ぎ込まれている。その設定に問題があったようだ。

問題に気がついたのは旧サーバのデータが引っ越し後の期限切れによって削除されたあとで、ようやく新サーバだけを参照するようになってから「画面が真っ白」ということを知った。それからサーバ会社とやりとりし、データ復旧をしてもらったり、自分が独自で保持していたデータを使ったりして、全くまっさらな状態からサーバを復活させた。これはほんとうに肝を冷やした。

でも、もしデータが復旧しなけりゃ、それはそれでもういいや、という気分でもあった。過去の膨大な文章はかけがえのないものだけど、さすがに20年も前の文章は若影の至りで、今読むと見苦しい。というか、読みづらい。

データが消えたなら、いっそのことこのサイトを畳んでしまってもいいかな、とさえ思っていた。しかし九死に一生を得たため、まだしぶとく運営を続けている。

なお、このサーバ引っ越し騒動のあと、サーバ会社は「これまで有償だったデータバックアップを、今後は無償とする」と発表した。毎日、サーバのファイルとDBを自動バックアップし、それをいつでも利用することができるようになった。ありがたい。

しかし、運営側から「おたくのサイトはファイル数が多すぎて、バックアップジョブを走らせるのに負荷がかかりすぎる。一定数まで減らさないと、日々のバックアップは中止する」と警告された。調べてみると、ファイル数が120万個近くある。運営は、100万未満にしてほしい、という。

何にこんなにファイル数を要するのか、と思って調べてみたら、案の定写真だった。

このサイトは巷のブログと比べて写真の量がとても多い。もともと写真が多いのに加えて、ブログ運営システムの仕様で、1つの写真から10種類くらいのサイズ違いの写真を自動生成している。これがファイル数を莫大なものにしてしまっている原因だ。

なんでそんなにたくさんの写真が用意されるのかというと、1枚のデカいサイズの写真を用途に応じて縮小表示すると、表示速度が遅くなる上に利用者のギガを消費するからだ。スマホの小さな画面に表示するだけなのに、3メガとかある写真を表示するのは酷だ。なので、利用者の画面サイズに応じて、適切なサイズの写真が表示されるよう、常に何種類も用意されている。

その結果、とんでもない写真枚数になってしまい、運営から指摘を受けるレベルに膨らんでしまった。

特に最近は、次世代画像フォーマットのwebpにも対応させているし、apple製品のretinaディスプレイ対応の画像も用意しなくちゃいけない。1枚のjpgから、さまざまな画像を作ってストックするのでファイル数は増える一方だ。

運営に、「他のブログはどうなってるんですか?今の御時世、写真枚数が増えるのは必然的で、うちのサイトだけの問題じゃないと思うんですけど」と聞いてみた。しかし、その答えは「他のサイトについてはお答えできません」というものだった。そして、「できるだけファイル数を減らせ」と繰り返し、言われた。

しょうがないので、「このサイズは使うかも知れないけど、ぱっと見た目は使っていないっぽい」サイズの写真を片っ端から消してみたりもした。これは当然ファイル数削減に効果があったけど、案の定あちこちで不具合が出てしまい、結局今はもとに戻している。バックアップが取れていないノーガード戦法だ。やばい。

業務繁忙

お仕事については、テレワーク中心の生活になって久しい。

2020年4月の緊急事態宣言直前は、テレワークへの業務シフトのために社内制度を整備したり、一時的に仕事が忙しくなった。その後は一旦業務量が落ち着いたけれど、秋頃からまた忙しくなってきた。

僕はもともと殆ど残業をせずに定時退社を心がけてきた。「勤務時間は短いけれど、その分生産性は高いヤツだ」という自負があった。残業ありきでダラダラと仕事をやっている人にはなりたくない、と、短距離走のように根を詰めて仕事をし、定時退社に間に合わせてきた。

そんな僕でさえ、いよいよ残業が当たり前の生活になってきた。テレワーク、恐るべし。

どういう内容で残業をしているかは伏せるけれど、最近は朝7時には仕事を開始しているんだから、苦笑いしかない。

そんなわけで、このサイトの更新が止まっている日が増えた。「仕事をしているフリをして、このサイトの文章を書けるじゃないか!?」と思うだろ?実際僕だって、そういうスケベ心は常に持っている。持っているからこそ、「とっとと目の前の仕事を片付けて、ゆっくりした時間を確保しよう」と思う。で、駆け足で目の前の仕事を蹴散らすと、むしろ仕事が増えてしまう。上司が鬼だから、というわけではなく、仕事というのはやればやるだけ、雪だるま式に膨らんでいくものだということを悟る。

おそらく、自分のやっている業務の大半がいわゆる「ブルシット・ジョブ」なんだと思う。もうちょっと省略できるはずなんだけど、なかなかそうならないのが悩ましい。

よく、問い合わせメールに返事を書くと、「お忙しいなか、丁寧なご回答ありがとうございます。大変よくわかりました」というお礼を頂く機会が多い。喜んで頂けるのはありがたいことだけど、多分僕、オーバースペックに懇切丁寧な文章を書いているんだと思う。もっと端的な回答で良いのだと思う。

結果的に、「テレワークだと、このサイトの更新がはかどるだろうと期待していたのに、全然捗らない」というギャップでストレスを感じている。なんだそれ。

最近の更新

文章を書いている暇がないため、小粒な内容が多かった。カラオケの記事なんて、適当もいいところだ。あと、アクセス解析をするとほぼ誰も読んでいないという美術館巡りの記事を連発したり。

そば打ちの話は書いたけれど、まだ「おせち作り」や「鏡割り」の話を書いていない。これは近々書くつもり。

今後の予定

昨年秋から左肩に違和感があり、「あっ、これは五十肩だな」と気づいて先回り対策を打っていた。しかし、そんな取り組みをあざ笑うかのように体調悪化が一気に進み、今年に入ってからは「生きているだけでツラい」状態になってしまった。今じゃ、左手を三角巾で吊っている有様だ。まるで骨折や脱臼でもやった人のようだ。

この顛末記を2月末に記事にする予定だったのだけど、つい先日医者から「治りが悪いのはちょっとおかしい。MRIで精密検査をしたほうがいい」と言われた。すぐにMRI撮影に挑み、今は画像診断結果待ち。MRI画像を見てみると、大胸筋と肩関節の隙間になにやら白く写っているモヤモヤがある。素人ではこれが何を意味しているのかわからないので、医者の診断を待ちたい。記事にするのは、もう少し先になりそうだ。

このサイト上では初報告。おかでん、47歳にして一児の父親になります。

写真は、あともう少しで爆誕予定のおかでんJr.。

人生ハードモードだなぁ。成人したときは、僕は67歳だぞ。どうするんだよ養育費。

お金はともかく、親に似て団子っ鼻らしい。この子が成人した暁には、僕が自身に課した断酒を解除して乾杯するのもいいかな、と思っている。

子育てブログなんて今更感があるのでやらないけれど、子供がいることによって僕の行動パターンやものの考え方は確実に変わっていく。ますます、凡人の発想しかできなくなるだろうな、というのが今の悩み。

「ふれあい動物園でうさぎを触ってきました。子供は大喜びでよかったです。まる」みたいな写真日記サイトになってしまわないよう、気をつけたい。

(2021.02.28)

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