編集後記2023年01月期

2023-02-01

おかでん結婚式前後のできごと【倉敷・吉備路】

この記事を書くにあたって、結婚式そのものについては軽く触れる程度でいるつもりだった。本題としては「へべれけ紀行」ならではの旅行記となる、吉備路サイクリングの話を想定していた。

しかし、書き始めたら結局結婚式の段取りについてかなりの分量を割いてしまった。実際のところ、このあたりのあたふたっぷりを書いた方が文章としては面白くなる。

それでも結婚式話をけっこう割愛したつもりだ。というのも、話を分厚くして面白みを増やそうとすると、どうしても親族・家族のプライベートに踏み込んだ話をせざるをえない。これは少なくともおかでん家においてはとても嫌がられることなので、書けなかった。

たとえば、昔は顔出し写真があちこちにあった「兄貴」はもうこのサイトで登場することはない。顔出しNGになったからだ。そもそも、文中でおかでん家について触れることさえ本来はNGだし、僕がこのサイトで個人的な旅行記や子どもの話を書いている事自体、親は眉を潜めている。

つい先日、母親とテレビ電話をしていた際、「家にいろいろ友だちとか呼びなさんなよ」と言われた。「友だち」と称する人を家にむやみに上げると、モノを盗まれたりあれこれ詮索されたりする、という忠告だ。

今更こんなことを言われるということにびっくりした。だって僕、もうそろそろ50歳近い大人だぞ。なんでいちいち自分ちにお客さんを招くことについて親からとやかく言われないといけないんだ。

一事が万事、おかでん家というのはそういう家だ。これは本文中でもちらっと出てきた。「口も出すけど金も出す」という書き方で。

もちろん我が家は、見知らぬ人を呼ぶようなことはしないが、友人の来訪はいつでもウェルカムだ。僕と個人的な付き合いがある方は今後も引き続きホームパーティー的な企画をやりましょう。

話を戻す。

この結婚で一番印象的だったのは、結婚式当日の深夜2時に電話が鳴り、いしの父親が「俺は絶対に行かない」と断固車への乗車を拒否して収拾がつかなくなっていたことだ。いしが15分だか20分だか、電話口で父親をなだめてなんとか場を収めたけど、静岡からいし一族が移動できず結婚式に間に合わないかも、とヒヤリとする場面だった。

このときいしの父親は既に認知症を発症しており、少々ものごとの理解が怪しい状況だった。婚姻届の証人欄をお食事会の場で両家の父親に書いてもらう、というイベントでは自分の住所を書き間違え、婚姻届をイチから書き直すというのもヒヤヒヤした。

その後も、式が終わってからホテルに移動した際は「俺は家に帰る」「ここから家まで近いから歩いて帰る」と言い張り、どこかに行こうとするのを一族全員で引き止めるという事態に発展し、婚姻届を提出しに倉敷市役所に行くのを一時中断し、いしが父親のフォローに入るという展開になった。

そんな僕の義父だけど、2022年秋に他界した。今月掲載の「オカ・デウス」で親戚が集まっている様子や仏壇の話を書いているけれど、それは義父の葬儀に絡んでのことだ。

まだギリギリものごとを認識できていた2019年に僕らは結婚し、2021年に子どもが生まれて義父に抱かせることができ、そして2022年に義父はあの世へと旅立っていった。

なにかと僕といしとの結婚はタイミングが良かった、と思えるわけだが、義父の人生の終盤で娘が結婚し、孫ができたのを見届けてもらえたのは本当に良かった。

コロナによって人生は大きく変わった。悪いこともあったが、良いこともあった。そんな僕らだった。

「オカ・デウス」の更新頻度

更新頻度を上げている。「喰い地獄の狭間にて」とあわせて、1日2回更新をしている日が多い。これにへべれけ紀行が加わって、1日3回更新もザラだ。

6時と18時にオカ・デウスまたは喰い地獄、12時にへべれけ紀行という更新。

もちろん、書き貯めをする余裕なんてないので、更新ができない日もあって更新頻度のムラが多い。

更新頻度が上がったのは、最近はいしが弊息子タケの寝かしつけのまま自分も寝てしまう、というのを常套手段にしているからだ。「今日は必ず戻ってくるから」と言いながら、ほぼ絶対戻ってこない。お陰で、一緒に見る予定になっているニュースも映画も、全てが宙ぶらりんだ。結果的に僕はニュースを最近全然みていない。

そんなわけで、一人取り残された僕は文章を書いている、というわけだ。

とにかく、早く記事を書いている時系列と「今」とを揃えたい。現在、3ヶ月以上遅れた話題を記事にしている状況で、一生懸命追いつこうとしている。

たとえば最近、「ゾウ」と「ゴリラ」、「ヒコーキ」という言葉を連呼している。でも、そういう「何を喋ったか」という記憶と記録は、写真には残らない。オカ・デウスは写真に対してコメントを書く記事なので、写真で思い出せる範囲でしか文章がかけない。実際に書きたいのは、そんな大味な内容なのではなく、ちょっとしたやりとりやしぐさだ。だから、文章を書いていて「こういうことじゃないんだよなあ、本当に書きたいことはこうじゃないよなあ」とずっとぼやいている。