編集後記2024年05月期

ほとんど更新がなかった1ヶ月間

4月に入ってから仕事が忙しく、睡眠不足で頭がよく回らない状態になっていた。更新どころじゃない。

仕事が暇なときというのは、テレワークというのは悪い意味で自由が効く働きかただ。一方で、忙しくなってくると、これまた悪い意味で延々と仕事をしてしまうようになる。特に、「この課題をどうやって解決しようかな」と試行錯誤しながら分析資料を作成するようなタスクをやっていると、際限なく深夜まで仕事をしてしまう。

4月はそういうターンが2回。「長時間労働者リスト(脳・心臓疾患リスク社員)」を作成している僕自身の名前がリストに載っているという状況に。

何が悲しいって、夕食を食べ終わったとき、弊息子タケが「とうさん、これから仕事?早く仕事行きな!」と言い放つことだ。彼の言葉の語尾が荒いのは、悪気があるからではなく、単に語彙力が足りないからだ。だからそれは構わないのだけど、それでも「早く仕事行きな!」と言われると情けない気持ちになる。

ほぼ一日仕事する日が数日続くと、それと同じ日数だけ、体力回復に時間を要する。土日に体力は回復しない。むしろ、家族と一緒にいるので余計疲れる時間帯となる。

で、そのまま5月に突入して、5月の月次多忙スケジュールへ。それに加えて、タケが熱を出して保育園を休むという顛末もあるおまけ付き。我が家は子どもが熱を出したら、躊躇なく病児保育のベビーシッターを頼むことにしている(いろいろな助成があるので、ほぼ無料でシッターを呼べる)。なので、枕元でずっと看病ということはないのだけど、シッターの手配ややりとり、事後の事務処理といったタスクが重たい。

これを書いている今でも体力回復ができていない。そうこうしているうちに6月の多忙期間が迫っているので、6月も更新頻度は低くなりそうだ。でも、このサイトを廃業したわけではないので、今後も更新はほそぼそと続いていく。

2024年度の登山

多忙なりに、4月から5月にかけては今年度の登山計画を立て、手配ができるところから手配をしていった。

「死ぬまでに日本百名山全山登頂」を目標にしている僕にとって、毎年4座~5座程度は百名山を登頂していかないといけない。歳を重ねるにつれ、体力と判断力が落ちていく。「まだ50歳でしょ?」と言われるが、僕としては身の危険を感じながら、分相応な登山を心がけていくつもりだ。

そのためにも、「この山に登るためには、この年の、この月に登らなくては」といったパズルのような計画を立てなければならない。

たとえば登頂が非常に困難な、山奥すぎる山とか。今年行くにはまだ体力が足りない。じゃあ、今後鍛えていって、万全を期して5年後だったら大丈夫なのかというと、加齢による衰えとのバランス次第だ。

また、北海道の山のように、登れる期間が非常に短い山はザラにある。トムラウシで、7月に大勢の凍死者がでた痛ましい事件があったことは記憶に新しい。

さらには、「この山だったら、麓の温泉地・観光地に家族を連れていき、家族が遊んでいるうちに僕一人で山に登ってくればいい」という家族旅行という色気を考え始めるともう収集がつかない。たとえば鹿児島県の開聞岳とか、北海道の雌阿寒岳とか。

いずれにせよ、登山の計画を確定するのは度胸がいることだ。いくら登山が好きだからとはいえ、山に登るのはしんどいし、面倒だからだ。僕だって、嫌だ。しかも、事故ったら家族が露頭に迷う。今年、本当にこの山に登っていいのか?この季節は雨が多いけど、交通手段や山小屋の手配をしちゃっても大丈夫か?と悩むのが嫌でイヤでたまらない。

とはいえ、7月だとか8月に「よし、腹をくくった。今年行こう!」と決めても、もう遅い。北アルプスをはじめとする人気の山域は、もう山小屋の予約は至難の業だ。コロナ以降山小屋は基本的にどこも予約が必須になったし、宿泊定員をこれまでの数分の一まで絞り込んでしまった。なので、予約開始日に山小屋に電話予約する覚悟でないと、間に合わない。

で、山小屋の予約を取った時点では、まだ今シーズンの登山口近くまで行けるバスの運行予定が発表になっておらず、非常に困る。もしバスが運行しなかったら?もしバスの時刻が全然違ったら?登山の計画自体を見直さないといけなくなる。

こういう、モヤモヤした不確定要素が自分の数カ月先にゴロゴロ転がっているのは、僕はとてもストレスだ。お陰で今でもそういうストレスをたくさん抱えている日々だ。

特に今シーズンは、避難小屋山中2泊+前日は夜行バスといったかなりヘビーな山域にも行くし、北海道の利尻島といった日本の果てにも行く。命をどうやって守るか、それを真剣に考えている日々だ。

YAMAP導入

「へべれけ紀行」の登山記でまだ未執筆のものについては、YAMAPという登山用GPS/SNSサービスのUIを使ってみることにした。

これまで、「YAMAP」と「ヤマレコ」「山と渓谷オンライン」をはじめ、数種類の登山用GPSアプリを同時に使って評価してきたが、結局YAMAPの有料プランでいくことにした。ユーザーインターフェースが今風でスッキリしているからだ。

本当はヤマレコのほうが好みなのだが、一長一短を考えた結果、YAMAPにした。

YAMAPのURLをこのアワレみ隊OnTheWebにリンクさせると、YAMAPのわかりやすいUIがそのまま使えるので便利だ。地図が表示されるし、山行の標高差も図示されるし、時間の経過もわかりやすい。単なるブログ形式で写真と文章を並べるのとは大違いだ。

しかも、時刻や現在地といった各種データは登頂中にずっとログが取られているものがそのまま使えるし、写真のアップロードは素早い。写真のEXIF情報にあわせて、地図上に写真をプロットするのも、素晴らしい機能だ。

あとはこの写真に僕がコメントを付けていけば、へべれけ紀行の登山記がめちゃくちゃはかどる。クッソはかどりすぎる。革命レベルだ。

しかし、僕はそれはやらないつもりだ。あくまでもこのUIを使うのは、自分でこれまで通りの旅行記を書くまでの場繋ぎの予定だ。

というのも、この仕組みはYAMAPに依存しすぎているからだ。

舐めてもらっちゃこまる、この「アワレみ隊OnTheWeb」は創立24年。そんじょそこらのwebサービスとは年季が違う。現れては消えていくサービスをこれまでどれほどたくさん見てきたことか。なので、自分のところ以外のサービスは基本的に信用していない。サービス終了しましたさようなら、データは消えます、と言われたら困るからだ。

YAMAPもそう。この会社があと10年20年続くかはわからない。続くかもしれないが、その間にガラッと仕様が変わってしまうかもしれない。そういうのにこっち側が対応するのはスゲー嫌だ。コンテンツ数が膨大なので、外部サービスの仕様変更に僕が対応するために、数ヶ月を要してしまうという事態は割けたい。

あと、YAMAPという外部サイトにこのサイトからユーザーがでていくことにより、広告収入が入ってこなくなるとか、ライトユーザーがこのサイト内を回遊するといったエコシステムが築けなくなる。YAMAPのサイトでインプレッションが稼げたら僕の稼ぎになるならともかく、そんな仕組みがない。なので、メリットがない。

とはいえ、スパーンと素早く山行記録をまとめられる機能は圧倒的だ。「暫定掲載」という扱いではあるものの、うまく使っていこうと思っている。

(2024.06.01)

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