やっぱり地図は手放せない2:ボケとツッコミ

昭文社、という会社をご存じだろうか。

この会社のオフィシャルサイトURLが //www.mapple.co.jp/ というだけあって、「マップル」シリーズで名高い出版社だ。

マップルシリーズといえば、ロードマップ界の大御所の一つだ。車を運転する人で知らない人はいないだろう。ふと、助手席に置いてある自分のロードマップを確認してみたら、実は昭文社製だったということは決して珍しくない。

看板商品だからと張り切ってしまったのか、マップル、シティマップル、スーパーマップル、MAXマップルと4種類もの地図を出しまくってしかも売れまくっている。それぞれ表紙デザインも記載内容も微妙に違う。共通点は、必ず表紙にリンゴの絵が描かれている、それだけ。

英語風に発音すると、「まぁぇぽーぅ」とでも言うんだろうな。どーでもいいけど。

また、登山愛好者にもこの会社は知名度が高い。山ヤにとって必須アイテムともいえる「山と高原地図」の出版元だからだ。

かくいうおかでんも、山に登るときは必ずこの「山と高原地図」を買い求めているわけで、昭文社には足を向けて寝るこたぁできねぇ、といえよう。ただし、どこに本社があるのか知らんのが非常に残念ではあるが。

さて、おかでんの趣味範囲からして、

「サテは今回は「登山における地図の重要性」について語ろうとしてるナ、なるほど、だから『やっぱり地図は手放せない』か」

・・・なんてピンと来た方。アッチ行ってなさい。

タイトル、そのまんまではないか。何のひねりもない。

そりゃそうだ、山登るときに地図すら持っていかないような奴は山登る資格なし。パンパカパーン、また死にましたってことになるのがオチだ。

そんな山登りのイロハをここで語って何になる?面白おかしく語れるとでも言うのか?おい、言ってみろそこのお前!

え、えーっと、わかりません。

馬鹿モン!なっとらん、次のやつ!答えろ!

すいません、ボクもわかりません。

どいつもこいつもたるんどる!次!

・・・なんてことを延々やってると、また「第二回で完結のはずが完結できず、次回持ち越し」になるのでやめておこう。

本題に戻ろう。

おかでんの手元には、「MAXマップル関東甲信越静岡・福島道路地図」という本がある。車を持たないおかでんでも、時々レンタカーを借りるのでロードマップの1冊や2冊は常備しているんである。

この本の特徴は、道路状況や見どころといったオマケ情報を注釈付きで記載していることにある。「市街も道広く走りやすい。スピードに注意のこと」「ダンプ多く荒れた舗装路」なんて書かれているのだ。なるほど、単なる地図と違って便利だし、面白い。

ある日、助手席で地図を見ながら運転のナビゲーションをしていたとき、群馬県の伊香保温泉-榛名湖間の道(県道33号線)について妙な注釈がついていることに気がついた。 いわく、

「頭文字D」の舞台

これには大笑いした。心の底から笑った。さあそれからというものは、全ページのしらみつぶしが始まった。たまたま編者が漫画好きだっただけなのか、全編にわたってこの手の笑かしてくれる注釈がついているのか、気になったからだ。

・・・でてくるでてくる。 やっぱ、この「MAXマップル」ってのはちょっと変だぜ。あっちこっちに変な注釈つきまくりなんである。地図を読んでいて声を出して笑ってしまった経験なんて、普通あるか?

この奇妙なおもしろさを放置しておくのはあまりに惜しいので、今回は発見された「妙な注釈」をピックアップしてみた。ぜひともみなさまの審判を仰ぎたいものだ。

<記述の見方>

●47 諏訪
ビーナスライン: 日本有数の高原ワインディング デートドライブには最適コース

47諏訪→マップルのページ番号とページタイトル。
ビーナスライン→注釈がつけられている道路(もしくは地理)
日本有数の・・・→注釈

●10伊東
県道17号線: 沼津-戸田は海が大好きな人以外は峠越えが無難

おとなしく「峠越えが無難」と書けばいいのに、あえて「海が大好きな人以外は」という余計な注釈をつけるあたりが、編集者のナイスさがにじみ出ていて良いです。

天城街道(国道414号線)七滝ループ橋: 関東では珍しいループ橋目をまわさないように

そんな奴はいません。いらん心配です。

●11下田
波勝崎野猿生息地: ホントにいる!携帯品に注意

いやだってアンタ、「生息地」なんでしょ?ホントにいるに決まってるじゃないですか。感嘆符付きでびっくりしなくっても。うそだと思ってました?

●15沼津
国道1号線バイパス蒲原東IC付近: 夜見るとまるで未来都市のよう

メルヘンですね。
でも、この「未来都市」の定義がよくわからんのですが。
「鉄腕アトム」型の未来都市なのか、それとも「ブレードランナー」や「AKIRA」型の未来都市なのか。それによって、言ってることが180度変わりますけど・・・。

●18鴨川
房総スカイライン: スカイラインとは名ばかりの普通の道路だが短絡路としての利用価値大

一言余計ですがな、旦那。よっぽど腹に据えかねた思い出があるのでしょうか。ちなみに、この道路の通行料金は410円

●22天竜峡
秋葉街道(国道152号線)青崩峠: あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退した峠

♪すなのなかのすーばるー
♪ほしのなかのぎーんがー
プロジェクトエーッックス・・・

●23見延
下部温泉: 信玄の隠し湯 源泉は32度しかないので気合いを入れて入ろう

気合いが足りないってよく言われるんですけど、入っちゃ駄目ですか?

まだまだ続く。次回に、残りのネタを一挙放出するよ。

(2001.10.11)

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