やっぱり地図は手放せない3(最終回):そして伝説に

「やっぱり2回で完結せんかった!」「思った通りだ、この詐欺師!」という熱い声援に後押しされて、連載第三回目に突入となってしまった「やっぱり地図は手放せない」シリーズ。

でも、今回で本当に最終回なんである。噛めば噛むほど、MAXマップルはいいダシを出してくれるんだから3回連載になったってしょうがない。

引き続き、「MAXマップル関東甲信越静岡・福島道路地図」の中で発見された面白い注釈を紹介していこう。

●24富士山
富士山スカイライン: 以前は有料道だったのでスバルラインに比べてお得感があり駿河湾も見下ろせる

「駿河湾が見下ろせる」からお得感があるわけではなく、「有料道が無料になった」からお得感がある、と。こういう小市民的なうれしさを臆面なく注釈に採用するあたり、とってもステキです。

●34東京南部
お台場パレットタウン: 今や東京の新名所 今後も目が離せない

僕もこの編者から目が離せません

●39韮崎
サントリー白州蒸溜所ウイスキー博物館: 残念ながら運転者のウイスキー試飲はダメ

わざわざ注釈つけなくてもいいような、当たり前の事ですけど。
よっぽどウィスキー試飲できなくて悔しかったのだろうか。

●45銚子
カシマサッカースタジアム: アントラーズ本拠地 クラブが町を変えた

地図の注釈にはあるまじき叙情的表現。
・・・で、どう町が変わったんでしょうか?

●47諏訪
奈良井宿: 国道から入ると突然江戸時代へ 古い街並の保存地区 民宿多数有

むちゃくちゃ言ってますぜ。日光江戸村じゃないんだから・・・

●57軽井沢
軽井沢銀座付近: 駐車場絶対量不足 夏の渋滞は絶望的

がーーーん。
「絶望的」ですか。もう諦めるしかないんですか。
「絶望」って、「望みを絶つ」って事ですよね。ってことは、救いようがない、死ね、ということですか。がーーーん。

●60筑波山
上曽峠-一本杉峠間: 完全な稜線上のスカイライン 道幅狭く景色はそこそこ

文章の面白さは普通なんだけど、5-7-5-7-7の語呂に近く、なんか風流を感じません?

●61石岡
鉾田: この規模の町には珍しいほぼ完全な環状道路

実際珍しいのかもしれないけど、こういう書き方は誤解を招きそうな気もする。
少なくとも、ロードマップとしては必要のない注釈ではある。

●68水戸
水戸: 水戸といえば納豆と黄門様続いて日本三名園の偕楽園

編者の頭の中では、偕楽園は「第三位」ということらしい。
納豆が第一位にくるあたり、庶民派をさりげなくPR。

●79越後湯沢
一の倉沢: 多数の命を飲み込んだ魔の谷 落差1000m近いが聳える

「魔の谷」みたいな文学的形容表現を使うあたり、編者のセンスを感じさせるが・・・
ちょっと待て、「落差1000m」って何だ。「標高差1000m」だろ、普通。崖から転落することを前提に書いてないか?

苗場山: 苗場といえばスキー場の方が有名?

有名?って聞かれましても・・・。
ちなみに、苗場スキー場は苗場山に無いことをご存じか。実は苗場山のお隣「筍山」にゲレンデを作っているのだった。じゃ、どうして「苗場スキー場」という名前になったのかは知らぬが、おそらく「タケノコスキー場」「タケノコプリンスホテル」じゃ格好が悪い、ということで隣山の名前を拝借したものと思われる。

●81鬼怒川温泉
大笹牧場: 新鮮な牛乳とアイスクリーム ジンギスカンも安くて美味

この記述のおかげで、大笹牧場はジンギスカンの値上げができなくなってしまった。

●95只見
只見川: 尾瀬を水源とする阿賀川最大の支流 水量の豊かな川だ!

よっぽど水量の豊かさにビックリしたらしい。感嘆符付きでその驚きを表現している。しかし、そんなに驚くことかぁ?

●100三条・燕
石地フィッシングセンター: 手ぶらでも釣りを楽しめる時間があればチャレンジを

「マスのつかみ取り」みたいなものでしょうか?
恐らく、「手ぶらで訪れても竿やエサは貸してもらえるので大丈夫」という事を言いたいのだろうが、言葉足らずで「素手で釣りをする」としか読めない文になっているぞ。
いや、ひょっとすると本当に素手で魚を捕まえるのかもしれないけど・・・。

●101加茂
河内・下田山塊: ヤマビルとメジロアブが守る手つかずの本物の自然

文学表現ふたたび。
確かに地図をみると、この山塊には道路が全くなく、「本物の自然」が残っているのだろう。
・・・でも、それを「自動車用ロードマップ」に掲載する必然性が全くわからないんですが。

●104二本松
安達太良山: 智恵子抄で有名 ほんとの空を見てみよう

「スキー場の方が有名?」と読者に問いかけて、何とかコミュニケーションを図ろうとしていた編者。ついに「見てみよう」と推奨を始めだしたぞ。
おかでんは東京暮らしなので、空が無いです。

●108飯豊山
飯豊山: 飯豊山頂は会津の山 強引な県境に注目

「強引な県境」なのは事実で、なんとか飯豊山山頂を福島県の領土にしたかったのか、飯豊山頂に続く稜線上を幅数百メートル分だけ福島県としている。稜線から逸れると、すぐ北に山形県、すぐ南に新潟県。でも、「注目」せにゃならんのか、これ。

●109米沢
国道121号線大峠トンネル近辺: トンネルと橋の連続 土木技術の粋を結集

プロジェクトエーーーッックス。 その2

とまあ、こんな感じである。どうですか、変な地図でしょう。

きっと、その他地域の地図も同じような愉快な注釈がつけられているに違いない。もし、お手元の地図で「変な注釈、発見!」という事があったら、随時おかでんまでメイルしていただきたい。随時このサイトで紹介していくんで。

(2001.10.12)




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