お風呂とカフェの幸せな融合

埼玉県は大宮に、「おふろcafé utatane」というスポットが出来た、というのは以前耳にしたことがあった。いわゆる日帰り入浴施設、スーパー銭湯の類なのだが、コンセプトが一風変わっていて面白い、という。

caféを謳うだけあって、煎れたてのコーヒーが飲み放題だとか、漫画がたくさん置いてあってゆっくり読める、とか、休憩スペースには暖炉やハンモックがある、とか。

女性を強く意識した施設であるということは、オフィシャルサイトを見ても明らかだった。

どうやら、風呂にざっと入ってさっぱりして帰る、という従来の施設とは一線を画しているっぽい。半日、なんなら一日がかりでだらっと、のんびりと過ごす施設らしい。

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なるほど。でも、大宮という場所が、東京都住まいの人間としては微妙だった。旅情をくすぐる場所ではない、勝手知ったる場所だし。かといって、「ちょっと風呂入ってくるわ」と行くにしては遠すぎる。いずれ行くことがあるかも、と思いつつも放置されていた。

実際にこの地を訪れようと決心したのは、7月の海の日三連休だった。どこかに遠出する計画を立てては見たけど、どうやっても激しい渋滞・公共交通機関の混雑から逃げられそうになかった。宿を見ても、どこもとてもお高い。

だったら、あえて近場で優雅に時間を過ごすというのもよいのではないか、ということでこの「おふろcafé」のことを思い出したのだった。

この施設は宿泊することができる。シングルルームとツインルームがあり、シングルだと日によっては一晩3,000円以下で宿泊が可能だ。「だらっとする施設」だからこそ、あえて徹底してここでだらけまくる時間を強制的に作ってみるのも面白いかもしれない、そう思いここで一泊することに決めた。

おふろcafé utatane外観

この施設は10時開店で、翌10時まで滞在することができる(宿泊の場合)。つまり、最長24時間滞在が可能。「ならば24時間滞在しよう。『もう飽きたー、早くお外にでたーい』と思えるまでだらけきってこそ、ここでの一泊は価値がある」と思ったが、結局ご飯を食べたり立ち寄ったりしているうちに到着は14時過ぎとなった。

おふろcafé到着。

JRの高架すぐ脇にある立地。すぐ横を埼京線、ニューシャトルなどが走る。鉄道博物館からは徒歩で10分ほどの距離。

もともとはスーパー銭湯「極楽湯」として営業されていたものが、すぐ近くに鉄道博物館が開業するのに伴いブルートレイン風の部屋に泊まることができる「大宮大成鉄道村」となり、さらにそれが「おふろcafé utatane」になったという経緯がある。似たような業態のお店が居抜きで入っているとはいえ、あまり落ち着きのない感じだ。

入口の壁には、「spa café relaxation treatment hotel」と書かれていた。

横には、ブルートレイン風の外観の建物が建っている。どうやらここが宿泊棟になるらしい。「極楽湯」時代の大浴場、「大宮大成鉄道村」時代の宿泊施設を引き継ぐ形で、「おふろcafé」は運営されている。

料金表

基本となる入館料は1,260円。あれ?高いな?さすが新コンセプトの施設だけあるな、と一瞬思うが、これには館内着、タオルも含まれている。しかも、10,000冊を超える漫画が読めるし、コーヒーも無料で飲めるということを考えれば決して高くはない値段だ。

漫画なんてどうでもいいんだ、シンプルに風呂入らせろ風呂、という向きの人は、「1時間500円」「90分680円」などと時間制限付きの料金も設定されている。こちらは館内着等の支給はなし。ちゃっと風呂入って帰るなら、90分もあれば十分だろうから、競合他店と比べても十分に安い。

実際、こういう安いプランを使って館内でくつろいでいる人は結構いるようだった。館内着を着ないで漫画を熱心に読んでいるので、すぐにそれとわかった。

風呂にすら入らないで、漫画喫茶がわりに使っている人もいる気配だった。

なお、深夜料金や早朝料金は別途かかる。また、宿泊料金や仮眠室利用も別途。

フロント

建物の中に入る。インテリアは極力木が使われていて、くつろげる空間になっていた。とはいえ、さほど広くはなく、特に横幅が全然ない。

宿泊客用の受付は日帰り客用の受付の隣にある。予約名を告げ、手続きを行う。

「チェックインは18時」という記載が予約サイトにはあるが、18時まで施設に入れないというわけではない。あくまでも部屋に入れるようになるのが18時であり、それより前の時間にやってきてお風呂に入ったりするのは自由だ。

なお、宿泊予約だが、オフィシャルサイトでもできるが「じゃらん」「楽天トラベル」など旅行代理店のサイトでも可能だ。ツインの部屋は、オフィシャルサイトで取り扱いがなくても代理店の方では空きがあったりするので、要注意だ。サイトごとに、値段が微妙に違うというのも注意。

館内着と、ロッカーキーをフロントで受け取る。以降、館内での飲食やマッサージ、買い物についてはこのロッカーキーを使うことになる。財布を持ち歩かなくて良い。

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この日は三連休中日。

まだシングルが10部屋、空いていた。夜になっても完売御礼にはなっていなかった。一方、ツインは満室。お一人様で、わざわざここに泊まろうという人はあまり多くないのかもしれない。特に今日は三連休だし。

さいたまスーパーアリーナで有名ミュージシャンがライブをやる前後はこの施設にも人が多く泊まるらしい。

シングルの宿泊料8,000円というのは結構高い。施設の性質上、ネットカフェが競合ということになるのだろうから、それと比べると残念感があるお値段だ。

シングルは、平日は1泊素泊まりで5,500円、週末になると8,000円という値付けになっているようだった。ちなみに僕が利用したのはツインだったが、楽天トラベル経由で朝食付きを手配して、一人当たり7,500円くらいだったと記憶している。

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