匠大塚東京ショールームに潜入

家具シルエット

大塚家具の「お家騒動」がニュースになってしばらく経つ。創業者である親父さんのほうが大塚家具を離脱し、あらためて「匠大塚」という家具店を創業して、昔ながらの「客に店員がぴったり付いて、商品を説明する」スタイルのお店を経営している。

ショールームは、大塚家具創業の地・埼玉県春日部にあると聞いていたが、いつの間にか東京日本橋にもできていた。しかも、日本橋交差点に面したオフィスビルを1フロア、どかんと使っている。すげえ。

親父さんが大塚家具を離脱する際、結構大量の株を売却していた。ああ、もう完全に親子で縁を切るのかな、と思っていたら、その売却益はこういうところに使われていたのか。

新しいオフィスビルの1フロアを使ったショールームなので、当然1階のエレベーターホール前にはフラッパーゲートがある。ふらっと中に入ることは、できない。1階に匠大塚の受付があるので、そこで受付を済ませ、ゲートを通過出来るカードを借りて、ようやく中に入る。

もちろん、ショールーム内は店員さんによるマンツーマンディフェンスの対応となる。

「高級品しか売っていないイメージなので、僕ごときが・・・」

と言うと、店員さんは笑って

「いえいえ、そういうイメージが先行していますが、お求めやすい商品もあります」

と言う。そして、

「気軽に、立ち寄っていただいて結構です。買う・買わないは良い物が見つかった時にお考えいただければ構いませんので」

とも仰る。実際、店員さんにつきまとわれて邪魔だとは思わなかったし、「買えよ、こっちだって暇じゃねぇんだ」的な圧力感も一切なかった。なんだ、案外気楽な空間だぞ。

というのも、家具というのは高い買い物だし、大きいし、長い期間使い続けることになる。そうそう、衣服のように衝動買いできるものではない。なので、買う側としても「そう簡単には買わないぞ」と思っているし、売る側も「そう簡単に売れるとは思っていない」空間。

だから、店員さんが側にいても、全然平気なのだった。これが服だったら、「大変お気に入りですよ」「今ならセールでお買い求め安くなっておりますよ」と言われて、面倒くさくなって買うということがありえるけども。

もし万が一、「とっとと買えよ」的な雰囲気があったとしても、「いやー、ウチは狭いんで、これはちょっと置けないなあ」と言えばそれまでだ。これが服だったら、「かさばるものじゃないですし」と言われて押し切られそうだ。

ただ、さすがに「お求めやすいもの」がある一方で、「お求めにくいもの」も沢山売られている。あるエリアは、数万円のテーブルとか椅子が置いてあり、「あ、なんだ思ったよりも安いじゃないか」と油断するのだけど、そこから歩いて行くとだんだん世界観がかわってくる。値札?もう、見る必要なんてない。だって、見るからにきらびやかなんだから。

この日は、サイドテーブル(2万円以下の超お買い得品)に興味を持ったが、特にお買い物はなし。後日、店員さんから丁寧な手紙が届き、僕が口にしていた希望家具の候補パンフレットを同封してくれた。

ばーっと「(それなりに高い)お値段以上」の家具を見ていると、つくづく思うのが「あー、家具っていうのは一点だけ豪華にしても、インテリアとしてはバランスが悪いな」ということだった。イケアとかニトリの家具に囲まれて生活していると、いきなり一つ、センターテーブルなどを良い物にしても浮く。

イケアやニトリが悪いわけじゃないけど、「いずれは良い家具を」と考えているなら、早い段階からじわじわとそっち方面にシフトしていかないと駄目なんだろうな、と感じた。

今の僕の家の課題:
イケアで買ったポエング(オードリー春日がTV番組「ヒルナンデス!」でぶっ壊した、イケアを代表する有名なアームチェア)が案外場所を取るし、その割には利用していないのでコイツをどうしたものか。

良い商品なのだけど、アームチェアに座ると身体がふわっと沈み込む。それが快適なのだけども、「この後一時間はチェアから立ち上がらない!」と決め込んでいない限りは、ちょっと面倒なチェアだった。熱心な読書家で、気がついたら2時間3時間も同じ姿勢で本を読んでいた・・・という人でもないと、あんまり使い勝手は良くないかもしれない。読書家であっても、「お茶を飲みながら読む」なんて人にはあまり向かない。(特に、オットマンを使うとより快適なのだけど、ますます場所を取る&起き上がるのが面倒になる)

(2018.02.11)