
19時から始まって、終わったのが終電間際の23時半過ぎ。よくぞまあここまで話が尽きないものだ、と驚かされる。
社会学/哲学系の話は、正解がないだけに深掘りしだすときりがない世界。こうやって心ゆくまで議論する場が用意されている、というのは素晴らしいことだ。

「朝まで生テレビ!」のようなテレビ番組だと、お互い罵り合ったり話を遮ったり、TV的演出と大勢のパネリストのせいで論点がしっちゃかめっちゃかになるが、二人の対談だとしっかりと話が深くなって、聞いていて楽しい。
これが「僕はこう思うんだよね」的なふわふわした話ならともかく、さすが一流の論客だけあって過去の書籍を引用したり参照しつつの議論なので、唸らされることが多い。現在過去未来を俯瞰した議論となる。
こういうのを「机上の空論。書生論に過ぎない」と一笑に付する人もいるだろう。実際そうかもしれない。でも、知的な会話を存分に楽しむというこの場は、体験した人でないとわからないほどの刺激がある。
で、今回の話だけど、団地やダムの評論で有名な大山顕氏を迎え、ラスベガスのカジノホテル独特の構造についてプレゼンテーションがあって、そのあと話がいたるところに派生していった。 今、要約してどんな話があったか伝えようと思っても、思い出せないくらいあれこれ話が飛び火していた。覚えていないけど、すごい。そんな4時間半強。
(2018.01.11)
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