新居引っ越しの際に導入したFlexispotの電動昇降式デスク。

2年近く使ってきたが、今でももちろん現役として活躍している。

導入時、嬉しくって大々的な記事を書いたけど、そのときのワクワク感は未だにとどまりつつ仕事に、このサイトの文章執筆に活躍している。
ただ、導入当初最大の目的だった「長時間座りっぱなしはまずいよね。立って仕事するのも大事だよね」というのは疎かになっている。仕事に集中している時こそ座ってしまうからだ。
それでも、作業の内容に応じてミリ単位で机の高さが調整できるのはとても良い。
文章を書く時、キーボードで長文を書く時、動画を視聴する時、ミーティングに出る時、それぞれのシチュエーションで最適なデスク高が異なるからだ。それらすべてに対応できるので、やっぱり買ってよかったと思っている。
ただ、やっぱり買うならわが家に導入された「E7」よりも「E7pro」の方が良かった、と思っている。
E7は横から見たときにカタカナの「エ」の形で天板と脚が構成されるが、E7proだと「コ」の字型になる。
強度の点で、「エ」型の脚の方が安心だ。それでも「コ」の方がいいのは、「エ」の場合天板の中央を横切るように脚の骨格が通っていて邪魔だからだ。お行儀よく座ったときは問題なくても、足を組んだ時に足がこの骨格に干渉してしまい、残念な気持ちになる。
なにせ1日10時間以上この机に向かっているので、気分が冴えない時こそ「もっと快適なグッズをこの机に導入したい」という気持ちになる。気分がノッている時は全く気にならないのだけど。
まず目をつけられた、というかリプレース対象となったのがこれ。

正確にいうとこのエレコム製のものに類似した、中華製激安品だ。当時のこのサイトの記事を読むと、1,000円以下で購入したものらしい。
リングライトということでオンラインミーティングに活躍するかと思ったが、全然役に立たなかった。リングが小さい上に光量が足りなかったからだ。
ノートPCにしろスマホにしろ、オンラインミーティングをする場合は大抵「やや下から本人を見上げるアングル」となる。その際、天井に備え付けられた部屋の照明の影響をもろに受けてしまい、逆光で顔が暗くなってしまう。それを補うだけの光量が安いリングライトにはなかった。(上に例示しているエレコム製品がそうなのかどうかは不明。ひょっとするとエレコムならもうちょっと良いものかもしれない)
結局、これは卓上灯として余生を過ごすことになった。
夜、妻子が隣の部屋で寝静まったあと、僕はリングライトだけを照らしてPC作業を行う。
夜、一人で作業をするときに部屋をこうこうと照らすのはミスマッチ感があるし、部屋が薄暗いほうが気分が乗るからだ。
わが家のコンセプトは「家中をまんべんなく照らすことはしない」だ。家中隅々まで明るくするのはできるだけ避け、必要な場所だけ明るくして、必要ない場所は暗くしている。このリングライト卓上灯もその一環。
しかし、安物だけあって、いきなり何の脈略もなく明かりが点かなくなった。断線したのかなんなのか、原因はまったく不明。まあ、しょうがない。
しばらく天井のLEDシーリングライトを灯して夜の作業をしていたが、部屋が殺風景で薄ら寂しく感じられた。やっぱり手元だけ照らす明かりがいい。そんなわけで、買ったのがこれ。

バーライト?なにそれ?と思うが、外付けのPCディスプレイの上に乗っける、棒状のLED照明だ。

当初その役割に懐疑的だったのだけど、調べているうちにだんだん気に入ってきた。

ディスプレイの上にライトを乗っける?ただでさえ明るいディスプレイをこれ以上照らしてどうするの?と思ったが、照明が照らす向きは真下ではなく、やや手前となる。つまり机のうち、キーボードなどが置かれているあたりが明るくなる。
これまでのリングライトは、見た目がかっこよくなかったし、配線がきれいではなかった。

しかしこのバーライトはディスプレイの裏に配線されるし、本体が棒状なので視界の妨げにならない。とにかくスタイリッシュだ。男性好みの直線フォルム。
とはいえ、これはオンラインミーティング用の照明としては全くの無意味だ。手元を明るくするのに特化したライトだからだ。なので、顔を照らす照明が改めて必要になったら、それ用のものを別途買わないといけない。
また、これまでのリングライトだと、ぐいっと照明の向きを変えて机の横にあるベッドを照らし、寝転がって本を読むのに使うことができた。しかしバーライトだとそうはいかない。ディスプレイの手前20センチくらいを照らすのに特化していて、本当に単機能だ。
それでもよければぜひどうぞ、というマニアックな商品。ただ、導入後の満足感は相当に高い。少なくとも僕にとっては。

どこのメーカーのバーライトが良いのか、調べてもよくわからなかった。
最近はネットの口コミが充実しすぎて、そのせいで商品購入の判斷が難しくなった。「明るい」という人がいる一方で「暗い」と真逆のことを言う、そんな感じで千差万別の意見が集まっている。
僕が買ったQuntisというブランドは割高な商品の部類だ。逆に言うと、この半値で売られているような怪しいブランドの商品は怖くて手が出せなかった。
バーの長さは40センチのもの、52センチのものがある。52センチの方が当然高くなるのだけれど、僕は52センチを買った。これは正解だった。わが家の23.8インチディスプレイとほぼ横幅が一緒だったからだ。
40センチのバーでも、「手元を照らす」だけなら事足りる。それでも、ディスプレイのベゼルと一体化したかのようなぴったりサイズの52センチは見栄えが良い。40センチだと、「ケチったなあ」という感想を毎回抱くだろう。
あと、手元で電源ON/OFFや光量調整、色温度の調整ができるリモコン搭載モデルも存在するが、これは買う必要はないと思った。

人によりけりなんだろうが、PC操作をしながら光の調整をすることなんて、僕には全くないからだ。卓上にモノが増えるのはイヤなので、これはより一層のもの好きが買うアイテムだと思う。
(2023.03.30)
コメント
コメント一覧 (9件)
バーライト、最初は「ふうん、そんなものもあるのか」程度の反応でしたが、次第に「いいかも」思い始め、現在ではかなり前向きに検討中です。
理由としては、自分の使っているモニターも23.8インチの狭額ベゼル仕様なのでこちらの写真がほぼ「使用イメージ」として機能したこともありますが、なにより現用のスタンドライトの不満が解消するかな?という期待が大きい。
今使っているのはオーソドックスな蛍光灯式のスタンドで、強いていえばクランプ固定式なので邪魔な台座部分が無いのが救いでしょうか。ただ当然「デスクから立ち上がる柱部分」が存在するわけで、それが邪魔だな、と思っていたんです。ディスプレイの両サイドに小型のスピーカーを置いていて、できればそれをディスプレイギリギリまで寄せたいのだけど「柱」があるせいで無理。でもバーライトにすれば解決するな、と思ったわけです。
スタンドの場合は間接照明的にディスプレイ背後の壁も照らしてくれてたのが無くなるのが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、試してみる価値はあるな、と。
ひとつネックなのは、スタンドの「柱」部分についているコンセントがなくなっちゃうこと。過去に使っていたスタンドで経験して便利さを実感して以降、買い替えるたびに選定条件に加えてきたくらいにはデスク上のコンセントは便利なんです。バーライトにするとそれが無くなっちゃうのがな…と思っていたら、デスクの写真を見てビビっと来た。ディスプレイ下、別記事で紹介されてるハイセンスなペンスタンドの左にあるUSBポート付きの電源タップ(っていうんでしょうか?)、これ素晴らしく魅力的ですね。USBの口がこの位置に来るのも嬉しい。
もし差し支えなければ、メーカーや型番等教えていただきたいです。
一平ちゃん>
https://awaremi-tai.com/shikou0357.html/4
に、USBポート付きの電源コンセントの記載があります。サンワサプライのTAP-B105U-3W。
クランプがゆるいので、コンセントの抜き差しをするとすぐにグラグラするのが課題。
僕の場合、卓上に4つ口のコンセントはいらなかった。USBポートの数が多いほうが利便性は高いという印象。でもこれは人それぞれ。
上記機種の場合、USBポートは2つで、合計2.4A。スマホの急速充電(18Wなど)が当たり前になってきているご時世で、このアンペア数だと物足りない。単純なようで、検討をし始めるとなかなか決めるのが難しいのがこの手の商品。
返信ありがとうございます。実はその後検索しまくってTAP-B105U-3Wに辿り着いていました。
現在では廃止となり、後継はほぼ同仕様のTAP-B105U-3WN になっているみたいですね。
何が違うんだ、と思ったけど、RoHS 6のマークがついて価格が6,600円からから7,920円にアップしたことくらいしか分かりませんでした。USBポートのアンペア数上がったとかじゃないんかい。
で、結果的にはコレは買わないことに。僕の場合はデスク上で機械弄りをすることもあるので、コンセント4つ口は全然OKですし、スマホやタブレットをデスクで使うことが無い(充電する場所は他にある)のでUSBが2口でも全然問題なし。これがUSBハブだったら嬉しかったんだけど。
じゃあ何がネックだったかというと、価格ですね。タップの値段とは思えないくらい高くて正直仰天しました。
その後さらに見ていたら、ELPAのUSB集中スイッチ付デスクタップWLS-DS4232SUA(W)という品が見つかって、ほぼ同機能と思われる割に3,540とサンワサプライに比べれば安かったので、こちらにしようかと。
正直なところデザインはサンワサプライの方が洗練されてて好みなんですが、この価格差を埋めるのは厳しかった。それと、今再度見てみたらUSBポートのアンペア数もELPAのほうが多少高いみたいですね。
USBハブについては、クランプ式ではないけれどエレコムのU3H-S418BBK/ECを固定して使おうかと思っています。
一平ちゃん>
ここ10年くらいのデスク周りのトレンドとして、「コンセントが卓上に出ていることにオシャレ感が出てきた」というのがあります。
たぶん、カフェとかで電源やUSBポートが使えるお店が増えたせいだろうけど、オフィスのデスクでも自宅デスクでも、コンセントが卓上にあることに違和感がなくなった。
昔はそういうものは机の下に隠すのが常だったのに。
ということで、探せばきっと見栄えの良い、卓上用コンセントが見つかるはずなのでぜひ頑張って。
僕が買ったQuntisの52センチバーライト、当時は5,680円だったけど今日時点ではAmazonタイムセールで4,544円になってます。これだったらお買い得かも。興味がある方はどうぞ。
実は、自分が小学校入学当時に買ってもらって43歳になった今でもPCデスクとして活用している学習机、最初についていたクランプ式に2口のコンセントがあったのです。なので卓上にコンセントがあるということに対する違和感が全くない上に、無いと不便で仕方なくてガマンならない(ハンダごてを多用する関係もあるかとは思いますが)体質になってしまいました(笑)
というか、最初のスタンドが故障して別のコンセントなしのスタンドに買い替えた時に、「あ、こりゃアカン」と気付いたんですよね。なくして初めて分かる便利さというか。
あと、バーライトの値下げはたまたま昨日見ていて気付いていました。
自分はリモコン付きのほうに魅力を感じてたんだけど、そちらは値段変わらず。ここまで価格差が開いてしまうと「リモコンなくてもいいかな…」と思っちゃいますよね。
一平ちゃん>
バーライトのリモコン、マジでいらないです。PC操作中で照明の明るさや色味を変更する機会ってほぼ皆無なので。それに、手を伸ばせば目の前に本体があるわけだし。
二口コンセントでよければ、ニトリの「クランプコンセントボックス(USW-15)」がコンパクトにまとまっていて悪くない雰囲気。
>おかでん様
リモコン不要論ありがとうございます。手を伸ばして操作するたびにライトがぐらぐらして不快というレビューを見たけれど、実際そこまで不安定でもないでしょうし、仮に電源を入/切する際に本体がブレたところで何も支障はないわけで。やっぱり「機械好き」の性が強く出てた結果だったかと。
ただ一つ気になるのは、先日ヤマダ電機の店頭でバーライト(おそらく他メーカーだけれどスイッチの配置等は同じ)の実機を触ってみた時、やけにスイッチの反応が悪かったんですよね。パネル部分がフラットだからズレた場所を触ってるのか?と思ってよく確認しながら押してみたけど、反応したりしなかったり。どのスイッチも同じで、なかなか一発で反応してくれなくてこれが日常的だと確実にイライラするな、っていうレベルでした。ご紹介の商品はそのあたり特に気になったことはないですか?
それから、ニトリのクランプコンセントご紹介いただきありがとうございます。検索していて真っ先に出てきたんですが、「上から挿す」構造なのがアウトで却下となった品です。埃が入りそうっていうのもあるけれど、自分はディスプレイ下に配置する予定なのでコンセントが手前に向いててほしいのです。
なので機能的には完全に手前(90度)、デザインの好み的にはやや傾斜付き(お使いのものみたいな)が条件としてあるんですね。特に急ぐものでもないのでのんびり気長に探してみようと思っています。
一平ちゃん>
・バーライトはベゼルの上に乗っかっているだけなので、ボタン操作をすると微妙に動くのは事実
・ボタンの感度がそこまでエクセレントではなく、暗闇で電源ボタンを押すのは若干手探りになるのも事実
でも、イライラはしていない。「まあそんなものか」と納得できるレベル。
基本的に電源のON/OFFボタンしか使わず、そのボタンは4つのボタンのうち右端にある。そっと右のあたりを撫でるように触りスイッチを押す。
この癖がつくようになれば、バーライトが傾くことは減るし、ボタンを押しそびれることも減る。
または、バーライトとベゼルの間に両面テープを貼って固定する、というやり方でも良いのかもしれない。