内反小趾を食い止めるために、足指用のサポーターを買った

以前、足の小指が薬指とぶつかり、その部分がタコになって痛むということがあった。

整形外科でインソールを作り、皮膚科で皮膚の切除を行い、一旦は痛みが収まった。これまで漠然と「自分は幅広甲高の足の形をしている」と思っていたが、人生の後半線に差し掛かってくるとそういうことも体に負担をかけてくることを実感する。若いうちは問題がないことでも、加齢とともに問題が出てくる。

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足の痛みに対処をしてから約10ヶ月、また足が痛くなってきた。やはり骨格の問題なので、抜本的な改善をするのは難しい。

整形外科で作ってもらったインソールは、もはや全く違和感なく使うことができている。足が補整されたのか、それともインソールがへたったのか、それとも僕の感覚が麻痺したのかはわからない。

もっと力強く補整をかける医療用インソールがほしいが、一回インソールを作ると次のインソール制作が保険適用になるまで、1年半の間隔を空けないといけないそうだ。なので、今回の足の痛みは整形外科のお世話にはなれない。皮膚科に行き、痛みの原因となっているタコをメスで除去してもらった。

さて、今後どう生活していくか。もちろん、足指のマッサージやトレーニングはやるとして、それ以外にできることはないか。そこで僕が行き着いたのが、健康グッズだった。

購入したのはこれ。

予め言っておくが、この商品はまったくおすすめしない。

外反母趾用のサポートタイツや器具はたくさん売られているが、小指に支障がある人向けの補整アイテムはあまり売られていない。なにか良いものはないだろうか?と探していて見つけたのがこれだった。

親指の付け根からかかとを経由して、小指の付け根につながるゴムベルトが特徴的なサポーターだ。けん引してくれる、というのは足の指の歪みを強力に補整してくれるかもしれない。こういう商品は実際に試してみないと効果がわからないので、さっそく買ってみた。

ちなみに、このサポーターがベッドの枕元に置いてあったのを見て、パートナーのいしは「ブラジャーが置いてある」と思ったらしい。いろいろ縫い目がある生地なので、下着に見えたというのは納得だ。

最初っからわかっていたが、もちろん中国製の怪しい商品だ。聞き慣れないメーカー名、そしてパッケージのフォントから、すぐに中国製だとわかる。

この手の健康グッズをAmazonで探すと、中国製しか見つからないのではないか?と錯覚するくらい中国製品が溢れかえっている。日本製も売られているのだが、値段が中国製と比べて何倍も高額であることが多く、比較検討するとどうしても見劣りしてしまう。何しろ、値段が桁違いだからだ。

それだけ、中国製品というのは粗造乱造しているのだろう。安く販売できるには、それだけの理由が裏にある。

このサポーターも、効果はあまり期待していない。たとえ効果があったとしても、その効果が実際に体に影響を与える前にサポーターが破れるとか壊れると思っている。

サポーター。左右の足にそれぞれ履けるように、2つで1セットになっている。2つに形の違いはないので、左右兼用だ。

親指と小指をサポーターの穴に通し、ゴムベルトをかかとにひっかける。このことで、指が外側に引っ張られ、外反母趾と内反小趾が是正されるのだという。

小指の付け根から伸びるベルトは、かかとを経由して親指の付け根にフックで取り付ける。

フックをひっかける穴は5か所あり、自分の足のサイズにあわせて穴の位置を調整できる。

サポーターを装着してみたところ。

僕が最初思い描いたのは、このサポーターをつけることで足の五本の指がパッと開き、指と指の間に間隔ができるというものだった。しかし実際は、全然そんな気配がない。

このゴムベルトやサポーターの構造を見れば、いくらゴムベルトをキツく締め上げても、それでかかとが引っ張られないということがわかる。指を外側に引っ張らなければいけないのだけど、このサポーターがやっていることはサポーターをぐいぐいと指の付け根に食い込ませているだけだ。

足のアップ画像は見苦しいけれどご容赦。

ほら、小指が全然開いていない。相変わらず隣の薬指とぶつかっている。皮膚科の先生曰く、こういうところにできるタコを「接吻タコ」と言うそうだ。

このサポーターにはもっともらしくX字にゴムベルトが縫い付けられているが、これが指の形を整えるのに役立っているようには感じない。単なる飾りかもしれない。

1時間以上このサポーターを装着していると、だんだん足の指が冷えてきて落ち着かなくなってくる。サポーターで指が締め付けられ、結構が悪くなるからだ。なので、あまり長時間の装着には向かない。また、外出する時にこのサポーターを装着したまま靴を履くのはあまり良くない。金具であるベルトのフックが肌に当たって痛いからだ。

このサポーターが自分の足に適している、という人がいるかもしれない。でも、少なくとも僕にとっては即効性・遅効性いずれにおいても効果がなさそうだった。今では足の指が若干痛む際に、気休めとして短時間だけ使用している。効果は全く感じないけれど。

こういう健康グッズは役に立たないか、役に立っても継続して使い続けるのが難しいものが多い。買うだけ無駄、ということは予めわかっているのだけど、効果があるかどうか気になるので、つい買ってしまう。悪い癖だと、自分でも思っている。

(2023.12.04)

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