不肖おかでん、50歳になりました

2024年2月、不肖おかでんは50歳になった。

この「アワレみ隊OnTheWeb」では、僕が10代の頃のできごと、文章、写真を掲載してきた。なので、僕にとっては人生の大半がこのwebサイトに詰められている。まさにライフログだ。

振り返ってみると、自分の人格を形成したのはほとんど10代までに見聞きしたものだ。20代以降は、10代のときに定まったベクトルに沿って、どこまで飛距離を伸ばしていくかというフェーズに入る。

「ベクトル」というと、一直線のイメージだが、実際は放物線を描いて落下していく。なので10代のときの発射角度がいかに高いかどうかで、人生のテンションや勢いが決まると思う。

そう思えば残酷なものだ。人生100年時代だとか、70歳近くまで働くんだとか言われているけれど、人生のある程度は10代までで決まるのだから。

この自分の体験から言えることは2つ。我が息子への子育てにも活かしていきたい。

一つは、10代までにあれこれ彼に体験させたい。早い段階から視野を広く・視座を高く持つための素材を彼に提供したい。高学歴を授けたいわけじゃない。このご時世、昔にように「良い大学に入って、良い企業にはいる」ことが人生のゴールではなくなった。YouTuberだって立派な職業だし、世界をさすらう旅人になるのだってエッジが立っていて素敵な人生だ。いずれにせよ、目先の快楽にとらわれない人になってほしい。

もう一つは、えーと、忘れた。さっきまで覚えていたんだけど、なんだっけ。

所詮その程度だ。僕自身、まだ人生を達観したわけではないので、息子にたいして偉そうな訓示を垂れる立場にはない。

50歳になってもこうなのだ。20代で子どもがいるような家庭って、お父さんお母さんはすごいと思う。僕に言わせると、20代なんて若造でしかないのだけど、それでも立派に子育てをやっている(場合が多い)。きっと若くして親になった人は、僕なんかよりも早く、深く人間としての円熟味が養われるのだと思う。

一方の僕自身はというと、「老い」ということに対してずっと向き合い続けている。

こういう話をすると、「まだまだ若いでしょ!」と周囲の人に一笑に付されるのだが、それは寿命と比べての話だ。ハツラツと動き回れるのはあと何年なのだろう?とか、健康寿命はあと何年だろう?と考えると、案外猶予はないと思っていいる。

そもそも、このままいけばあと10年で会社からの給料が激減する。再雇用があったとしても、家計への影響は計り知れない。そういうとき、たとえ僕自身に「あれもしたい、これもしたい」という意欲があったって、「でもなぁ、支出が気になるからなぁ」と二の足を踏んでしまって結局何もできないということになりかねない。

やるなら、確信犯的に今のうちにやっちゃうことだ。たとば乗馬をやるとか、社交ダンスをやるとか。そういう金がかかることを、後先考えずに始めちゃって、10年後になって「どうするんだ、この金がかかる趣味は!?」と頭を抱える、それくらいがいいのかもしれない。

(2024.02.04)

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