椅子に座りすぎて首肩背中が凝って痛い、ということをしきりにこのサイトに書いている僕。体の不調というネガティブ要素を延々と書き連ねている様はまさに老害しぐさだ。
でも、一般的な「健康の話題ばっかりやっているお年寄り」は、話し相手がいる。友だちに、自分の健康話をする。一方僕はと言うと、誰が読んでいるのか全然わからない、このサイトに一方的に書き込んでいる。
だからむしろ健全なんだ、とも言えるし、逆に不健全なんだ、とも言える。どっちが正解なのか、自分でもわからない。
ただ、体の節々が痛いからこそ、「何か新しい健康グッズが欲しいなぁ」と物欲が沸く。生きる意味を体の痛みから絞り出している感じがする。
これが「坐骨神経痛」とか「脊椎間狭窄症」といった外科領域の病名がしっかりつくような、マジな体の痛みだったら洒落にならない。でも今のところ、体を長時間動かしていないことによる凝りに留まっているので、まだ「マッサージ行きたいな」とか「枕を買い換えようかな」などと小銭を散財する系統の生き方で済んでいる。
僕の場合、皮肉なことにテレワーク環境を充実させたがゆえに身体が痛くなってしまった。電動昇降式デスク、大型ディスプレイ、10万円以上する椅子といったものに囲まれていると、体をまったく動かさないまま数時間仕事を続けることが平気になってしまった。その結果、身体がなまってしまい全身がひどい凝りに悩まされるという皮肉な事態に陥っている。
つくづく思った。椅子に長時間座るんなら、むしろ自分のポジションが安定しないような椅子の方が良い、と。
ランバーサポート付きの背もたれ、ネックピロー、肘掛けがついている椅子だと、首を横に向けることすらしなくなる。もちろん、背筋を伸ばすことなんてできない。
背筋を伸ばすんなら、背もたれが低い椅子の方がいい。背中の半分しか覆わない程度の椅子がちょうどよい。
そんな椅子は自宅にないので、時折オフィスに出かけては、背もたれが低い椅子に座って仕事をする。そして時折、ぐいーっと背中を反らし、思う存分筋肉と骨をこれまでとは逆の方向に伸ばす。ああ、気持ちいい。
ケツの位置を微妙にずらしながら、背もたれのてっぺんに当たる背中の位置を調整する。そして再度ぐーっと背中をそらす。胸椎の上から下まで、骨の1つ1つを狙ってストレッチしたいくらいだ。そういう椅子があったら欲しい。
(2024.02.14)
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