盆踊りでサンバ

夏の間は、子どもの情操教育?のためにも盆踊り大会に行きまくっている我が家。

だいたい演目はどの盆踊り大会も似ていて、「東京音頭」「炭坑節」「八木節」「アンパンマン音頭」「ダンシングヒーロー」が定番だ。荻野目洋子の古い曲がまさか盆踊りの定番になるとは驚きだ。登美丘高校ダンス部のパフォーマンスが人気再燃に一役買ったとは思うが、ダンス部のパフォーマンスは盆踊りではない。なので、どうしてこうもあちこちの盆踊りで定番化したのか、謎だ。

浴衣姿のご年配マダムが、まるでスーパーマリオのように握りこぶしを突き上げながら片足ジャンプする様は、なかなかの迫力だ。昔ながらのヒラリヒラリと手足を優雅に動かす盆踊りとは違う。

アンパンマン音頭もすっかり定番だけど、踊りの内容よりも曲中に饒舌に喋る声優・山寺宏一の声がとても印象的。音質の悪いスピーカーから音楽が流れていても、山寺さんの声はよく通るなぁ、と彼の才能が際立って感じられる。

さてこの日訪れた盆踊り大会では、他では聞いたことがない曲を演じていた。それは「マツケンサンバII」。

楽しい曲でありみんなだいすきマツケンサンバ。でも、まさか「サンバ」が「盆踊り」になっているとは知らなかった。

盆ダンスとしてはまだ定着していないのか、やぐらを囲んで踊っているのは予め練習を積んだ浴衣のマダムたちが中心だった。

僕自身、余興で使えると思ってはるか昔、マツケンサンバのDVDを購入して振付師・真島秀樹氏の動きを何度もスロー再生しながら覚えたものだ。

その時の苦労が今報われる!踊ろう!・・・と思ったが、「マツケンサンバ」と、「マツケンサンバの盆踊り」とでは振り付けが全然違った。まったく踊れなかった。ドンマイ。

ちなみにマツケンサンバの歌詞は、冒頭に「叩けボンゴ」という言葉がある。しかしもちろんボンゴを叩くことはなく、和太鼓がドンドンドンと鳴るのだった。なかなか面白い展開だった。こういう、「なんでもごちゃまぜの盆踊り」っていいよな。

盆踊りって伝統芸能化しちゃだめで、もっと新しい曲もどんどん取り入れていって欲しい。盆踊り大会全体のメリハリを付ける意味で、今どきのBPM早めの曲とか、逆に気だるい雰囲気になるようなBPM遅めの曲があると面白い。とはいえ、じゃあその踊りを誰が踊るんだ、どうやって普及させるんだというのは難しい。少なくとも、町内会主体で行われている町の盆踊り大会じゃ、新しい曲を導入することはなかなかできないだろう。

(2024.08.23)

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