リゲインの錠剤を通販で購入してしまった

最近の僕は、疲れが取れずグダグダした日々を過ごしている。仕事と育児で忙しいからだ。おかげで家事はおろそかになってしまい、夕食の準備ができなくて冷凍食品で済ませる日がポツポツ出てくるようになってきた。

そんな様子を見越してか、僕が見ているwebサイトのバナー広告に健康系のものが増えてきた。どちらかというと年寄り向けの内容。やだなあ、僕がマーケティングの世界では「年寄り」の分類に属するようになってきた証拠なのだろう。

で、うっかりポチってしまったのが、これ。リゲイントリプルフォースEX。

リゲインといえば栄養ドリンクとして90年代には有名だったが、2000年代以降は栄養ドリンクがエナジードリンクにマーケットを奪われていき、一部の愛好家の寵愛を残すのみ、という状態だ。

これではいかん、ということで第一三共ヘルスケアは「リゲイン」ブランドはそのまま残し、錠剤タイプの疲労回復剤を発売しているらしい。今回僕が実際に手にするまで、知らなかった。

細かい効能やらなんやらは公式サイトを見て欲しい。僕はこの商品をステマする気は全くないので、リンクは貼らない。まあ、どうせ公式サイトを見たって、何も理解できないとは思う。僕自身、全然よくわからないままこの商品をポチったくらいだ。(プラセボでは?・・・と困惑している人たちの口コミを参考情報としてのせるため、Amazonの商品サイトにはリンクを貼っておく。これもステマではない)

なんかAGEsとかいう概念が登場し、余剰な糖分と蛋白質が結びつくと疲労につながるのでそれを解消するんだ、とか書いてある。でも、この錠剤は医薬品ではないため、薬機法に抵触しないように内容がボンヤリしまくっている。

まあ、非常に雑な理解としては、アリナミンとかQPコーワゴールドとか、ああいう昔からある栄養補助剤と似たようなものだろう。


よくわからないサプリメントを買ったのは、僕自身が強く疲労していたからと、一ヶ月分のおためしが1,980円だったからだ。メーカー公式サイトから定期購入の通販申込みができるのだが、その場合最初の1ヶ月分だけはお試し価格だよ、というわけだ。ちなみに定価は1ヶ月分60錠で5,500円。誰だよ、こんな高いサプリメントを飲むやつ。富裕層かよ。

5,500円という値段に驚いてしまったので、「じゃあ、最初のおためし1,980円は安いな」と錯覚してしまった。そして、「どうせ目に見えて効くわけ、ないんだ。だったら1ヶ月だけおためししてみて、そのままやめちゃおう」と思った。

というわけでリゲイン生活開始。まんまとメーカーの思惑通りだ。

一ヶ月飲んでみて思ったが、当初思っていた通りで、「効いているようなきもする」程度のほんのりとした印象だ。

自分自身のプラセボを加味しつつも、「飲まないよりはマシ程度かな?」とは思う。で、それに1,980円ならまだ許せるが、さすがに2ヶ月目以降の5,500円はありえない。

お金が潤沢にあるなら、毎月これを飲み続ければいい。でも、その分、自分という生命体が生きていくうえでのベースラインとなるコストが上がってしまう。ほら、自分の周りを見渡すと、すでに様々なサブスクやインフラまわりの契約にあふれていて、生きていくだけでものすごいコストがかかっている。そこに「ちょっと元気になるかもしれない」ために5,500円を追加しますか?」という話。僕はそれはイヤだ。

というわけで、やめるつもりだったんだけど、第一三共からは「そろそろ次の発送があります。やめるなら早めに連絡ください」という通告もなにもなく、スイッと2ヶ月分のリゲイン(お値段9,900円)が送られてきた。しまった。

第一三共が悪いんじゃなくて、やめるかどうかの判断と手続きを遅らせていた自分が悪い。

身体がラクになった気はするんだけどなあ、でも毎月5,500円はありえないよなぁ、とぼやきつつ、もうこれ以上リゲインが届かないように解約の手続きを取った。遅ればせながら。

栄養補助剤って、際限がないと思う。

僕の実家では、父母がサントリーの通販を利用していた。「セサミン」とあともう一種類が届くようになっていて、トータル金額は毎月1万円近くの支払いだったはずだ。その金額に驚いて、「えっ、でも効果は実感してる?」と僕は父母に効いた。すると母は「さあ?よくわからない」と苦笑しながら答えた。

これが実情。

なるほど、高齢者向けに栄養補助剤を定期購入の通販スタイルで売ると、解約するタイミングがなくてついつい長いお付き合いになる、というわけだ。メーカーとしてはとても美味しいビジネスになる。

「効果が実感できないなら、やめれば?」と僕は帰省のたびに母親に言っていたのだが、さすがに今は解約したようだ。高齢とともに持病の薬が増え、サプリなんて飲んでるどころじゃなくなってきたのかもしれない。

そういえば、祖母はいつも食卓に「ナンパオ」という栄養補助剤を置いてたっけ。みんな歳を取ると、「疲れが取れない。しんどい。熟睡したい」という不満がでてきて、この手の商品に頼りたくなるのだろう。僕もまた、そう。

リゲイン、すっぱりと解約したけれど、これが安ければ僕の判断は鈍っていただろう。毎月3,000円までなら、ひょっとしたら継続していたかもしれない。・・・いや、それでも高いな、毎月1,500円まで・・・なら・・・。うーん、それでも高い。

(2024.07.02)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください