みんな大好き、Anker。僕も大好きだ。
昔ほど安くなくなったが、安心して使えるメーカーとして僕の中では高い評価をしている。いっときAnkerからCIOなどに浮気していた時期もあったが、今はまたAnkerに戻ってきている。お金が許すなら、USBケーブルから何から、電源周りはぜんぶAnkerで揃えたいくらいだ。
台湾ではなく、中国本土のほうのメーカーでここまでブランドイメージが確立しているメーカーというのは、Ankerが1番じゃないか?と思う。他にもあるかもしれないが、僕の日常生活の中ではそうだ。
そんなAnkerが、自社製品のリコールを発表した。モバイルバッテリーが発火のおそれあり、ということだ。調べてみたら、自分が持っている製品がまさにそれに該当した。
https://corp.ankerjapan.com/posts/555
1年前から、僕が使っていた20,000mAhのバッテリーは不具合があると言われていた。しかし、ロットによって当たり外れがあるようで、以前は「お前のシリアルNoなら大丈夫、回収に及ばない」と公式サイトからは言われていた。
しかしこの度、晴れて「シリアルNo関係なく、該当製品はぜんぶリコール対象」となった。あー。
最近では年間20,000件ほどモバイルバッテリーの発火事件が起きている、という話をどこかで聞いた。そりゃあ、みんな容量が多くて、サイズが小さくて軽いバッテリーが欲しいよね。そうなると、自ずとギリギリな作り方になってくる。故障は増えるだろうし、落っことしたりすると接触不良が起きたりもするだろう。モバイルバッテリーを売る側は大変だな、と同情してしまう。
ちょうど、2025年7月8日から「飛行機でモバイルバッテリーを機内持ち込みする場合、他の荷物といっしょに頭上の棚に収納するのは禁止。必ず手元に置いておくこと」というルール改定があったばかりだ。モバイルバッテリーの発火、というのはごく稀に発生する事象ではない、ということだ。

で、Ankerに連絡すると、ほどなくしてレターパックが送られてきた。
これを使って問題のバッテリーを送ってくれ、中身を確認の上、別製品に代替して返送する、という。
「別機種に交換」という選択肢の他に、「返金」という選択肢もあった。ひょっとしたら返金を受けて、それで新たにモバイルバッテリーを安く買ったほうが、差額分儲かるのでは・・・?という気がする。特に、ちょうど今Amazonプライムデーを控えていて、Anker製品がセール価格になることは明らかだし。
とはいえ、こういうので儲けるのは性に合わないので、返品・交換ということにした。
で、届いたレターパックだが、「なるほどー」と驚くとともに感心したのが、茶色い袋が入っていたことだ。
なんだこの油紙みたいなのは?カレーパンを包むのに使っているやつみたいだ、と思ったが、「耐火シート」なのだそうだ。レターパック輸送中の安全確保のため、というわけだ。そりゃそうか、リコール対象製品だから。
僕は登山で何日間か山の中にいることがあるので、大容量モバイルバッテリーは必需品になっている。特に今、スマートウォッチで自分の心拍をモニタリングしたり、スマホで常時GPSを作動させて登山地図上に自分の位置を表示させたりと、自然の中にいるのに消費電力はとても大きい。
だから、もっと軽く・もっと小さく・もっと大容量!のバッテリーは欲しいと思っている。しかし、こうやって発火事故とかリコールが起きているようだと、それは難しいのかもしれない。バッテリー技術に革命が起きないと、無理かも。
最近、屋外作業をする人のマストアイテムになりつつあるファンベストが気になっている。あれを登山の際に着ていくと、随分快適なのではないか?と。昨年、五色ヶ原山荘から薬師小屋まで11時間ほど縦走した際、あまりの暑さに水を4リットル近く消費してしまった。空調服を着ていれば、涼しくて水の消費が減るし、バテなくて済むのではないか?・・・という期待がある。でも、日帰り登山ならともかく、連日の縦走登山には多分無理だな。予備バッテリーをいくつも持っていかないといけないから。そしてバッテリーをいくつも狭いところに押し込めて持ち運んでいたら、危険だ。
ちなみに、リコール製品の交換となる製品はこちら。

バッテリー容量は変わらず、22.5Wから87Wになるので性能アップとなる。しかし、バッテリーを入れるためのサードパーティー製ケースを買っていたので、新機種になるとそれが無駄になる。なので、今回は全然うれしくない交換だ。でも安全のためには仕方がない。
(2025.07.05)
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