法隆寺が長らく保持してきた、仏像や仏画の至宝を公開する展覧会。
国宝もあるし、重文クラスならゴロゴロ。
これまでの半年間、結構美術品は見てきたけど、仏教系のものは殆ど見ていない。 そのせいもあって、目の前の展示についてどう楽しんでいいのか、きもちの置き場所がわからず困惑した。
古い仏画を見て最初思ったのが、「見にくい!」だったし。
そんな中、持国天や広目天といった仏像は強いインパクトがあった。 その顔立ちとか筋骨隆々もそうだけど、一番目を引いたのが、踏みつけられている邪気。 これ以上縮こまりようがないくらいに、踏みつけられている。 こんな力強く踏みつけられるとは!
昔の人は、こういう姿を見て救いを感じたのだろうか。
今、これらの仏像、仏画などは「信仰の対象」ではなく「美術品」になってしまっている。
美術と宗教の親和性が高いのは、古今東西どこを見ても一緒。
では、21世紀の日本、現在の宗教は何か新しい美術を生み出し、育てているのだろうか?
(2014.05.05)
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