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最近、DIESEL ART GALLERYを訪れるとスタッフが作品の説明などを丁寧にしてくれる。
そして帰りがけに、「こちらにも展示がありますので、是非ご覧になっていってください」とギャラリーの隣のスペースを指し示す。
そこは、狭い空間。ただでさえ狭いのに、空間をぶった切るように斜めに壁が設置されていて、3つくらいの小部屋に分かれている。
壁、といっても宴会場のパーティションみたいなペラペラなやつではなく、もっと分厚い。そしてその壁には所々人が隣の部屋に移動できるように穴が開いていて、行き来する。
それぞれの部屋は、モデルルームのようにテーブルや椅子、食器、インテリア類が飾ってある。 これがどのように「作品」なのか、全くよくわからなかった。
で、この文章を書くに当たって、ようやく事情がわかった。
- 数ヶ月おきにこの壁の配置は変わり、その都度全く新しい空間が生まれるということ。
- ファッションブランドのDIESELだけど、インテリアにも進出しているということ。
- 毎月かわるがわる、いろいろなアーティストがこの空間のインテリアを自分なりにデザインしていて、この空間自体が「インスタレーション」であるということ。
多分、毎月この空間を定点観察していると、「ああ、今度のアーティストはこの空間をこう調理したのか」と感心したり、「壁の配置が変わったな。今度はまた違った趣になったな」などと楽しいのだろう。
今頃になって気がついた。
(2018.02.09)
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