サブマリン

『スーパーマックスドッグ』
(埼玉県東松山市毛塚)

道路沿いにホットドックののぼりが見える

私は、テレビで報じられたお店や観光スポットにはできるだけ近づかないようにしている。放送直後は視聴者が多数詰めかけて、混雑するのが目に見えているからだ。ネット時代の昨今とはいえ、いまだマスコミの影響というのはとても強い。「マスコミには踊らされねぇぜ」とつぶやき、そういう所は意図的に敬遠してきた。それがカッコイイ生き方だと勝手に信じ込んでいた。

で、「いつか沈静化した頃には行ってみよう」と思いつつ、結局忘却の彼方へと旅だってしまい行きそびれる、というのが毎度のパターンだ。

そのため、いまだに表参道ヒルズにも赤坂サカスにも新丸ビルにも行っていない。自宅界隈と会社界隈しか知識を持ち合わせていない。

そんな性分だが、今回はテレビ放送を見て即座に現場に行った場所があった。それが、今回紹介する「サブマリン」というお店。

テレビでは、「ありえへんほど恋が叶う店」として紹介されていた。それはぜひ、行かなければ。慌てて身支度をする私(34歳独身)であった。

いや、それは冗談だ。別にその辺りについては困っていないので、特に魅力を感じない。しかし、そのお店の正体が明らかになるにつれ、私は興奮を隠せなくなったのだった。

番組の前振りとして、「ごっつい怪しい占い師がおる店なんやろか?」とナレーション。期待を煽っておいて、その正体は、なんと長さ50cmもある長いホットドッグだった。

なぜ「恋が叶う」というのかといえば、その超巨大ソーセージの両端からカップルが食べ進み、食べきると恋が実るのだそうだ。ポッキーゲームのホットドッグ版のような構図になると思っていただければよろしい。

TVでは、実際に来店した若いカップル(交際歴3カ月、キス歴無し)が両端から食べ進んでいく様を紹介していた。初々しくてとてもよろしい。

ただ、私にとってはそんなメルヘンな話はどうでもよく、実際に50cmもあるというソーセージを手にしたかった。そこで、早速放送の翌日に男一人で乗り込むことにした。

目指す「サブマリン」は埼玉県東松山市にある。関越自動車道を利用する人にとっては、東松山ICがあるのでなんとなく場所のイメージがつくと思う。インター周辺はビックカメラをはじめとする大手企業が流通・物流の巨大倉庫を建てている。そういう立地であるからにして、それほど周辺人口が多い場所ではない。

そんな中、ぽつんと目指す「サブマリン」はあった。

ロードサイド店舗だが、大型ホームセンターやファミレスなどがずらりと並ぶような場所ではない。そもそも、店舗は国道407号線(東松山バイパス)から一本逸れた道筋にある。このような立地でよくぞホットドッグ店を営もうと思ったものだ、と実物を見て感心した。マスコミの露出がなければ、地元民以外出会うことはないであろうお店だ。

ただ、遠くからでも「ホットドッグ」というのぼりが目立つ。そして、場違いな星条旗が掲揚されている事でなにやらお店があるらしいことがわかる。

サブマリン店舗外観

車を停める場所に苦労した。店の前の道路は狭く、路駐できる状態ではない。ちょうど対面に閉鎖されたコンビニがあったので、そこに車を停めようとしたが「駐車禁止」の看板が。先を読まれていた。近所にある「山田うどん」の駐車場に車を停めるのは不埒であるし、結局店の脇にあるあぜ道に車を突っ込ませ、さらに荒れ地になっているところにどろんこになりながら駐車した。ロードサイド店にしては駐車までがハードルが高い店だ。

と思って店の前に来たら、店の看板の横にでかく「P」の文字有り。なんだ、駐車場完備だったのか。徒労だった。私は店が向いている方向とは逆から訪れたので、駐車場の看板が見えなかった。対向車線(北から南方向)での来訪時には注意。

さてお店の外観だが、ホットドック店だけあって遊園地の出店みたいだ。イートインスペースは存在せず、お店の窓越しにオーダー及び金品の授受を行う事になる。ただ、晴天であれば外にテーブルが並ぶこともあるようだ。この日は荒天のため、原則お持ち帰りのみとなる。

メニュー1

メニュー2

サブマリンのメニュー一覧。

お手製感漂う作り。切り貼りされまくっていて、やや立体感のある構成。

おや、カレーやピラフといったご飯ものも扱っているのか、などと感心するが、やはりなんと言っても目を引くのはメニュー中央にある長いホットドッグ。「遂に登場 50センチの最大のMAX5●(何と書いてあるか判読不能。8という数字に見えるが・・・) \890」と書かれている。確かにでかい。まず、ホットドッグを両手で持っている時点で何かが違う。普通、ホットドッグは片手で持てるサイズのはずだ。さすが、東松山まで訪れた甲斐があったというものだ。

ちなみにもう一つ何かが違うと思ったのは、件のホットドッグ写真、なぜか下にユニオンジャックが敷いてあること。星条旗はどうした。

お店は平日ということもあってか、おばちゃん一人が切り盛りをしていた。TVではテンガロンハットをかぶったおっちゃんもいたのだが、今日はお休みのようだ。せっかくここまで来たのだから、50cmのホットドッグ1本だけだとつまらない。お勧めのものを追加で買ってみる事にし、おばちゃんに相談してみた。

「お勧めは何になりますか?」「そうねー、このお店のもの全てがお勧め」

まあ、それはそうだ。お店としてはそういう回答になる。しかしおばちゃん、そこで突き放してしまわないで、「そうねぇ、せっかくだからそれぞれソーセージの種類が違う方がいいんじゃない?」と提案してくれた。助かる。

結局50cmの大本命の他に「サブマリンオリジナル」と「ガウッシャ」を追加で注文することにした。

同じ50cmだけど値段が安いものがある

「ソーセージが長いのはこれでいいの?今安いのがあるけど」

とおばちゃんがメニューを指さしながら確認してきた。安いのがある、とはどういうことか。

おばちゃんが指さす先は、店先の窓。そこには「スーパーマックスドッグ \600」という張り紙があった。

私は混乱した。メニューには890円となっているが、こちらは600円。何がどう違うというのか。安い方は50cmではない「偽物」なのではないか。

おばちゃんの説明はこうだ。

「ソーセージの長さは一緒。ただ、890円の方はレタスが入っているの。こっちの600円の方は入っていない」

たったそれだけの違いで290円も違うというのか。葉っぱ一枚だけのために。怪しい。怪しすぎる。何か訳がありそうで、躊躇してしまった。もしここで「大本命」を掴み損ねたら、とんだ大失態だ。なかなか東松山まで訪れる機会など、ない。

特にこの600円のスーパーマックスドッグ、どこにも「50cm」の記述がないのが胡散臭い。実は40cmくらいなのではあるまいか。

東京ドーム出店記念

そんないぶかしがる私に気付いてか、おばちゃんから補足説明があった。

「今月、東京ドームにお店出したのよ。その記念ってことで今感謝セールやってるの。だから安くしたの」

という。なるほど、そういうことか。野球シーズンでもないのに何で出店したのかはよく分からんが、とりあえず目出度い事らしい。ではそのご相伴にあずかって、レタスは入っていないが290円も安い「スーパーマックスドッグ」を有り難く注文する。

帰宅後、東京ドームの2009年1月イベントカレンダーを見てようやく正体がわかった。1月9日-12日の日程で、「ふるさと祭り東京 日本のまつり・故郷の味」というイベントが東京ドームのグラウンドを使って行われていたらしい。
「まつり」では、ステージにて青森のねぶた、沖縄のエイサーなどが披露されたようだ。一方「故郷の味」では、各地方から選ばれた名品のお店がブースを連ねる。

例えば北海道だとイクラ丼だとか、東北だったら米沢牛弁当だとか。

そんな中、なぜか・・・といっては失礼だが、関東・中部ブロック代表の一つとしてこの「サブマリン」が出店していた。長野県のおやき、富士宮焼きそば、宇都宮餃子と並み居る強豪と並んでの登場だからこれは凄いことだ。確かに「感謝セール」を開きたくなる気持ちはよく分かるし、一お客としても拍手を送りたい。それにしてもイベント主催者、よくこのお店を見つけてきたものだ。

普通、ここいらだと「行田名物ゼリーフライ」だとか「東松山名物焼き鳥」が順当な候補だ。それらを押しのけて、小さなロードサイド店の、しかもホットドッグが選ばれるとは。やはりこれも50cmのソーセージ様々ということか。

おばちゃんに当日の様子を聞いてみた。しかし、あまり売れなかったんですよー、としぶい顔。雨が降って客足が鈍った上に、ジジババが多くてホットドッグなんて見向きもされなかった、とのこと。確かに、全国各地のうまいものがひしめく中、「ホットドッグ」で勝負するには辛い。例え客層が若かったとしても、「せっかくだから普段行かない土地の名産を食べよう」という選択をしていたと思う。

ただその時もTV取材があったそうで、強豪料理の中でも光るものはあった、ということだ。

長い!さすが50cmのソーセージ!

オーダーが入ってから、調理スタートだ。

最初、「50cmのホットドッグは大きいのでお持ち帰り不可」なのかと思ったが、そうではないようだ。全品テイクアウトOKな模様。

「雨降ってますし、車の中でお待ちください」と言われたが、いや車は相当遠くに停めてきちゃったのでそれは無理です。おばちゃんが調理している様を興味深く観察させてもらった。

まず取り出されたのが、例の50cmソーセージ。超巨大だ。うわさに違わぬでかさで、思わず顔がほころんでしまう。これが200度に熱せられた鉄板の上に、斜めに横たえられた。遠目だと、あれが食べ物には見えぬ。そば打ち用ののし棒のように見えてくる。あのようなものは市販されているのだろうか?

聞いてみたら、やはり特注品だそうだ。確かに、こんな長いソーセージを市販しても需要はあるまい。スーパーのハム・ソーセージ売り場にこのようなものがぶら下がっていたら少々不気味だ。

「何でこんなに長くなったのですか?」と問うたら、「だんだん長くしていくうちに、今の長さになってしまった」という。生態系の進化の話を聞いているような気分になった。もっとも、私が想像してしまったのは「牙が発達しすぎて、捕食が困難になったために絶滅してしまった動物(サーベルタイガー?)」の話だが。

初期の頃の長さは23センチだった、おばちゃんは言う。つまり今では倍以上に長くなってしまったことになる。なんという進化っぷりだ。

他のソーセージは蒸し焼きにする

50cmのソーセージは、頻繁にころころと転がされる。火がまんべんなく通るようにするためだが、ブツが巨大であるが故に「ころころ」というより「ごろん」という感じだ。

巷のホットドッグ店で、鉄板でソーセージを炒めているのはあまり多くないと思うのだがどうだろうか。多くの店では、効率重視でソーセージをボイルする手法を選択している。これだと、大量にゆで置きできるのでオーダー後すぐにトッピングに取りかかれる。しかしこのお店はきっちりと時間をかけて鉄板を使っている。ぱりっとした焼き上がりが楽しみだ。

一方、3種類頼んだホットドッグのうち、残り2種類のソーセージについては遅れて鉄板にリングイン。水をかけられ、鍋ぶたで蓋をされていた。こちらは蒸し焼きにするつもりらしい。

「今日はガウッシャがあって良かった」

とおばちゃんが言う。

「え?無い日もあるんですか?」
「特注品なので、品切れになることがあるのよー」

メニューを見ると、確かにガウッシャのメニューの所に「入荷」という吹き出しが後付けで挟み込まれている。つまり入荷していない日もあるということだ。

日本一でかいと名乗る

待っている間、店先の看板を見に行く。

店頭には「日本一!でっかい・うまい50cmホットドック」と書かれた紙が看板に貼り付けられてあった。そして、東京ドーム出店記念で50cmのホットドッグが600円であるということも明記されてあった。店の表側から来店するのと、裏側から来店するのでは情報量が段違いだ。私は裏側から訪れたので、状況が理解できずに戸惑ったのだった。

カウンターに戻り、おばちゃんに聞いてみた。

「ギネスブック、狙うんですか?」
「いろいろな人に勧められたんだけどねえ、調べてみたらお金が結構かかるっていうのよ。それでやめたの」
「ええ?お金がかかるんですか。自動的に認証してくれるのかと思ってた」

ギネスブックを運営する人たちだって慈善事業じゃない。登録費用で収益を得ているというわけだ。なるほど、そういうビジネスモデルだったわけか。

「じゃあ、仮に50cmのソーセージで登録しても、すぐにライバルに追い越されたら」
「また再登録でお金がかかることになるわね」
「なるほど、それじゃあお金がいくらあっても足りないですね」

つまり、ギネスとはライバル同士が切磋琢磨して記録を上書きしてくれればくれるだけ、登録料が入ってきて儲かるという仕組みなわけだ。ギネスに登録されることは名誉だが、それと経費を天秤にかけて割にあうかどうかは難しいところだ。

ギネス登録は兎も角として、これ以上サイズは伸びるのかどうかが気になるところ。それについては、「考えていない」という。これ以上伸ばすと、それを挟むバンズも大きくしないとバランスがとれない。そうなると、普通の人だとおなかいっぱいで食べきれなくなってしまう事を懸念しての判断だそうだ。

それを聞いてちょっとうれしかった。あくまでもおいしく食べられる範囲内での限界を目指していると分かったからだ。

最近、TVで「デカ盛りの店」がよく取り上げられ、限度を超えた料理を出すお店を見かける機会が増えた。しかしこのお店はそういう「イロモノ」を目指しているわけではないということだ。

ちなみにバンズも特注品で、市販のコッペパンを使っているわけではない。たかがホットドッグ、されどホットドッグ。いろいろな特注品で構成されているお店だ。

袋詰めしてもらうが、何が何だかわからん

おばちゃんは丁寧に料理を仕上げていく。

つけあわせのザワークラウトは、そのままバンズに挟み込むのではなく、いったん鉄板で暖めてから盛りつけていた。結構細かい気配りだ。

ぱりっと焼き上がったソーセージ、暖かいバンズ、暖かいザワークラウト。こうなるとぜひともできたてを食べたいところだ。しかし、雨の中食べるわけにもいかず、かといって車の中で食べるのもさえない。そこで、とっとと家に帰って、そのついでにビールと共に楽しませてもらうことにした。そうとなれば、大至急家に帰らなければ。

品物を受け取る直前に、もう一人男性がやってきてスーパーマックスドッグを注文しようとしていた。「お持ち帰り・・・できますか?」と聞いていたので、一見さん、しかも私と同じ番組を見て訪れた人と思われる。
だったら話は早い、お互い両側からこの50cmドッグをかぶりつき、恋を叶えようではないか。

いや、冗談ではない。男色には一切興味ないし、ましてやいきずりの男に色目を使うほど発情してはおらぬ。

その男性を尻目に、雨の中車まで疾走。車の中で一息ついたところで、改めて先ほど受け取った袋をしげしげと眺めてみた。普通のビニール袋だが、この中にホットドッグが入っていると思うとなんだか可笑しい。やたらと細長くでっぱっていて、まるでお盆の鐘楼流しの時につかう船のようだ。50cmの長さを誇るブツが中に入るがゆえに、通常ホットドッグを入れる用途は想定されていなかったであろう袋が採用されている。

ガウッシャ

サブマリンオリジナル

一つずつ取り出してみる。

ホットドッグといえば、紙袋に包むという印象があるが、このお店では紙+ビニール袋を採用。車でのお持ち帰りでも安心・安全設計になっていた。

ただこれだと中が蒸れるので、あっという間に全てが湿気でべとっとしてしまう。これはいかん、早く帰って食べないと。

しんなりしてから写真撮影では遅いので、一応袋の上とはいえ今の内に写真撮影を済ませておく。

写真左がガウッシャ、右がサブマリンオリジナル。気前よくザワークラウトが載せられているため、ほとんどソーセージが見えず判別が難しい。複数人で注文した場合、間違えて他人のものを食べてしまわないよう注意が必要。

袋の底に鎮座するスーパーマックスドッグ

そして、袋の底に沈むスーパーマックスドッグ。

これも取り出して写真撮影したかったのだが、取り出すのが怖くて危なっかしかったのでやめた。大きな手提げ袋ではあったが、50cmのソーセージは伊達じゃない。収まりきらず、ソーセージがUの字に反り返ってしまっていた。これ、下手にいじくり回すとバンズが裂けたり中身がこぼれたりするんじゃあるまいか。

食べる直前まで写真撮影は待とう。

そう心に誓い、先ほどの2種類のホットドッグを丁重にこの50cm野郎の上に載せた。さて、帰京だ。

なお、この長大なホットドッグを包んでいるビニール袋だが、「これも特注ですか?」と聞いたら「いや、これはあり合わせでサイズに合うやつを選んだの」という回答だった。さすがに袋まで自作していたらきりがないか。

スーパーマックスドッグ、浮上

帰宅後、早速袋から取り出してみる。

お店から家まで50km以上あるとは思わなかったのは想定外。案外時間を要してしまった。おかげで、帰宅時点では袋がしっとりと水滴で覆われていた。

これはやはり電子レンジで温め直した方が良いのだろうか。
ふと思案したが、しばらくしてそれは愚問であることに気がついた。50cmもの長さのソーセージ、どうやって電子レンジに入れるというのだ。あと、ザワークラウトからますます湿気が出て、できたてのぱりっと感が復活するとは思えない。無駄な抵抗はせず、そのまま食べるべきだろう。

開封するまえにまずは袋のまま写真撮影をしておく。ただ、写真を撮影する場所に困った。これだけでかいと、いろいろ部屋が雑多に散らかっているのが写りこんでしまうからだ。それはいやなので、仕方なくPCと一緒に写ってもらった。広角レンズ搭載のデジカメだったのでかろうじて全景が写ったが、標準レンズだとこの50cmを写すのは難しかったかもしれない。

それにしてもこれはホットドッグには見えない。納豆の藁づとのように見える。袋についた水滴がモザイクのようであり、中身を見づらくしているのがぞくぞく感をそそる。

長さ50cmは伊達じゃない

いよいよ登場、スーパーマックスドッグ。

そろりそろりと袋から取り出さないと、崩壊しそうで怖い。何しろ、できてから既に1時間以上が経過しており、バンズが柔らかくなっている。危険物を取り扱うように、慎重に。

そして出てきたのが写真のとおり。

なんだ、これは。

この写真だけを見ても、一瞬「ホットドッグ」には見えない。何か、パンから足が生えた立体的な創作料理の用に見える。もしくは謎の生物か。

バンズが柔らかくなり、ソーセージ自体もできたて当初の緊張感を失いつつあるため、このような両端が垂れた構図となる。

ぶらさがるソーセージ

スーパーマックスドッグの特筆すべき点は長さだけではない。太さも相当なものだ。長いだけだと、ソーセージとしての強度が維持できないので太くせざるをえないのだろう。そのため、極太な奴が蛍光灯の光を浴びてテカっている。非常に野蛮な光景だ。それにしても奥のソーセージと手前のソーセージの妙な遠近感は一体何だ。ホットドッグのものではないぞ。

上から見た図

上から見た図。

ソーセージが下に垂れ下がっている分、それほど壮絶な光景ではない。

ただし、手のひらサイズと比べてこのバンズが相当大きいということがわかる。長大なソーセージを支えるためには、バンズもでかくならざるをえなかったというわけだ。

バンズが裂けかかってやばい

そのバンズだが、撮影しているうちにソーセージの重さに耐えられなくなってきた。ものの数分しか経過していないのだが、だんだん底が裂けてきた。危ない、このままだとホットドッグがホットドッグではなくなる。早く食べないと。

ハイネケンの瓶ビールで。

早速食べる事にする。せっかく自宅での食事なのだから、ビールと共に。これ、店頭だとできないぜいたくである。ロードサイド店だから、車の運転を考えると飲酒できないから。

買ってきたビールはハイネケン。何となく「ホットドッグには外国の瓶ビールが似合う」と思ったので、コンビニで売られていたこれを購入。オランダのビールということで、あんまりホットドッグっぽくはないが許せ。バドワイザーがあればそれを買っていたのだが。

それにしても、355ml瓶と比べてもこのホットドッグの巨大さは際だっている。

グロ画像その1

<グロ画像注意>

この写真だけ見ると、一体何をしているのだかさっぱりわからない。クイズ番組の問題になり得るだろう。口元の接写からスタートして、徐々に引きの絵になっていって、分かった時点で回答者がボタンを押す、という早押しクイズに最適。

グロ画像その2

<グロ画像注意>

ただ、引きの絵になってもこのありさま。

一体何なんだ、これは。

ここまで引いても、ホットドッグを食べているとわからない人がいるかもしれない。

「えーと?長いソーセージをパンで挟んでいて、それを口にくわえているみたいだけど・・・」

とまでは回答できるだろうが、イコールそれがホットドッグ喫食中である、と理解はできないかもしれない。

恐るべし、スーパーマックスドッグ。

食べる方も必死だ。

「とりあえずこのホットドッグを置く」場所なんて、ない。50cmものソーセージがうまいこと収まる大皿なんて持ち合わせていないので、手にしたが最後。最低でも半分は一気に食べてしまわないとお皿には置くことができない。

ひたすら食べ、ビールを飲む。

最初は「ホットドッグを食べてます」なんて言えない。ひたすら、極太のソーセージをかじっているだけだ。

何なんだ、これは。

しかし、味はとてもおいしい。ソーセージは当然旨いし、バンズもうまい。特注品だけあって、安っぽいスカスカのコッペパンとは全然違った。もっちりむちむちした食感で、食べ応え十分。

ガウッシャ1

ガウッシャ2

50cmを食べ終えて、引き続き選んだホットドッグ。中身がザワークラウトでよくわからないので適当に選んだら、ガウッシャだった。

こちらもおいし。本題から外れるので詳細は割愛。

ただし、さすがに50cmが胃袋の中でとぐろをまいている状態。腸の中に腸詰めがすっぽり入っているありさまで、あまり胃に余裕がない。半分食べたところで本日のお食事は終了。大変ありがとうございました。

サブマリンオリジナル1

サブマリンオリジナル2

翌日、気持ちも新たに食したサブマリンオリジナル。こちらも大層おいしゅうございました。

ホットドッグの完成度はとても高いと思う。大満足で三品を頂くことができた。

ただ、50cmは一度楽しめば十分だろう。あれは特殊すぎる。美味いんだけど、素材のおいしさよりもネタとしてのおいしさが勝ってしまったという一品。

近所にこのお店があったら時々利用するだろうが、さすがに東松山だと行く機会がなさそう。それが残念だ。もし来年も東京ドームに出店するなら、また注文してみたいものだ。ただ、それだと「北海道のウニいくら丼」なんかに色目使ってしまい、結局買い損ねてしまいそうだが。

(2009.01.22)

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