東京おもちゃ美術館に行く

弊息子がこの世に産まれて以降、僕ら夫婦の時間感覚は変わった。子供中心の時間で一日、一週間、一ヶ月を回していくことになる。

そんなことは事前にわかっていたつもりだったけど、その実感はじわじわ日増しに強くなってきている。

子どもがまだ寝返りも打てません、とか、ようやくはいはいできる程度です、というときの手間のかかりっぷりは今振り返るとまだ楽だった。もちろん、夜間の排便のお世話や授乳をしなければならないパートナーのいしの負担は相当なものだったので感謝なのだが、今は違うステージになってきている。

弊息子タケは今年に入ってから歩けるようになり、あちこちウロウロし、親がいないと後追いしながら号泣し、ワンオペのときはトイレに行くのさえ一大事だ。歩けるようになったからといって「独り立ち」したとはいえない。外出のときは、まだ抱っこ紐かベビーカーだ。家の中を得意げに数メートル歩くのがやっとだ。つまり、手がかかる。

そして睡眠時間は減少傾向にある。つまり、タケをケアする時間がむしろ増えた。昔はタケが泣き出したら、とりあえずいしがおっぱいを咥えさせて大人しくさせる、ということができた。しかし今やタケは離乳食をグイグイ食べ始めている。卒乳が近づいているのはお慶びではあるけれど、違った手間暇を親にもとめてくる。

そんな中、いしがある試験を受験しなくちゃいけない、ということで勉強に集中する時間を設けなくちゃいけなかった。試験があることは随分前からわかっていたことだったんだけど、「子どもが寝静まってから勉強をしよう」としていたらそのまま寝落ち、というママさんの典型的なパターンにはまり、勉強がはかどっていなかった。

そんなわけで、この週末は土日ともタケを連れ出し、いしが勉強に集中できるようにということをやってみた。妻思い?いやー、そんなもんじゃないと思う。試しに男手一つで子どもを外に連れ出してみたかった、という動機だと思う。

タケの成長は、外出の際の装備を軽量化することに寄与してくれた。これまではなにしろ、「ママのおっぱい」というのがマストアイテムとしてあって、さらにそこからおむつやらなんやらの用意が必要だった。しかし今は違う、和光堂のレトルト離乳食で彼の胃袋を納得させることができる。僕としてこれはとても嬉しいことだ。

我が家はほぼ完全に母乳で育ててきて、ミルクというのはやむを得ない時だけ使ってきた。つまり、タケはおっぱいによって育まれてきたのであり、男である僕はせいぜい「ウンチシッコをキャッチするおむつ代の一部を稼いでくる」という立場だった。いやもちろん卑下の気持ち含めての表現ですよ、本気でそこまでは考えていないけど。

でも、こうやって父息子の二人でお出かけして、息子に外の公園でレトルトとはいえ食事を与えていると、なんだか今更ながら「我が子」感を覚える。不思議なものだ。

逆にいうと、おっぱいに従順なタケを見ているときはまだ彼のことを息子として完全に愛せていなかったのかもしれない。男が父親としての自覚を持つのは、遅い場合もあると聞いていたけど、僕がそのパターンなのかもしれない。

小学校の廃校を使った「東京おもちゃ美術館」は木のおもちゃがたくさんある。

東京おもちゃ美術館
新宿の旧校舎を活用した交流&体験型ミュージアム。日本の木のおもちゃ、海外のデザイン性の高いおもちゃなどを実際に手にとって楽しんでいただけます。遊びで世代間交流をすすめるNPO法人芸術と遊び創造協会が運営しています。

そこでしばらくタケに遊んでもらい、午後いっぱいを過ごした。

(2022.03.12)

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