兄貴がコロナ自宅隔離中の僕らのために差し入れを持ってきた

おかでん家がコロナにより自宅療養&外出自粛中であるということを知り、兄貴が「なにか困っていることはないか?週末、差し入れを持っていくぞ?」と連絡をくれた。

うーん、ありがたい話だけど、特に今のところ困っていないな。幸いにして、食べ物には不自由していない。

「お気遣い感謝だけど、とくに何もいらないよ」

と返事をしようとしたら、いしが「ケーキ!」と叫ぶ。ケーキを差し入れてほしい、というのだ。なんて欲望に素直な人なんだ。人の好意を遠慮なく活用する。

そうしたら本当に兄貴がケーキを持ってきてくれた。しかもケーキ屋さんのやつを。

「スーパーのチルドコーナーで売られている、1パック298円くらいのロールケーキやワッフル」をイメージしていたいしは、さすがにこれを見て喜ぶと同時に恐縮していた。そりゃそうだ、ケーキを買ってきてくれ、うちはコロナで身動きつかないんだ、って言ったので兄貴は僕らを憐れに思ってくれたんだろう。

兄貴とは玄関先で距離をとって立ち話をして、その場でお別れした。「せっかくなんでお茶でも」と家に上がってもらうこともできず。

で、残されたのはこのケーキ。

「3個もある!どれにしようかな」

とウッキウキのいし。陽性患者がいる家だとは思えない雰囲気。

結局3つとも食べたけど、後日兄貴に「2人で3個、おいしくいただきました。ありがとうございました」とお礼を伝えると、「えっ、大人が3つも食べたのか。1個シュークリームはタケ用のつもりで買ったんだけど」と言われ、大変バツが悪かった。

肝心のお見舞いされるべき患者にケーキが行き届かず、親が食べちゃうという失態。ドンマイ。

タケがまだ分別のつかない子どもなのでセーフだったけど、あと1年2年もすれば「ずるい!勝手に食べられた!」と地団駄踏んで怒る事案だろう。

(2022.06.05)

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