きゅうりを乱切りにしたものをジップロックに詰め、ミツカンのカンタン酢を注いで揉み込んで、冷蔵庫で小一時間冷やしておくだけ。「きゅうりの甘酢漬け」は簡単にできる料理だ。
主食にならないけれど、食卓を彩る一品として重宝する。作り置きができるし、ちょっとの間なら保存がきくからだ。
そんなきゅうりに夢中になったのが、弊息子タケだった。1か月前の記事に書いたが、その後もきゅうりを好んで食べている。
僕が料理に集中していて目を離すと、彼は食卓のボウルに入れているきゅうりを全部自分のお皿に移してしまい、「これは僕の食べ物だ」と自慢げな顔をしていることがある。そこまでして、食べたいのがきゅうりだ。
肉料理ときゅうりが食卓に並んでいたら、肉そっちのけできゅうりを食べているくらいだ。親からすると信じられない。
「安上がりで済むので、きゅうりが好きなのはありがたい」とは思わない。だって、きゅうりは栄養が全然ないから。せめて、もう少し栄養のある野菜を好んで欲しいものだ。しかし、「栄養バランス」という概念がまったくない彼は、栄養豊富なブロッコリーなんて口に入れたあとペッと吐き出したり、傍若無人な振る舞いをする。
でもいずれ飽きるだろう、と僕は思いながらも、時々彼にこのきゅうり料理を振る舞っていた。すると、やっぱり飽きてきたようで、2023年5月下旬においては箸があまり進まなくなってきた。ひとまず、食事の前に「おおきーーいの、欲しい」と僕に身振り手振りできゅうりをたくさん要求はする。しかしその後、食事が始まってもなかなかきゅうりを食べるペースが遅い。
このきゅうりに限ったことではなく、子どもにおける流行り廃りというのは本当にスピードが早い。たぶん次の食のブームが待っているのだと思う。そのとき、彼が何を要求してくるのか、今のところまったく想像がつかない。
(2023.04.13)
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