ずんだシェイクがぶ飲み

仙台駅名物のずんだシェイク。夫婦ふたりで飲むつもりでラージサイズを買った。

弊息子タケは最近すっかり目ざとくなった。親が食べたり飲んだりしているのに、自分にはその分け前がないということにはいち早く気がつくようになった。ちょっと前まで、「親は親、自分は自分」と完全に別ものという扱いだったのに、今じゃ自分も親と仲間で、分け前を与えろと主張する。

そういうとき、彼に効果的な言葉は「これ、辛いよ」とか「熱いから無理だよ」というものだ。これらの言葉を聞くと、彼はすんなり諦める。辛いのは心底イヤらしい。「辛い」と聞くと、自分で実際に味見をしようとさえしない。

なお、「苦い」という言葉はまだ彼の認知が定まっていないようだ。苦い食べ物は基本的に最初っから彼は毛嫌いしていて、まったく口にしないからだ。

タケには積極的にお菓子を食べさせたり甘いものを飲ませたりはしていない。りんごジュースやオレンジジュースでさえ、基本的に飲ませないくらいだ。なのでずんだシェイクも彼に与えないことはできた。

しかし、「ずんだシェイク、というものを仙台で飲む」というのは大事な体験だ。教育でもある。なんでもかんでも甘いものはダメ、というわけではない。なので、彼にはずんだシェイクを飲ませることにした。

シェイクなので、当然飲みにくい。ストローを相当バキュームしないと吸えない。おそらくタケのことだから、「飲めないよぅ」と言って殆ど飲まないまま諦めるだろう、と我々夫婦は思っていた。しかしどうだ、「これは甘いものだぞ!」とわかったら、ぐいぐいと飲みやがる。大人が飲むペースよりも早いんじゃないか、というレベルでギュインギュインと吸い始めた。

さすが2歳児。まだ1年前はおっぱいを卒業できていなかったので、吸引に関するプロの腕前は錆びついていなかった。

「おい、ちょっと待て。君には味見程度で、というつもりで渡したんだ。返しなさい」

と言って彼からカップを取り戻し、残り半分となったずんだシェイクを夫婦で分けて飲んだ。結局、タケが1/2、僕といしが1/4ずつ飲む、ということになり、一番多く飲んだのがタケだった。

彼の歯に親が保有する虫歯菌が伝染しないように、ということで料理をシェアする際は彼が一番先に食べる。今回もそういう展開だったのだけど、まさかこんなに飲まれるとは思わなかった。

(2023.09.16)

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