「写楽がやりたい、写楽写楽」

弊息子タケが東京国立博物館にやってくると、毎度毎度「写楽は?写楽がやりたいよぅ」と言い出す。

東京国立博物館本館の出口近くに、浮世絵の作り方を簡易的に体験できるコーナーがある。絵葉書サイズの紙に、シャチハタのスタンプをいくつも重ねて押していくと、最終的に東洲斎写楽の代表作、「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」が出来上がるという仕組みだ。無料。

スタンプは色ごとにわかれていて、絵のオレンジ部分のスタンプを押して、その次に緑色部分のスタンプを押して・・・と5回5色のスタンプを押し終えると、絵ができあがる。

紙は枠にカッチリとはまり、スタンプは押し味の良さで定評のあるシャチハタだ。3歳児でも、ほぼ失敗なく三代目大谷鬼次の絵を仕上げることができる。

これがすっかり彼にとってのお気に入りで、見栄えよく出来上がっているスタンプ浮世絵を手にとってもご満悦だ。

最近はこれを粗父母へのプレゼントにするようになった。よっぽど嬉しいらしい。

粗父母からすると、出来合いのスタンプを押しただけの、「誰が作ってもほぼ同じ絵」よりも3歳児が無邪気に描いた絵のほうが貰って嬉しいはずだ。とはいえ、まだ彼は絵がまともに描けないし、今のところ積極的に描く気もないようだ。その結果、写楽写楽と言って次の誰かにあげる用の写楽スタンプ作成に勤しむのだった。

(2024.10.18)

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