
日本におけるハロウィンというのは、わずか20年ほどまでは「なにそれ?」というイベントだったと思う。
10年ほど前だったら、仮装イベントで渋谷に集まって騒ぐイメージ。
それが2024年の今じゃ、すっかり保育園の行事にまで取り入れられている。
そんな欧米のイベントを採用するよりも、お釈迦様の花まつり(仏像に甘茶をかけるイベント。灌仏会(かんぶつえ)、ともいう)を全くやらないのはなぜだろう。仏教や神道のイベントは地味で古臭い印象があって、子どもウケがあまりよくないのかもしれない。
・・・と、よくよく考えてみると我が保育園ではひな祭りをちゃんとやってるし、こどもの日はGW中なのでイベントはやらないけれど、鯉のぼりとかカブトを飾っていることを思い出した。たぶん、日本古来の行事に関しては、それが祝日になっていたりするので「学校行事」に組み込まれて楽しい思い出にはならないのだろう。
欧米のイベントはどんどん日本にやってくるけど、じゃあその信仰が日本にじわじわ伝播しているかというと、そうではない。たとえば今回のハロウィンだが、最近じゃ「おばけかぼちゃちょうちん」を町中で見る機会が随分増えた。
ちょうちん!
典型的な、アジアンテイストな照明だ。まさかこれがかぼちゃのかわりとして飾られるとは、もともとの発祥の国では想像もつかないだろう。趣旨が違うから。
我が家も、今年はハロウィンちょうちんを100円ショップで買ってみた。税込み220円だったけど。
中には電池とLEDライトが内蔵されていて、本当のちょうちんとして使える。お陰で、雰囲気あるハロウィンの一晩となった。
こうなったら、「パンプキンのお菓子を食べる」などと西洋風なことは意地でもしたくないたい。僕はたい焼きを買ってきて、かぼちゃちょうちんの灯りのもと、家族でたい焼きを食べた。
(2024.10.31)
コメント
コメント一覧 (2件)
保育園としてはイベントが増えて助かった部分もあるのかも。
毎日同じことの繰り返しよりも
イベントがあった方が子供も新鮮な気持ちになるので。
写真のように帽子だけでも雰囲気出るし
仮装も簡単にできるものも多いし。
お寺の経営する幼稚園だったけれど
花まつりの記憶はないです。
おそらくお茶かける以外、することがないから?
ネーマさん>
季節のイベント飾りなんて、「3歳児クラス向け」「2歳児クラス向け」などと既製品があって、保育士さんはそれをバババッと袋から取り出してざっと部屋に貼り付ければオッケー、ってやればいいと思うんです。
日頃、子ども相手に相当ご苦労されているわけだし。
しかし、「手作りの方が良い」という価値観があるのか、それともそういう汎用資材がないのか、保護者からみてギョッとするレベルで一生懸命ハンドメイドの一点ものを作っていらっしゃいます。
親戚に保育士がいるんですが、業界向け月刊誌を購読していて、月々のイベントのヒント集になってました。こういう飾りを作ろう、こういう曲を歌おう、こういう遊びをやろう、という。ああこれは大変だ、と思ったものです。