春の七草を学ぶ

七草粥を作る。

買ってきた七草を並べて、親子で野菜の勉強。

・・・のはずだったが、どれがどれだかわからなくなってしまった。

タケに包丁を使わせてみる。大人が使うセラミック包丁だ。

たぶん本人は平然としているのだろうが、脇に付き添っている僕のほうが怖い。終始尻が浮き上がり気味だった。

「ああっ、待て!」と静止しても、包丁でザックリなんてのはすぐだ。また、僕が大きな声を出したことで気が散って、その隙に指を切ってしまうこともあり得る。

「いいか、ゆっくりだ。そう、落ち着いて。いいぞベイビー、そのままで」

などと、まるで映画の1シーンのように彼をなだめながら作業をしてもらった。

彼は、自ら切り刻んだ七草を「トリケラトプスに食べさせるんだ」と言う。そういえば彼が着ている青いトレーナーには、トリケラトプスが描かれている。

子どもにとって恐竜はかっこよくて憧れの対象だ。2020年代生まれの彼もそう。

「ティラノサウルスには七草を食べさせないの?」

と彼に聞いたら、彼は

「ティラノサウルスは肉食だから食べない」

と答えた。あ、そういうことはよく理解しているんだな。

(2025.01.07)

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