
子どもが4歳になると、ぼちぼちビュッフェレストランでは子供料金が取られるようになる。それでも「4歳までは無料」というお店もあるし、「未就学児は無料」としているお店もあって、ちょうど端境期にあたる。
さすがに牛丼屋などに行くと、限られた席を1つ子どもが占有することもあって、子ども分の食事を注文している。弊息子タケは、牛めしが大好物だ。そうすると、家族3人で牛丼屋1回のランチで3,000円近くの出費となり、お会計をしてギョッとする。僕がシュクメルリだのトンテキだの高価格帯の料理を頼むのがいけないのだが、なかなか家族での外食というのが厳しくなってきた。
これまでは、まだ「独身時代の延長」で外食ができた。夫婦共働きだし、子どもは大人の食事の一部を与えれば良いので食費は大してかからないし。でも、いよいよ我々も食に対するコスト意識を変えていかないといけなくなってきた。それは子どもが健やかに成長している証であり、喜ばしいことでもあるが。
そんな中、「未就学児無料」のビュッフェはとても嬉しいのだが、なるほどなぜお店がそんな太っ腹なのか、よくわかるシーンがこの写真。
弊息子タケ、うどんとジャークチキンを手にご満悦。
このお店は、他にもバーニャカウダとか、色とりどりの野菜料理がたくさんあるビュッフェだ。しかしタケは脇目も振らず、うどん。なんなら、おかわりでもう一度うどんを食べようとしたくらいだ。
「せめてフォーにしようぜ。蒸し鶏をトッピングできるし」と彼を誘導したのだが、首を縦に振らなかった。
子どもは案外食べない。食べたとしても、面白いくらいにコストがかかっていない料理に群がる。高コストな料理は、子どもは興味がないらしい。
一方大人はというと、子どもが料理を取りに行くだの、水をおかわりしたいだの、にその都度付き合うことになるので、自分の食事はさておいて右往左往することになる。その合間に料理を食べていたら、どんどん満腹中枢が満たされ、大して食べていないのに「もうこれくらい食べたから、いいかな」という気分になるのだった。
つまり、無料の子どもは大したものを食べない。大人は子どもの世話に時間を取られ、そこまで食べない・・・ということで、お店としては子ども無償化でも十分ペイできるのかもしれない。よく考えられたビジネスモデルだ。
(2025.07.05)
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