我が家には、「るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 東京」という愛読書がある。
そこには、お出かけ欲の塊である弊息子タケによって、彼が行きたいと熱望する公園のページに付箋がこれでもかと貼りまくられている。
この日は、その付箋コレクションの中から、怪獣をテーマにした2つの公園をハシゴする計画を立てた。
しかし、子連れの公園巡りというのは、事前の予想通りにはいかないものだ。
午前中はまず、品川区にある「子供の森公園」(通称、かいじゅう公園)へと向かった。
数々の怪獣オブジェが並ぶ人気の公園なのだが、タケの心にはあまりハマらなかったらしい。
わずか20分ほど遊んだところで、「もういいや」とあっさり見切られてしまった。打率1割台のバッター並みの冷淡さだ。
そこで僕らは早々に作戦を切り替え、大田区にあるもう一つの目的地へと移動した。
西六郷公園、通称「タイヤ公園」である。
結果から言うと、ここではタケが大ハッスルした。

公園に足を踏み入れた瞬間、視界を埋め尽くすのは圧倒的な量のタイヤ、タイヤ、タイヤ。
大小さまざまな廃タイヤが、大量に置かれている。圧巻だ。タイヤって、公園では跳箱のような使い道しかないと思っていたのに。
その中心に鎮座するのが、タイヤを積み上げて作られた高さ8メートルにおよぶ巨大な怪獣だ。他にもロボットやロケットなど、男児の心をくすぐる造形物が広い空間に並んでいる。
タケは午前中の不完全燃焼を取り戻すかのように、狂ったように走り回り始めた。

ただタイヤが積んであるだけといえばそれまでなのだが、子供にとっては無限のアスレチックに見えるらしい。
隙間をくぐり、よじ登り、飛び跳ねる。地面が砂地になっているのも、転倒を恐れずに暴れ回れる安心感があるようだ。

さらにこの公園には、タイヤだけでなく巨大なコンクリート製の滑り台もある。
かなりのワイドサイズで、子供たちが並んで一気に滑り降りることができる仕様だ。
タケはこの滑り台とタイヤの山を往復し、完全にゾーンに入っていた。
午前中の「もういいや」が嘘のように、大満足で遊び狂っている。
この公園、唯一の難点はアクセスだ。
最寄りの駅からかなり歩かないとたどり着けない隠れ里のような場所にあり、蒲田駅からだと徒歩で20分くらいはかかりそうだ。
車で来るにしても専用の駐車場はないため、周囲のコインパーキングを探す必要がある。
物理的な距離があるためそう何度も気軽に訪れることはできない場所だが、ひとたび放流すれば子供が好き勝手に遊んでくれるので、親としては見守るだけでよくて実にラクちんだ。体力を削られた大人にとってもありがたい聖地である。
ぜひまた連れてきてあげたい、良質なスポットだった。
・・・でも、これだけは確信している。
夏になったら、この無数の黒いゴム塊は太陽光線を一身に浴びて、触るもの皆傷つけるレベルの灼熱地獄と化すはずだ。
遊べる状態ではなくなりそうなので、次に来るなら絶対に季節を選ばなければならない。
(2026.02.22)

コメント