王国の秩序は守られたか

(2000.08.26/東京・池袋)

登場人物
師匠:そろそろ芸風を変えたいと思いつつ、おかでんペースに巻き込まれる人。
おかでん:このコーナーを続けるうちに徐々に家族親戚内における立場を危うくする人。

師匠 「いやぁ、大食い選手権、面白いな。おかでん君もせっかくだからあそこらへんまで高みに登り詰めないといかんだろう。まずは予選でやっている、寿司の大食いなんてどうだい」

おかでん 「さすが師匠、目の付けどころが鋭いですな。大食いをやる上で、お寿司を何個食べることができるかというのは非常にわかりやすいバロメーター。ってなわけで、行ってきましたお寿司の食べ放題に」

師匠 「そうか、それは楽しみだねえ・・・って、君」

おかでん 「はい?」

師匠 「こういうくさい演出やってて、何か意味あるのかい?私はすごく空しいんだけど」

おかでん 「いや、この演出臭さがテレビ東京的でいいでしょ。ほら、テレビ東京が土曜日曜の夜にやってる旅番組みたいで。」

師匠 「確かに。で、テレビ東京つながりで大食い選手権、と?」

おかでん 「ご名答」

師匠 「アホな事言ってないで、さっさと結果を報告せい!」

おかでん 「ええーと、今回行ってきたのは『寿司王国』というお寿司食べ放題のお店です。2980円で食べ放題なんですが、比較的ネタは良い物を使っているようで、おいしいです。回転寿司の比じゃないです。ネタの種類も豊富にあるので、結構楽しめるお店かと」

師匠 「で、そこで食べ放題をいいことに食べまくろう、と」

おかでん 「いえ、食べまくるつもりはちみっとばかりはあったんですが、このお店タチの悪いことに『食べ放題のお客様に限り、プラス1280円で飲み放題』なんですよ。」

師匠 「だから?」

おかでん 「やっちゃいました。」

師匠 「やっぱり・・・。いくら飲み放題がお得だからって、そこで飲んでいるうちにおなかがいっぱいになって結局飲めないし食べられないのは目に見えてるじゃないか。それくらいわからない君でもなかろうに。」

おかでん 「でも、全てのドリンクが飲み放題なんですよ。よくあるじゃないですか、『飲み放題(ただし生ビールは除く)』って。今回のお店みたいに、生ビールまで飲み放題に含まれていると、ついつい。」

師匠 「ついつい、じゃないよ全く。じゃ、今回は数に挑戦するというワケではないのね」

おかでん 「残念ながら、そういう事です」

師匠 「けっ、全然残念じゃないくせに。で、どうだったの?」

オーダー票。全種類食べようとしていたので、鉛筆で票に線が引かれている

おかでん 「このお店、オーダーするときは紙に必要個数を記入して店員に提出しなくちゃいけないんです。一度にオーダーできるのは、20個まで。」

師匠 「まあ、食べ残しをされても困るからな。でも、このときは二人で行ったんだろう?って事は一人10個ずつのオーダーか。せわしないな」

おかでん 「まあ、それも営業上の判断なんでしょうね、オーダーしてすぐに頼んだ物が届けられるわけではないので、その間にどんどん満腹感が押し寄せてくる。結局、大して食べないうちにもういいや、となる」

師匠 「でも君の場合は待っている間にビールなわけだ」

おかでん 「そういうことです。生ビール2杯と、冷酒1本飲みました」

師匠 「昼だろ?やめときなよ」

おかでん 「ええ、僕もビール飲んでいるときは平然としていたんですが、冷酒を口にした時に我に返りましたね、『お昼から何をやっとんのだ、僕は』って。でも、残すわけにもいかんので結局飲みましたけど」

食べ疲れしているサイトウ青年

師匠 「何かえらく参っている人の写真だな」

おかでん 「食べ友達のサイトウ氏と一緒に行ったんですが、彼は僕ほど大食ではないですからね、見る見る疲労困憊していきましたよ。いやホント見事でした。定点観測すると面白いです」

師匠 「テーブルの上を隠すと、何か人生に悩んでいるようにも見えるぞ」

おかでん 「そういうもんです、大食いってのは。僕は大食の果てにはサトリの境地があると信じています」

師匠 「サトリを開く前に体を壊すなよ、まったく。で、肝心の君の調子はどうだったのかい?」

おかでん 「最初は、サイトウ氏と10個10個のオーダー分割をやっていたのですが、2回目のオーダーから僕が12個、サイトウ氏8個と傾斜が付きだして、4回目からは僕が14個、サイトウ氏6個に。結局後半は僕だけのオーダーになりました」

師匠 「まあ、当然の結果というところか」

おかでん 「でも、徐々に一度にくる自分のお寿司が増えて来るんですが、あんまり増量されているっていう意識が沸かないんですよね。ほら、カエルの居る水を徐々にぬるま湯にして、温度を上げていったらカエルは気づかないままにゆで上がってしまうのと同じ」

茹でカエル状態のおかでん

師匠 「で、気が付くと目の前には山のような数の自分のお寿司が並べられているわけだ。しかも全てオーダーに身の覚えがある」

おかでん 「サイトウ氏がもうへばってますからね、目の前のお寿司を認知しないわけにはいかんでしょう。そのころには飲み放題が烏龍茶に化けて、もう必死です」

師匠 「ビール飲んでるからな、胃袋が膨れてしまってるだろう」

おかでん 「その通りで。兎に角食べられない。目の前のお寿司を睨んでもどうにもならないんだけど、箸が動かないもんだからただただ、お寿司をこの野郎と睨み付ける。端では、まだ自分のノルマを食べ切れていないサイトウ氏が苦しがって、『ごめん。とにかく、ごめん。なんか誰にでもいいからあやまりたくなってきた』としきりに無意味な謝罪をしているし」

師匠 「まあ、前回の餃子チャレンジが楽勝すぎたからな、たまには食べ物を粗末にするな?という天誅がなくちゃいかん。で、結局いくつ食べきったのかい?」

おかでん 「34種類68カン。あと、生ビール2杯、冷酒1本、烏龍茶2杯でした。」

師匠 「多いのか、少ないのかわからん数値だな。大食い選手権の予選じゃ、どれくらい食べているのかな?」

おかでん 「あちらは20分の短期決戦ですが、大体トップ通過が110個程度で予選ぎりぎり通過が80個強といったところ ・・・じゃないですかね?正確にはよく知らないですけど」

師匠 「おや、ということは?君本気出せば予選通過くらいはできるんじゃないのかい?」

おかでん 「うーん、あながち夢物語じゃないとは思いますが、歴代チャンピオンのすさまじさを見ていると、彼らと同列に語られるほど僕は大食じゃないしそれなりの努力もしてないし」

師匠 「しかし、一つの目標ができたじゃない。確か、大食い選手権は毎年春に新人戦をやっているはずだから、それに向けて、頑張ればいい」

おかでん 「すんません、そればっかりは勘弁してください・・・」

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