満腹日本シリーズ(その08)

必ず勝つから『必勝』って言うんです
(2001.10.25/東京ドーム:ミスターパオ)

登場人物
師匠:最近、満腹日本シリーズの結果報告を格好の酒のつまみにしてます。
おかでん:最近、満腹日本シリーズのおかげで晩酌できません。逆に健康になりました。

おかでん 「今晩は」

師匠 「あれっ、おかでん君今日はまたやけに早いね。あ、そっか。昨日はハンバーグの食べ過ぎで死にそうになっていたんだっけ」

おかでん 「わんぱく少年みたいな事言わないでくださいよ。でも、確かにそれは事実で、おかげで、挽肉が腸に詰まって、ハンバーグだったものが腸詰め肉になってますよ。今、僕の腸を切り取って薫製にすれば、きっとおいしいソーセージができますよ」

師匠 「いらないよ、そんなまずそうなソーセージなんて。しかも中から蕎麦まで一緒にでてきそうだ」

おかでん 「それがまた絶妙なハーモニーを醸し出して」

師匠 「何がハーモニーだ。で?今日は?ひょっとして、こんなに早く私のところに顔を出すってことは、もう企画をリタイアしたって事かい?」

おかでん 「因果なもんですよねえ」

師匠 「はあ?」

おかでん 「やめられんのですよ、一晩あけてしまうと、次はどこに行こうかと思案する始末で」

師匠 「ああ、やっぱり。あれだけ苦労してクリアしたら、もう引っ込みがつかなくなるよなあ、普通」

おかでん 「各店舗のチャレンジ時間が制約キツい、ってのが災いしましたね。おかげで、朝の通勤電車の中で一生懸命『どうすれば効率よく全店舗を制覇できるか』って考える始末」

師匠 「あらー。朝から晩まで満腹日本シリーズ漬け、ってわけだね」

おかでん 「全くです。初恋の時だって、こんなに一日中思い悩んだことは無いです」

師匠 「ははは。で、悩んだ結果、どういう結論になったの?」

おかでん 「じゃ、過去の整理も含めてざっと一覧でお見せしましょう」

満腹日本シリーズ挑戦状況と今後の予定(2001年10月24日終了時点)

[10月22日(月曜)]
不戦敗

[10月23日(火曜)]
(1)ホットドッグイン:ホットドッグ9本(制限時間12分/6分41秒完食)
(2)フェスタカフェ:オニオンマヨネーズドッグ9本(制限時間12分/9分43秒完食)

[10月24日(水曜)]
(3)そば処葵:せいろそば9杯(制限時間3分33秒/2分56秒完食)
(4)ビッキーズ:キャッチャーミットハンバーグステーキ(制限時間18分/17分36秒完食)

[10月25日(木曜)]
ハンプティーズガーデン:ベストナインプレーヤーズセット(14:00-19:00)

[10月26日(金曜)]
ベースボールカフェ:メジャーリーグセット(14:00-19:00)

[10月27日(土曜)]
和風レストラン花道:特大ジャンボあんみつ(14:00-16:00)
ウィナーズ:パスタ+ピザ各3皿(15:00-17:00)

[10月28日(日曜)]
ミスターパオ:必勝ラーメン3杯(14:00-16:00)

[10月29日(月曜)]
予備日

[10月30日(火曜)]
予備日

[10月31日(水曜)]
仕事の都合上挑戦不可

師匠 「なるほど、じゃあ今日はハンプティーズガーデンでハンバーガー9個に挑戦というわけか」

おかでん 「いえ、直前に予定変更となりました」

師匠 「またか。昔もそんな事言ってたな。何のための予定なんだよ、これは」

おかでん 「仕事の関係で、夕方に東京ドームに立ち寄る事ができたんですよ。だったら、チャレンジ時間の制約が厳しいお店を優先させた方がよいだろう、と。ハンプティーズガーデンは却下」

師匠 「まあな、夜7時までチャレンジ受付をやっているからな。いつでもできるといえばできる」

おかでん 「そこで、急きょミスターパオで必勝ラーメン3杯を食べてしまおう、ということになったんです。当初日曜日の予定だったやつを前倒しです」

師匠 「ラーメン3杯か。えらく楽勝なメニューだなあ。拍子抜けしそうだよ」

おかでん 「ですよね。大食い野郎ではなくても、ちょっと小腹が空いていたら食べられるんじゃなかろうか、って思ってしまうくらいの量です」

師匠 「さては、昨晩のダメージが肉体的/精神的にあるから、今日は敢えて楽そうなやつを選んだ、と?」

おかでん 「へへ。まあ、そういう理由も一部、ありますけどね」

目立たないところにミスターパオはある

師匠 「えーと。ところで、初歩的な質問だけど。東京ドーム界隈にラーメン屋なんてあったっけ?見たことないなあ」

おかでん 「僕も知りませんでした。このミスターパオ、東京ドームの3塁側にあります。後楽園の青いビルに面しています。ちょっとメインストリートから逸れているので、気づかないのも無理はありません」

師匠 「ひっそりとしているよ」

おかでん 「いやー、プロ野球が開催されている時はここを数万人が通り過ぎるんだから、馬鹿にできませんよ。ただ、今日は開催日じゃないので閑散としていますが」

師匠 「昨晩食べ過ぎで吐きかかって、恥ずかしい思いをしたから、閑散とした場所にあるラーメン屋で楽勝メニューなワケだな」

おかでん 「初心に帰ってイチからの出直しって言ってください。ものは言いようなんですから」

師匠 「しっかしだな、今気づいたんだけど今日のおかでん君、えらくチャレンジメニューを見下した発言・・・っていったらお店に失礼か・・・余裕な発言をしてるよね」

おかでん 「もう、一度地獄を見てしまいましたからね。あれ以上の地獄は無いだろうと思ったら、怖いものなしです。それに、チャレンジメニューが『必勝ラーメン』でしょ?必ず勝つんですよ、勝たなくちゃいけないんですよこのメニューは。それが宿命」

師匠 「でも、君にとって必勝じゃなくってさ、お店側にとって必勝・・・つまり、君が惨敗する事を祈願しているラーメンかもしれないよ」

おかでん 「ぐは」

おかでん 「この店は、店長とおぼしき人がでてきて、懇切丁寧にチャレンジルールの説明をしてくれました」

師匠 「どこでも説明はしてくれるんでしょ?」

おかでん 「ええ、どの店でも教育がしっかりしているのか、親切に教えてくれます。でも、この店は特に愛想が良かったです。なにせ、わざわざ店長さんが向かいの席に座って、チャレンジルールを指さしながら一つ一つ説明してくれたんですから」

師匠 「絶対に食わせないぞビームをひそかに発射していたとか、妙な暗示をかけてたりしなかった?」

おかでん 「何ですか、その絶対に食わせないぞビームってのは。いや、そんなのは全然無かったですよ。もう、ぜひ完食して頂きたい、陰ながら応援させてもらいますって感じでした」

師匠 「んな馬鹿な。タダ食いされて喜ぶお店なんて無いだろ」

おかでん 「そりゃそうなんですけどね。でも、せっかく作った料理を思いっきり残されても胸くそ悪いでしょうし」

師匠 「うーん?」

おかでん 「店員さん同士が厨房で、『そりゃあ、やるからには成功してもらった方がいいでしょ』なんて会話してましたよ」

師匠 「あ、やっぱりそういうもんなのか」

おかでん 「でも、店長さん、僕のスタンプカードで『ビッキーズ』のハンコが押されているのを発見した時は苦笑いしてましたよ」

師匠 「ハンバーグ1kg食う奴じゃ、ウチの店も絶対に成功されるなという事か。店長として至って真っ当な反応じゃないか?」

ミスターパオチャレンジルール

満腹日本シリーズin東京ドームシティ
チャレンジルール

ミスターパオ

本日は、「満腹日本シリーズin東京ドームシティ」に挑戦頂きまして、誠にありがとうございます。

チャレンジに先立ちまして、下記の事項をご確認いただきますようお願い申し上げます。

◆基本ルール
このイベントは、野球にちなんだチャレンジメニューを制限時間内にお召し上がりいただくものです。制限時間内に「完食」された場合は、料金が無料になりますが、完食できなかった場合は、規定の料金をいただきます。また、期間内に同イベントの全メニューを完食された方には、「東京ドームシティランチ1年間無料パス」を進呈いたします。(東京ドームシティランチ1年間無料パスの主な概要につきましては巻末をご参照ください。)

◆完食の条件
麺や具材を食べきっていただき、さらにスープも飲み干していただくことが完食の条件となります。

※最後の一口につきましては、口の中に入った段階で完食とみなします。
※最終的な認定は、店舗責任者が行います。

◆注意事項
・一度挑戦に成功したメニューに、再度挑戦することはできません。
・制限時間内は、挑戦者本人以外はメニューに触れることはできません。
・「お冷や」は店舗で用意しますが、その他ドリンク類の持ち込みはご遠慮ください。(もちろん、店内での御購入は可能です。)

なお、チャレンジに成功した場合、記念写真を撮影させていただき、店頭に飾らせていただきます。ご協力の程、よろしくお願いいたします。

<ランチ無料パスの主な概要>
・2001年11月1日(木)-2002年10月31日(木)の1年間有効。(ただし、土、日、祝日を除く)※ランチタイム(11-14時)のみ有効
・ランチメニュー等、対象商品は限らせていただきます。

以上

師匠 「おおお?スープも全部飲み干さないといけないのか」

おかでん 「そうなんです、さすがに麺と具だけ3杯食べたら合格、じゃあ偏差値低すぎです」

師匠 「だよなあ。そうか、スープか」

おかでん 「塩分をとりすぎてはイカンというのは現代社会に生きる人間として常識。故に、麺の汁は必ず残せというのも、常識」

師匠 「ラーメンライスおじやにして食べるの、最高だけどな」

おかでん 「それは別格です。特例措置として認めても良いかと。でも、普通、ラーメン食べてて汁まで全部飲むのは如何なものか」

師匠 「まあ、やりたくないよな。ラーメン1杯で塩分、5g以上はあるはず。成人男性で塩分摂取量は1日9g以下推奨、だったっけ。おお、3杯もスープを飲んだらおかでん君血管がブチ切れるぞ!血圧、ぴんちだ」

おかでん 「そんなこんなで、過去の人生振り返ってみてラーメンのスープをずずずっと飲み干すという経験があまり無く、さて、どうやって飲むべきかと。丼を持ち上げてすするのが良いのか?いや、レンゲですくって飲むのが良いのか?」

師匠 「丼から直接飲んだら、熱いだろ」

おかでん 「かといって、レンゲですくってたら時間がいくらあっても足りない」

師匠 「そうか。勝負の焦点は具材ではなく、スープをいかにして飲むかって事なワケだな」

おかでん 「ぼんやりチャレンジルールを眺めていたら、店長さんから『もうご用意してよろしいですか?いつでも言ってくださいね』って言われたのでえらく面食らいました。何のことかと聞き返すと、たった2分で料理の準備ができるので、チャレンジャーの許可をとった上で調理にかかるとのこと」

師匠 「ラーメンを食う前に麺食らったとはこれいかに」

おかでん 「あ、いや、ここでそんなギャグを言ったつもりはないんですけど」

師匠 「あれ、そうなの」

おかでん 「そうですってば。ビッキーズでは30分待たされた事を考えると、たった2分でスタンバイOKのラーメンがいかに偉大な事か」

師匠 「チーン、って電子レンジの音、厨房でしなかった?」

おかでん 「しないですよ、そんなの。お弁当の総菜じゃないんですから、電子レンジなんて使わないですってば」

3杯並ぶラーメン。さすがに壮観だ。

おかでん 「さて、でてきたのがこちらでございまして」

師匠 「おお。ラーメン1杯はごく普通だけど、3杯並ぶと壮観じゃあないか」

おかでん 「いや、全くです。カップラーメンを3杯食べやがれ、と並べられても『ふーん』って感じですけど、こうやってホンモノのラーメンを3杯並べられるとさすがに圧倒されます」

師匠 「具は・・・ええと、海苔、葱、メンマ、チャーシューってところか」

おかでん 「ですね。チャーシュー、ちょっと分厚いのが特徴です」

師匠 「で、味はみそ味って事だな」

おかでん 「いや、師匠、よく見てくださいよスープの表面を」

師匠 「え?・・・あ、背油だ。ということは、しょうゆ豚骨の背油ちゃっちゃ系ってワケか!?」

おかでん 「そういうことです」

師匠 「予想外だったなあ、立地条件的にやっつけ仕事的なラーメンを出すお店なのかと思ってたけど。案外しっかりとしたもの、出すじゃあないの」

おかでん 「いや、感心している場合じゃないですって。油がたくさんあるということは」

師匠 「食べたら体重がテキメンに太る」

おかでん 「違いますって。なかなか冷めないって事なんです」

師匠 「あ、なるほど。じゃあ、今回は熱さとの戦いになるということか」

おかでん 「時間さえあれば、スープが冷めるまで待つまでなんですよ。でも、今回は制限時間15分というルールがある以上、火傷覚悟でスープを飲まなければならない」

師匠 「3杯だぞ?口の中がずるむけになるぞ」

おかでん 「なるでしょうねえ、馬鹿正直に食べると」

おかでん 「チャレンジ開始です。恐れたとおり、猛烈に熱いです。今までの大食いは、がむしゃらに食いつくというパターンでした。でも、今回はハフハフしたあとにちゅるるんと麺を食べるという、『寸止め一本』的な食べ方で、勝手が違って最初は戸惑いました」

師匠 「昨日の蕎麦みたいに、わわわわっとかきこむわけにはいかないからな」

おかでん 「今から考えると、丼をもう一つ用意してもらって、そこに具を全部引き上げておいて、冷めてから食べるという方法があったですね」

師匠 「まずそうな食い方だなあ。お店の人に怒られるぞ。あ、そうそう、ラーメンの味はどうだったの?」

おかでん 「いやあ、おいしかったですよ。必死こいて食べている時って、味覚はそっちのけになるんです。でもこのラーメンはおいしいなあって感じましたもん。早く食べるのがもったいないって」

師匠 「へえ、そうなのか。だったら、ゆっくり食べればいいのに」

おかでん 「そうも行きませんよ。昨日地獄を見てしまったので、できるだけ早く食べなくちゃ、っていう気持ちが一層強くなりました」

師匠 「満腹からの逃避行ってワケだ」

おかでん 「天性の大食い戦士じゃないですからね、僕の場合は。満腹感がくる前に食べ切れ!これに尽きます。昨日の地獄体験で、特にその気持ちを強くしましたし」

師匠 「食べ方に何か工夫したの?」

おかでん 「スープは熱いので後回し。とりあえず3杯の具と麺は先行して食べましたよ」

師匠 「まあ、そうだろうな。スープに気をとられているうちに麺がずるずるに延びてしまうと、手に負えなくなる」

おかでん 「入れ替わり立ち替わり店員さんが僕のチャレンジをのぞきにきてたんですが、そのうちの一人が『前にきた人は、ラーメンを食べながら別の丼にレンゲを入れてかき回してスープを冷ましてたよ、って教えてくれました」

師匠 「えらく器用だな、片手は箸で片手はレンゲか。二刀流だな」

おかでん 「僕も試しにやってみましたが、箸に気をとられるとレンゲが止まるし、レンゲに気をとられると箸が止まるので諦めました。大体、スープをレンゲでかき混ぜたところでどれだけ温度が下がることやら」

師匠 「背油がたっぷりのスープじゃなあ・・・期待できないよな」

おかでん 「麺と具は3分半で食べ終わったんです。あとはスープだけとなったんですが」

師匠 「ちょっと待て、麺を3分半か。またえらく早いなあ」

おかでん 「言ったでしょ、早く食べるのがもったいない、って」

師匠 「しかし、今回は諸刃の剣だぜ。早く具を食べきった、ということはスープが冷める猶予が無かったという事なんだから」

おかでん 「そうなんです。スープに取りかかったんですが、熱くて飲めない。レンゲでフーフーした後、ちゅちゅちゅっと少し飲んでの繰り返し」

師匠 「1杯あたり、スープってどれくらいあったの?」

おかでん 「さあ・・・。400ml-500mlはあると思うんですけどねえ」

師匠 「ははは、それじゃ3杯で1.5リットル近くか。そんな量を冷やしつつ飲むってのはまた至難の技だな」

おかでん 「ですから、2,3回レンゲですすってみて、ああこりゃもう駄目だって諦めましたよ」

師匠 「諦めた、ってギブアップってワケじゃないよね?」

おかでん 「当たり前ですよ、まだ4分程度しか経過していないんですよ?ここでギブアップしたらそれはそれでオモロいですけどね。『決まり手:猫舌』なんて公式記録にされそうで」

師匠 「じゃ、何に対して諦めたんだい?」

おかでん 「ちゃんとした料理としてのラーメンスープを断念、ということです。おもむろに手元にあったグラスの氷水を丼にじゃー」

師匠 「あ、強制冷却か」

おかでん 「こんなこともあろうかと、事前に店員さんから『お冷やをピッチャーでご用意しますけど、氷入りにしますか、それともただの水にしますか』って聞かれた時に氷水を注文していたんです」

師匠 「なんだ、それだったら最初から氷水を入れて食べればよかったのに。火傷しなくてすむし」

おかでん 「いやー、それをやったら調理してくれた人に申し訳ないですよ。大食いたるもの、せっかく作ってくれた料理を最後までおいしく頂くという気持ちが無いと駄目ではないかと。われわれは意地汚いブタではないんだと」

師匠 「でも、結果的に氷水をスープに入れて薄めちゃったわけだ」

おかでん 「麺も具も食べました。スープもちょっとですが、すすりました。とりあえずこの店のラーメンはひととおり味わいました。最低限の義理は果たしたつもりです」

師匠 「なるほど、君なりに気は遣ったんだ」

おかでん 「ですから、氷水を入れる時は店員さんがよそ見をしている間にこっそりと。やっぱり、人に見られている時にやる行為じゃあないです」

師匠 「こそ泥みたいだな」

おかでん 「ま、インチキではないにしろフェアプレーではないですからね。しかし、効果テキメンでしたよ、これは。さっきまで一口飲むのにさんざん苦心していたにっくきスープが、あれよあれよと胃袋に流し込まれる。まるで雑誌の通販広告『1週間で14キロ痩せた!』『今からでも身長は伸びる!』みたいに劇的な効果が!」

師匠 「変な例え使うなよ。まあ、非常にわかりやすいけど」

おかでん 「後はもう飲むだけです。氷水グラス1杯分を丼にあけて、飲み干す。なあに、時間は10秒もかかりません。あっという間に3杯目」

師匠 「大食いというより、むしろ大飲みって感じだな」

おかでん 「スープだけで500mlくらいありますからね、それに200ml程度氷水を足すわけですから、丼3杯で2リットル近く」

師匠 「げほっ。それはそれでキツいものがあるんではないか?」

おかでん 「さすがに3杯目で、気分が悪くなりました。水分を大量に摂取したときの吐き気は、ちょっと気を許すとシンガポールの『マーライオン』みたいに口から噴水してしまいますからね、要注意です」

師匠 「やめろよ、大学の新歓コンパじゃないんだから」

水冷式で3杯を完食

おかでん 「耐えました。昨日の地獄を思い出したら、こんなものは大したこと無いと言い聞かせて。胃袋の都合など聞く耳持たず、一気に3杯目も飲み干してクリア」

師匠 「おお、完食か。して、時間のほどは?」

おかでん 「5分58秒でした」

師匠 「はぁー。1杯あたり2分の計算か。スープまで全部飲み干した事を考えると、相当な早さじゃないか」

おかでん 「食後しばらくは、身動きつかなくなりましたね、さすがに。水分とりすぎで気分が悪くなって」

師匠 「そうか、結局、このお店は完璧に楽勝な店なのかと思ったけど、スープの熱さと量が鬼門となって邪魔するわけだな。安直に挑戦して勝てるようなお店では、なかったということだ」

おかでん 「でも、店長さんに聞いてみたら、成功率60%だって。チャレンジメニューとしては結構成功率高い方ですよ。師匠も試してみてはどうです?」

師匠 「やめとくわ。カップヌードル2個でおなかいっぱいになるんだから」

おかでん 「ちなみに、この店で一番早かった人は5分で完食っていいますから、上には上がいるもんだなと。おかでんは遅れること1分で2着」

師匠 「やっぱり氷水を入れたのかな?」

おかでん 「おそらくそうでしょうね。そうでないと、5分ってのはどう考えても無理です」

師匠 「しかし、どうよ。今から振り返ってみて、楽勝だったんではないの?」

おかでん 「食後すぐは気分が悪かったんですが、水分のとりすぎに過ぎないわけで、ちょっと時間が経つとすぅーっと胃が軽くなるのがわかりました。どんどん腸に流れていったんでしょう。そうなると、急に体調が回復しました。でも」

師匠 「でも?」

おかでん 「あれだけ水分を摂取したのに、それ以降全然トイレが近くならないんですよ」

師匠 「あー。塩分取りすぎだな。血中塩分濃度を抑えるために、水がたくさん体に蓄積されたんだよ。今血圧はかってごらん?きっと、高血圧でお悩みのオッサン65歳みたいな値がたたき出されるはずだから」

おかでん 「うう、そういうことか・・・しばらくは減塩生活を送らないと」

師匠 「なーに暗くなってるんだい。ほら、君の腸の中のソーセージ。あれが薫製じゃなくって塩漬けになっただけの話じゃないか。元気を出して」

おかでん 「ますます元気がなくなってしまったですよ・・・」

完食写真(その5)

【完食のヒント】
この店を失敗した人の体験談は、全て「時間切れ」だった。つまり、量は問題なくても熱いスープにやられてしまった、というわけ。猫舌体質なら、絶対に無理。
単純に勝つ事だけを考えれば、最初からラーメンに氷水を入れれば良い。冷めてしまえば、あとは楽勝。ただし、相当お行儀が悪い食べ方であり、料理人に対して失礼極まりない。だから折衷案として、おかでんがやったように「具と麺は全部食べてから氷水投入」とするのが吉か。

通算5軒目制覇【10月25日(木曜)】-期限まで残り6日ミスターパオ
必勝ラーメン 3杯[通算5店舗目/残り店舗数:4]制限時間15分/5分58秒完食
苦労度 ★★☆☆☆




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