満腹日本シリーズ(その11)

死闘・灼熱のイタリアン地獄
(2001.10.27/東京ドーム:和風レストラン”花道”)

登場人物
師匠:物陰から薄ら笑いを浮かべながら、おかでんを見守る謎のおっさん。
おかでん:切腹をする事があったら、ぜひ直前に大食いをしたいものだ。腹を切ったら、食べ物がどばー。

おかでん 「ついに終わりが見えてきました」

師匠 「8軒目、だもんな。ここをクリアすれば残り1店舗。思えば遠くにみのもんた・・・」

おかでん 「来たもんだ、でしょ。なんつーオヤヂギャグを」

師匠 「いや、流行って一巡するから、そろそろ旬がくるかなぁって思ったんだけど、まだ早すぎたかい?」

おかでん 「遅すぎです。二度とその流行は復活しませんってば」

師匠 「うーん、駄目か。ナウなヤングにはイカしてない・・・」

おかでん 「それ以上余計な事を言うな、じじい」

師匠 「うわ」

おかでん 「さて、今回は8軒目ということなんですが、前回報告の通りあんみつ5人前をノシてきた直後に引き続き挑戦です」

師匠 「甘いものを食べた後、どれだけ満腹感に耐えられるのか?というのが課題だったっけね」

おかでん 「そういうことです。血糖値上昇→満腹中枢が『もう満腹だ』と認識→食べられなくなる、というプロセスをいかに誤魔化せるか。これに尽きます。消化を遅らせる、とか食べたものを吐く、とかいろいろ方法はあるかと思うんですが、結局僕が採用したのは『間髪入れず2軒目に突入する』という手段だったわけです」

師匠 「血糖値が上がる前に大食いを終わらせてしまおうというわけだな。糖尿病まっしぐらな方法ではあるけど、まあ仕方がないところ」

おかでん 「15時10分に、あんみつチャレンジをした『花道』から出て、15時15分にはもう次の『ウィナーズ』に入店してました。思わず走ってしまいましたからね」

師匠 「走ったのか!端から見ると、腹が減って減ってしょうがないように見えるな。あんみつ食べてもまだ空腹なのか、と」

おかでん 「実はその逆なんですよねえ。満腹になっちゃいかんので走ったという。でも、ウィナーズに行く途中で精神的満腹になっちまいましたけど」

師匠 「何だい?その精神的満腹ってのは」

おかでん 「どうも、Xジャパンのコンサートで見かけたような格好をしている奴がいるなあ、と思ってたら、軍服やらチャイナドレスやらせらむんやらストリートファイターやら次々と。実はこの日、後楽園ゆうえんちで『コスプレフェスタ2001』ってのを開催してたらしいです。その入場待ちでコスプレ軍団が数百人規模で居た、というわけです」

師匠 「そりゃ満腹になるなあ。しかし、そんな人をかき分けて次の店に行くんだろ?オタクばっかで気色悪かったんじゃ?」

おかでん 「あ!コスプレを馬鹿にしちゃいけませんよ。確かに異様な雰囲気ではありますけど、ああいった人たちが日本のGDPを高めてくれているんですから。感謝こそすれ蔑んじゃいけませんよ」

師匠 「そういうもんかね。へえー」

おかでん 「まあ、マニアぁーな兄ちゃんが似合いもしないコスプレをしておるのは、ちょっと待てお前はそういう格好をしちゃイカンと物申したくもなりますけどね、女子高生とか若い女の子が、本当にうれしそうな顔をしてコスプレしてルンルンしてるんですよ。最近若い子が満面の笑みを浮かべてるのってあんまり見ないと思いません?だから、ああ、こういうのもいいなあって」

師匠 「なんだ、結局おかでん君もオヤヂじゃないか。私と同じ穴のムジナ」

おかでん 「あらら?」

師匠 「話が逸れた、とりあえず定番の過去のおさらいでも」

おかでん 「へぇい」

満腹日本シリーズ挑戦状況と今後の予定(2001年10月27日15時時点)

[10月22日(月曜)]
品切れのため、不戦敗

[10月23日(火曜)]
(1)ホットドッグイン:ホットドッグ9本(制限時間12分/6分41秒完食)
(2)フェスタカフェ:オニオンマヨネーズドッグ9本(制限時間12分/9分43秒完食)

[10月24日(水曜)]
(3)そば処葵:せいろそば9杯(制限時間3分33秒/2分56秒完食)
(4)ビッキーズ:キャッチャーミットハンバーグステーキ(制限時間18分/17分36秒完食)

[10月25日(木曜)]
(5)ミスターパオ:必勝ラーメン3杯(制限時間15分/5分58秒完食)

[10月26日(金曜)]
(6)ベースボールカフェ:メジャーリーグセット(制限時間16分51秒/12分45秒完食)

[10月27日(土曜)]
(7)和風レストラン花道:特大ジャンボあんみつ(制限時間4分44秒/3分50秒完食)
ウィナーズ:パスタ+ピザ各3皿(15:00-17:00)

[10月28日(日曜)]
ハンプティーズガーデン:ベストナインプレーヤーズセット(14:00-19:00)

ウィナーズ外観

おかでん 「というわけで、8軒目のチャレンジはウィナーズ。ちょうど後楽園ゆうえんちの入り口にあるイタリアンのお店ですね」

師匠 「イタリアンか。今まで蕎麦の『和』、ホットドッグの『洋』、ラーメンの『中』を網羅してきて、今度は『伊』なんだな。とりあえず世界中の料理を網羅したって事か」

おかでん 「東京ドーム偉大なり、ですよ。食の都の称号をこの際あげちゃおう。でも、『洋』っていっても、ほとんどアメリカ料理であって、すなわちジャンクフード的ではありましたが。できればおフランス料理やスペイン料理も食べたかった」

師匠 「おお、さすが[アメリカ食い道楽で肝臓フォアグラ一直線]でアメリカ料理を罵倒しているだけあるな。まあ、まだ総括するのは早い。全店舗制圧してから、トータル的な話を聞かせてもらおうじゃないの」

おかでん 「はいはいはい。では、今回のチャレンジメニューについて説明しましょうか」

■メニュー:パスタ×3皿+ピザ×3皿
■価格:3,000円
■制限時間:15分
■難易度:☆☆

師匠 「難易度2か。でも、これだけ見ても難しいのか簡単なのかよくわからないなあ。ピザって言ったって、ピンからキリまであるし。分厚いのからぺらぺらの奴まで」

おかでん 「そうですよね、しかも、パスタって言ったって、それがスパゲティなのかマカロニなのかペンネなのかさっぱりわからん」

師匠 「マカロニサラダ3皿、だったら楽勝だな」

おかでん 「いやー、そうはいっても、皿数で記載されているわけですからね。たとえマカロニサラダでも、丼で出てくる可能性がある」

師匠 「疑い出すときりがないな、それじゃ」

おかでん 「満腹日本シリーズのオフィシャルサイトでサンプル写真は掲載されていましたんで、そこから大幅に中身が変わる事はないとは思うんですけど」

ウィナーズチャレンジルール

満腹日本シリーズin東京ドームシティ
チャレンジルール

ウィナーズ

本日は、「満腹日本シリーズin東京ドームシティ」に挑戦頂きまして、誠にありがとうございます。

チャレンジに先立ちまして、下記の事項をご確認いただきますようお願い申し上げます。

◆基本ルール
このイベントは、野球にちなんだチャレンジメニューを制限時間内にお召し上がりいただくものです。制限時間内に「完食」された場合は、料金が無料になりますが、完食できなかった場合は、規定の料金をいただきます。また、期間内に同イベントの全メニューを完食された方には、「東京ドームシティランチ1年間無料パス」を進呈いたします。(東京ドームシティランチ1年間無料パスの主な概要につきましては巻末をご参照ください。)

◆完食の条件
パスタ、ピザの両品を、あとかたもなく食べ尽くしていただくことが完食の条件となります。

※最後の一口につきましては、口の中に入った段階で完食とみなします。
※最終的な認定は、店舗責任者が行います。

◆注意事項
・一度挑戦に成功したメニューに、再度挑戦することはできません。
・制限時間内は、挑戦者本人以外はメニューに触れることはできません。
・「お冷や」は店舗で用意しますが、その他ドリンク類の持ち込みはご遠慮ください。(もちろん、店内での御購入は可能です。)

なお、チャレンジに成功した場合、記念写真を撮影させていただき、店頭に飾らせていただきます。ご協力の程、よろしくお願いいたします。

<ランチ無料パスの主な概要>
・2001年11月1日(木)-2002年10月31日(木)の1年間有効。(ただし、土、日、祝日を除く)※ランチタイム(11-14時)のみ有効
・ランチメニュー等、対象商品は限らせていただきます。

以上

師匠 「いつも通りだな。特に怪しい事も書いていないし」

おかでん 「ですね。特に問題ないです。ということで、料理がでてくるまでの間ぼんやりと時間を過ごしてたんですが・・・」

師匠 「ですが?」

おかでん 「オーダーしてから料理が出てくるまで、時間がかかるんですよね。ホットドッグみたいにシンプルな料理じゃないんですから」

師匠 「駄目じゃん。せっかく走って店舗間移動したってのに」

おかでん 「そういうことです。で、恐れたとおりで、待っている間にどんどん満腹感がぐいぐいと!」

師匠 「あー、出たな、ビッキーズの悲劇が」

おかでん 「これには参りましたね。早く胃袋の中身を腸に流したいって、体を左右にねじっていたんですが、よくよく考えてみると腸に流れるって事は栄養分の吸収が早くなるわけで。いかんいかんこれでは逆効果だって慌ててしまい、もうそれからは身動きできなくなっちゃいました」

師匠 「馬鹿だね、その程度の事で焦るなんて」

おかでん 「料理が出てくる前に逃亡した場合、お代は発生するんだろうかなんてネガティブな事まで考えたりなんかして」

師匠 「そりゃ発生するだろう、注文済みなんだから」

おかでん 「では、代金払わないで逃げた場合は何て言うんでしょうね?『食い逃げ』ではないですよね?食べていないんですから」

師匠 「そりゃ・・・言わないよな、ええと、『注文詐欺』って事かな?」

おかでん 「やや満腹感がありましたが、救いだったのは『甘いものをしこたま食べたので、辛いのが食べたい!』という欲求が強かったという事ですね。あんみつ食べ終わって数十分が経過しているのに、いまだに甘さが体の周りにぼんやりとまとわりつく感じがして、気持ち悪かったんです」

師匠 「ああ、わかる気がする。尾を引く甘さ、ね。なるほど、ピザの濃厚なチーズの味わいだったら、十分に払拭できそうだな」

おかでん 「負けてもいいや、とにかくピザとパスタ食べさせろやコラ、と。8店舗目にして、初めてチャレンジメニューに対して『食べたい、食べさせてくれぇ』っていうスタンスになりましたね。今まではずっと『高い壁に挑戦』であって『料理を楽しむ』という気持ちにはなれなかったのですが」

師匠 「そんな心境の変化を与えてくれたジャンボあんみつには感謝、だな」

おかでん 「うう、まあそうですけど・・・甘い物が苦手な僕としては二度と食べたくないですけどね」

おかでん 「結局、料理が出てきたのは前のお店であんみつを完食してから30分が経過した時点でした」

師匠 「やあ、やっぱりそれくらい時間がかかったか。で、出てきた料理は・・・」

ピザ3枚とペペロンチーノが山盛りで登場

おかでん 「これです」

師匠 「おお・・・・あれ?」

おかでん 「はい?どうしました師匠」

師匠 「多いなあ、って驚こうかと思ったんだけど、何か地味よ?これ」

おかでん 「写真だと地味ですよね、でも実物が登場したとき、量の多さに思わず笑っちゃいましたもん」

師匠 「大体だ、ピザが1枚しかないじゃないの」

おかでん 「あ、これ3枚が重なっているんですよ。そうですねえ、ピザの直径は15センチくらいありますかね、それが3枚」

師匠 「あ、重なっていたのか」

おかでん 「あと、パスタをよく見てくださいよ?写真中央にあるグラスの大きさと比べてもらえば、そのサイズがわかりますから。おそらく、スパゲティのボリュームとしては・・・600gは軽くあると思うんですけどねえ」

師匠 「あ、でも600g程度か。おかでん君だったら、ジャンボあんみつ直後でなければ楽勝ってレベルじゃないかい?」

おかでん 「さて、どうだか?」

師匠 「結局、スパゲティだったわけね。マカロニとかイレギュラーなものではなかったわけだ。残念」

おかでん 「残念がらないでくださいよ。ピザはミックスピザ、パスタはペペロンチーノでした」

師匠 「ペペロンチーノか。材料費あまりかからないからな、チャレンジメニューにするんだったら店としては楽でいいやね」

おかでん 「にんにく、唐辛子、そして肉程度ですからね。でも、真の苦痛をチャレンジャーに与えるんだったら、シーフードの方がいいんですが」

師匠 「さてはエビやら貝やらカニやら、食べにくいものをごてごてと並べるわけだな?」

おかでん 「ご名答。ペースが乱れますから、難易度が上がります。その点、ペペロンチーノは食感が常に一緒で食べられるので楽かなと」

師匠 「お、楽勝宣言だ」

おかでん 「いや、そういうわけにはいかないんですよ、これが・・・」

おかでん 「やはり、パン系で、もさもさするピザを先に攻略するのが鉄則、とピザに手をのばしたんです」

師匠 「うん、ベースボールカフェとかと同じ展開だな」

おかでん 「しかし!これが熱い!最初の一口で、口の中を火傷してしまいました」

師匠 「出たな、とろけるチーズ攻撃!」

おかでん 「しかも、びろーんと伸びたとろけるチーズがぷちんと切れて、その切れたチーズの糸が下あごにぺちゃっとついてアチーっ!」

師匠 「ゆーとぴあのゴムパッチンみたいな事になるわけだ」

おかでん 「そうですよ、できたてピザ、恐るべしです。最近、スーパーで買ってきた冷えたお総菜ピザしか食べてなかったんで、全くもって油断してました」

師匠 「油断しすぎだよ。ピザは熱いもんだ。冷めたピザなんて食べられたもんじゃない」

おかでん 「こりゃイカンと、あわててピザを放棄してペペロンチーノの方に宗旨替え」

師匠 「あっけない宗旨替えだな、早いよ」

おかでん 「何しろ、満腹感との勝負ですから、ふーふーしながら食べる時間的余裕なんてないんですよ。食べやすい方を先に食べる、これしかない」

師匠 「そりゃスパゲティの方が冷めやすいだろうね」

おかでん 「しかし!ペペロンチーノって、オリーブオイルをたっぷり使っているんですよね。こいつがまた熱いったらありゃしない。あまりの仕打ちに思わずのけぞってしまいました」

師匠 「あらら、結局どっちも熱かったというわけか。では、今回のチャレンジはボリュームというより、熱さとの戦いという事でOK?」

おかでん 「いや、オッケー?って聞かれても困るんですけど。でも、確かに熱さとの戦いです。熱さと戦うということは、即ち時間との戦いにもなるわけです」

師匠 「冷めるまで待つわけにはいかないもんな。となると、俄然15分という制限時間がリアルになってくる」

おかでん 「そうなんですよ。余裕がある、なんて思っちゃいけません、15分ってのは案外シビアな時間ではあるんですよ」

師匠 「とはいっても、おかでん君は満腹感とのレースでもあるわけだから、熱さを我慢して食べ続けるしかなかったんでしょ?」

おかでん 「そうです。結局、同じ熱い料理ならってことでピザに出戻りして、わしわしと食べました」

師匠 「おかでん君の場合、面の皮が厚いというよりも口の皮が厚いんじゃないのかねえ・・・」

おかでん 「でも、ピザを冷ましつつ食べる方法、思いつきました。左手でピザをつまみ、口でピザを食いちぎって、右手のフォークでびろーんと伸びたチーズを支える」

師匠 「ん?それで冷めるの?」

おかでん 「チーズの表面積を広くできるんですよ。チーズをのばせばのばすほど、冷めるのが早くなる」

師匠 「ううう、私ぁ涙なしではこの話を聞けんよ、なんつー努力だ。大食いとはかくも工夫しなければならんのかと」

おかでん 「昔、元横綱北尾が『スポーツ冒険家』って名乗っていた時期がありますけど、僕も将来的には『グルメ冒険家』になりたいなと」

師匠 「あんなもの、言ったモン勝ちなんだから今すぐにだって成れるよ」

おかでん 「ならば、まずこの熱さとの格闘を成し遂げてからですね」

師匠 「で?おかでん君が考えた作戦は成功したのかい?」

おかでん 「てきめんでしたね。ペースがぐんとあがりました。1枚目を食べ終わってしまえばこっちのもの、残りの2枚は重ねたまま食べました」

師匠 「あちちち!」

おかでん 「いや・・・ピザを重ねていたために、2枚目のチーズはほとんど1枚目のピザにくっついてしまっていたんですね。だから、それほど熱くはなかったんです。ということで、4分20秒経過時点でピザ3枚完食」

師匠 「おー、早いなあ」

おかでん 「後ろに控えていたタイムキーパーの店員さん、思わず『す、すごい・・・』って口走ってましたね。そんなに凄いことではないと思うんですが、こういう声を出させたって事でますますこっちは調子に乗ってしまいます。引き続いて、パスタに突入」

師匠 「パスタ、ちょっとは冷めたのかい?」

おかでん 「いやー、冷めませんねえ。まるでスープスパのようにたっぷりとオリーブオイルがかかっているんですよ、これでは冷めるものも冷めません。しかし、それよりも食べにくさに困ってしまいました」

師匠 「ん?熱いとかそういうんじゃなくて?」

おかでん 「フォークで食べるってのが、もの凄くやりにくいんですよ。くるくるスパゲティをからめとって口に入れるという行為、もの凄く時間がかかるんです。しかも、中途半端な巻き取り方をすると、オリーブオイルがピンピンとあっちこっちにはねまくって、服が汚れるやら顔や手に熱い油が散ってギャー」

師匠 「良かったな、お行儀よく食べられるじゃないか」

おかでん 「ちぇっ、ものはいいようですけどね。で、どうしたもんかと悩みつつ、5分が経過」

5分経過時点。ペペロンチーノの熱さと格闘中

師匠 「この写真が5分か。まださすがに量は全然減っていないな」

おかでん 「熱くてペースがあがらない上に、フォークが使いづらい。ダブルパンチですよ」

師匠 「で、そうこうするうちにどんどん満腹感が押し寄せてくると」

おかでん 「そうですね、ちょうどこのころから、満腹感が一歩二歩とヒタヒタと迫ってくるのがわかったんです。恐怖です、またもやビッキーズの恐怖が全身を駆けめぐりました」

師匠 「ホント、トラウマになってしまったんだなあ」

おかでん 「しかも、パスタを600g以上となると、味がひたすら単調なんですよね。味にムラがある料理ではないですから、あっというまに飽きてくる。これが満腹感に拍車をかけるわけです。さあこうなると、冷や汗がたらたらと」

師匠 「もう無理じゃないか、と?」

おかでん 「いや、食べられそうだって事はわかってるんです。でも、満腹感を感じると、無条件で恐怖心を抱いてしまうんですね。何とかして恐怖心から逃げようとペースアップを図るんですが、フォークなので遅々としてはかどらない。時間ばかり過ぎてもいっこうに変わらないパスタ皿の見た目」

師匠 「うーん」

おかでん 「しかも、残りが少なくなってくると、パスタがオリーブオイルにひたひたにつかるようになるんです。こうなるとフォークが空回り、空回り。気ばかりが焦る」

師匠 「丼飯をたべる時みたいに、皿を持ち上げて掻き込んだら?」

おかでん 「一瞬それも考えましたけどね、皿が重すぎました。デカい皿だったので、片手で持ったら手がプルプル震えそうで怖い」

師匠 「万が一それで料理をひっくり返してしまったら・・・」

おかでん 「一巻の終わりですからね、ここまで頑張って『料理をこぼしてしまったのでリタイア』じゃあ報われませんや」

師匠 「じゃ、犬食いみたいにして食べるか」

おかでん 「いや、そんな様を見ていた店員さん、気が利いていてわざわざ割り箸を持ってきてくれました」

師匠 「なんだ、最初から持ってきてくれてればいいのに」

おかでん 「イタリア料理屋ですってば。定食屋じゃないんですから、最初から箸じゃつまらんでしょう。でも、この箸が効果抜群で、さっきまでつかめなかった麺もほらごらんの通り、って感じでつかみまくりですよ。つかみ取りですよ」

師匠 「今なら、そんな箸を5点セットで9,800円の特別価格にて。お申し込みの方にはもれなく熱い熱いパスタとピザを」

おかでん 「いや、でも箸ってええなあ、って思いましたよ、しみーじみと。もし、あの時店員さんから『もしもし、苦労なさっているようですが、お箸を100円でお譲りすることができますが如何』って言われたら、100円払ってたかもしれないです」

師匠 「やっぱ日本人は箸で飯を食え、と」

おかでん 「おかげ様で、麺の切れ端すら残さずに食べきる事ができましたよ。最後、皿の底に残ったオリーブオイルは飲まなくてはイカンのか激しく悩んで店員に聞いてみましたが、これは飲まなくてよいとのこと。9分18秒で完食です」

完食。熱さとの戦いだっった・・・。師匠 「おお、おめでとう。時間としては結構かかったな」

おかでん 「そうですねー。4分20秒でピザ、5分でパスタってわけです。熱くなければ、1分短縮できましたし、箸が最初からあればさらに1分短縮できたって感じですか」

師匠 「結果的に満腹感との戦いはどうなったの?」

おかでん 「あ、大丈夫でしたね。ベースボールカフェと一緒ですよ。恐怖感に背中を押されて逃げまくるんですが、恐怖の大魔王はまだはるか先に居たってわけです。どうも最近は恐怖センサーの感度が高すぎるらしい」

師匠 「君のことをチキンと言ってたのは御免、謝るよ。前言撤回だ」

おかでん 「あらら?いきなり何を?」

師匠 「今日から君のことをカナリアって呼ぶことにするよ」

おかでん 「がくっ」

師匠 「さて、あと1軒。いよいよラストバトルだね」

おかでん 「明日。10月28日、午後2時にきめますよ。実はこの大食いチャレンジ、2ちゃんねるのB級グルメ板『大食いを語れbyB級グルメ板』で即日報告してましてね、見知らぬ人からも『頑張れ』、って応援してもらってるんです。負けるわけにはいかないんですよ」

師匠 「頑張れ、か?逝ってヨシとか氏ねゴルァ、じゃなくて?」

おかでん 「そんな事を言われてたら、鬱だ氏のうですよ」

完食写真(その8)

【完食のヒント】
両メニューとも、熱さとの戦いです。猫舌の人は相当苦労すると思います。パスタの方が冷めやすいと思いきや、オリーブオイルをふんだんに使っているためにこちらも冷めません。
やはり、もさもさするピザを先に食べてしまい、その後にパスタに取りかかるべきでしょう。パスタをフォークで食べると、油が服に飛び散る上に一度に多くを口に入れられません。お店の人に箸を注文すると、飛躍的に食べやすくなります。

通算8軒制覇【10月27日(土曜)】-期限まで残り4日イタリアンダイニング ウィナーズ
パスタ×3皿+ピザ×3皿
[通算8店舗目/残り店舗数:1]制限時間15分/9分18秒完食
苦労度 ★★☆☆☆

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