第09週:09月16日(金)-09月22日(土)
2007年09月16日(日)
あっけないもんで、もうコンビニからもスーパーからも「秋味」が消えてしまっていた。昔はもっと長く取り扱っていたはずなのに、年々短くなっていって、今や半月かぁ。不人気だからなのか、季節限定商品を在庫として持っておくのはリスクが高いと考えたバイヤーが買い控えたのかは謎だ。
その割には「冬物語」って結構長い間店頭の陳列棚に並んでいるな。「秋」という、「暑い夏」「寒い冬」の中間の季節をターゲットにしたもんだから、売りにくかったんだろうか。
昔は良かったよなあ、春夏秋冬、季節ごとに限定ビールが出たもんだ。「鍋の季節の生ビール」なんてのもあったな。今じゃ絶対無理だ。在庫圧縮が流通業の最大課題になっている中、季節性の高いものは極力置かない方針になっているはず。しかも、今じゃ発泡酒だのその他雑酒だの種類が多すぎ。季節限定ビールでーす、と言って棚に割って入るのはもう無理だ。
同じ状況がコンビニのカップラーメンにも出てきていて、いろいろお店とタイアップした商品だとか風変わりな新商品を出すんだけど、陳列スペースはごくわずか。結局生き残るのは定番のカップヌードルとどん兵衛や赤いきつねといったところで落ち着くというわけだな。で、残りわずかのスペースを、何十、何百という商品が奪い合いをするわけだ。ちょっとでも売れなくなったらはいサヨウナラ。
きっと同じ事が「秋味」にも起きたんだろうな、と想像するに、涙が出るのであります。ああもっと積極的に飲んでおけば良かったのに、と。むちゃ言うな、これ以上飲めるかー。
18 福井 越前おろしそば・小鯛のささ漬
妙な組み合わせだが、その内容を見て笑ってしまった。
「そば:2食×4袋/そばつゆ:8袋/かつお節:8袋/大根:1本/小鯛のささ漬100g」
大根1本そのまんま景品にしますか。これで根性で大根おろしを作れ、と。潔くて大変によろしい。しかしやっぱり小鯛のささ漬がとってつけた感があって謎。
2007年09月17日(月)
残り11日になってきたけど、まだこんな状況。そろそろ決断しないといかんな。
選択1:ビールをディスカウントストアで何箱もまとめ買いして、シール集めに走る。
選択2:セコいことはしないで、今まで通り平常心で行けるところまで行く。
選択3:「関東地区は身近なのでパス」して、東北地方に一足飛びに進む。
選択4:深夜の居酒屋や酒販店の倉庫をあさって、ビール瓶からシールを盗む。
選択肢4は、こんな光景を警察や店員に見つかったら確実に自分の人生の汚点だ。「いや、シールが欲しかっただけなんですよ」と主張したって、不法侵入及び窃盗の容疑で書類送検だろうな。やめとけ。
選択肢3は、単にワタクシが05 秋田の「比内地鶏水炊き」もしくは03 岩手の「キタムラサキウニ」が欲しいから、ということだ。関東7都県は肉ばっかりだし、スルーしてもいいんじゃないっすか、という話。ただ、卑怯といえば相当に卑怯なのでこれも却下だ。
ということで、残されたのは1か2なわけで、「シール集めに走る」選択肢1だったら、何もこんな連載記事を毎日書かなくても、最初からビール買いためしてシール剥がしてりゃいいじゃん、という事になる。この企画を否定しかねない諸刃の剣だ。いや、諸刃なんだか片刃なのかしらんけど。そもそもボンクラ刀という説もある。
うーん、現実的には選択2、なんだろうね、ぼんやりと結論が見えてきた。台風の進路予測じゃないけど、9月28日時点でどのあたりまでいけるかとなると、関東地区通過した時点で終了のホイッスルが鳴る、といった感じだろうか。すなわち、「07 福島」までたどり着けず、「08 茨城」でギブ、と。なんだたった7道県じゃん、と侮る事なかれ。シール枚数でいったら42枚。350mlビールで換算すると14.7リットルも飲まないといけないのであった。無理だってそれは。
ああ、あと最後にもう一つ選択肢があった。
選択5:ホームパーティーを開いて、キリンビール(ただし350ml缶)をじゃんじゃん飲んで貰う
というのがあるな。でも、多忙だし三連休があるし、というこの時期、知り合いで捕まるヤツは多分居ないと思う。やっぱりおとなしく個人でゲリラ北征しかないのか。
2007年09月18日(火)
既に記事にしているかと思ったら、記事にしていなかった事がある。「中華料理屋で集めたシール2枚が財布の中から発見された」「盛りが良い」などと何度かこの企画で登場してきたお店。それ以降も同様のシール集めをやっていたら、店主が「おかでんの怪しい動き」に気づき、「何かシール集めてるんですか?」と聞いてきたのだった。「ええ、全国のうまいものが当たるキャンペーンやってるんですよ。それで集めているんです」と答えたら、「じゃあウチにあるやつ差し上げますよ」と1枚、その場にあった空き瓶から剥がしてくれたんだった。ありがたや、ありがたや。
そういう「寄進」をいただきつつ、この世の中が平和たらんことを願いつつ、わたくしは一歩一歩麦酒遍路しているわけでございます。一県、一県、ありがたい気持ちでシールを貼らせて貰っております。この間にいただいた皆様のご厚意、ご声援は決して酔った勢いで忘れることは・・・うーん、約束できないかもしれない。そもそも、最初のころは自らを坂上田村麻呂にたとえて「北征」なんて言ってたのに、いつのまに遍路になってるんだよ。
なぜこんな話を急に出したかというと、ちょっと間が空いた状態で例の中華料理屋に行ったら、お会計の際に店主が「これ、どうぞ」とどさっと瓶ビールのラベルについている応募シールをくれたのだった。枚数?ええと、数え切れない。わざわざ僕のためにこんなことをして待っていてくれていたなんて、ホントオレってグレートな存在だなあと思う。・・・違う、そうじゃなくって、お店に感謝だし、こういう人情がまだ残っている世の中につい感動してしまった。
一体何枚あるんだ?これは相当勢力図に変化が出そうな気がする量があるぞ。今こうして書いている時点でも、枚数はまだ数えていない。では早速数えてみることにしよう。扇風機を止めて、風で飛ばないようにして・・・。
わあぉぅ!応募ハガキに貼り付けながらカウントしていったんだけど、次々と都道府県が先に進んでいくよ。石川、富山、新潟、神奈川、東京、千葉、埼玉・・・は途中でストップ。すごい枚数だ、カウントしてみたら総数36枚。それとは別に、この日自宅で飲んだ分4枚をあわせると総数40枚が一日にして手に入った事になる。これは風が吹いたな。突風だな。
前日の記録で「酒屋からシールを盗む」なんて案を出していた自分が情けない。
それにしても店主、よく僕の嗜好と顔を覚えていたもんだな。飲食店の人って、見ていないようで案外客の顔や立ち居振る舞いを見ているというのは聞く話だが、まさに実体験した状態。驚いた。
17 石川 寒ぶり・甘えび・いしる
16 富山 しろえび
15 新潟 にいがた和牛
14 神奈川 やまゆりポークハンバーグ・小松菜グリーンチャウダー
13 東京 東京しゃも
12 千葉 房総ポークC鍋
あと残るは11道県、シール枚数は61枚。1日7本ずつ飲めば間に合う!・・・むちゃ言うな。常識的に考えて、休肝日無しで頑張って1日4枚×9日間=36枚。全然足りないや。途中飲み会なんぞも入るかもしれないし。ううーん、05 山形 あたりで打ち止めになる気配濃厚だなあ。
2007年09月19日(水)
1日7本ずつ飲めば間に合う、ということだったので飲んでみた。
・・・おい。
いや、狙っていたわけじゃないんだけど。
コンビニでおでんを買って帰るとき、あんまり種類がなさそうだったので「あるヤツ全部1個ずつください」って注文しちゃったのよ。ほら、よくあるじゃない、「○○ください」「あ、それは今品切れです」「え、でもメニュー札に書いてあるのに・・・」っていうやりとり。それがあると思ったのに、結構出るわ出るわ、しらたきの下からコンニャクさんコンバンハ、っていうありさまで。結局15種類も買ってしまったではないか。
もちろん1日で食べきるのはさすがの僕でも無理だったが、食べ進みつつ録画しておいたテレビをぼーっと眺めていたら、ぐいぐいビールが進んでいた。薄味のコンビニおでんが飲食を進めたのだろうか。
7本=2,450ml。自宅で飲んだビールとしては最高記録だ。あ、でも7本目は半分くらい残したから、2.2リットルくらいか。
これに近いペースで飲み続けないとゴールできないという事を、酔った頭の中でもちゃんと認識しており、「うわ、無理だなあこれは」と思った次第。
11 埼玉 彩の国黒豚・タマシャモ
10 群馬 上州牛・上州麦豚
2007年09月20日(木)
結構残っていたおでんとごはんで食事。昨日飲み過ぎたのと、そろそろ休肝日を設けないと体が保たないので一日休み。飲み続けていると、べったりと疲労が体にへばりついた感じになる。睡眠時間を十分にとっても、疲弊感が抜けない。そうなったら回復まで非常に苦労するので、たまにはお休みしないと。
そのかわり、締め切りまでの残り7日間はノンストップで行くぞ。ペースをあげてGO!・・・いや、ペースあげるのはやめようや。平常心で行こうぜ。
ビールを飲みつつ食事をするのが「日常生活の一部」に組み込まれてしまっているので、休肝日を設けるのには非常に勇気がいる。依存症なのかもしれない。そういう時役立つのは、ノンカロリーのコーラだ。ペプシでもコカコーラでも構わない。これを、ジョッキになみなみと注いで、氷も浮かべて、炭酸が抜けないうちにごくごく飲みながら食事をする。炭酸ドリンクを飲んでいるので、「なんとなく脳を騙す」ことができる。
あとは、さっさと米の飯を食べてしまうことだ。ご飯を食べてしまえば、ビール飲みからすると「ゲームオーバー」を意味する。人にもよりけりだが、僕の場合はビールとご飯は絶対にあわない。ビールを飲んだあとにご飯、だとカロリーオーバーなので、ビールを飲む限りご飯は滅多に食べない。
「米食が減って、米の消費量が毎年減少」なんていう統計が農林水産省から出ているけど、それは決して食文化の洋食化などの理由だけではないぞ。僕のような麦酒飲み人種がいるからでもあるのだぞ。
・・・というのが夕方時点で考えていたこと。その後、やはり考えが変わって、おでんでビールを飲んだ。もう、こうなったら行けるところまで行くぞコノー。やけくそだな、もう。5本飲んでやったわ。
09 栃木 とちぎ霧降高原牛・霧降高原ミルクロール
今回の47都道府県で唯一お菓子を出品した栃木に拍手。辛党の自分からしたら、欲しいと思わないけど。
2007年09月21日(金)
年休消化月間というか、まあ一時的にとはいえ仕事が落ち着いたので、会社をお休み。そのかわり、昼から自炊に挑戦だ。というのも、 先日巡礼した山梨県の景品「洋風ほうとう」が気になったからだ。
作り方なんてわからない。勝手に想像して作ってみた。ほうとうだからカボチャは入っているだろう。あとは、にんじん、ねぎ。里芋は和風なのでジャガイモにしてみる。しいたけも和のテイストが強すぎるので、熟慮の末えのきで妥協。油揚げを入れるかどうかでも悩んだが、洋風で油揚げは無いだろうと思ってやめておいた。味付けはコンソメの素。
できあがったものを食べてみて、「あーやっぱり」とため息。ポトフです、これ。キャベツが入っていないポトフ。麺入りポトフ。恐れた通りだった。コンソメで野菜を煮ると、基本的にポトフになってしまう。
もう一度お椀の料理を鍋にお引き取り願い、カボチャをもう少し煮くずれさせてみた。強火でぐらぐらやってみた。これで少しはほうとうらしく・・・ならん。そりゃそうだ、「ほうとう」は味噌味と相場が決まっているからだ。コンソメでやっている限り、「洋風」を名乗っている限り、ほうとうにはならんわ。似せようとしている時点で発想が間違っている。
強く反省し、おとなしく食べる。
この日のビールは「途中で鍋を煮直す」といった「飲酒に対する妨害行為」があったため、あんまりおいしく飲めなかったな。気が抜けちゃったし、ぬるくなっちゃった。
08 茨城 常陸牛
夜は日比谷公園で開催されていた「オクトーバーフェスト」に出かける。昼夜ビール二連発だ。そんなこともあって、早めに昼食&飲酒は済ませてアルコールを体内から抜いたんだけどね。
このオクトーバーフェスト、ドイツのビールの祭典を模しているんだけどアサヒビール主催。だから、売られているビールはスーパードライとアサヒがOEM生産しているレーベンブロイの2種類だけ。なんだか物足りないが、久々に飲んだキリン以外のビールはなかなかに美味かった。いや、ビールだったら何でも美味いんだが。
スピーカーの正面にいたので、向かいに座っている人との会話をする際に大声でしゃべらないといけなかった。そのせいか、ずいぶんと杯を重ねてしまった。
2007年09月22日(土)
ラストスパート!
そろそろマラソンでいうところの40km地点くらいにさしかかってきたので、スパートをかけてみた。昼夜豪華二本立て上映。一気に9枚枚数を稼いだのであった。
というのも、お総菜がイヤというほど家にあったからに他ならない。朝スーパーに行くと、前日売れ残ったお総菜が「半額」のシール貼り付けの上売られているという事に初めて気づいた。賞味期限はもともと製造日から2日後であり、あとまる2日残っている。これはお得としかいいようがない。
というわけで、おからだの発芽玄米サラダだの、半額になっているものをいろいろ買った。その食事の合間に発泡酒を飲んだら案外するするといけるもんでしてね、昼4枚、夜5枚。飲み過ぎ?いやー、買ったお総菜は全部野菜系のものであり、健康そのものですよご安心をはっはっは。・・・うそくせぇ。
07 福島 会津産コシヒカリ・麓山高原豚ハム
余勢を駆って、東北地方の山形県にまでシールは進出したけど、さて残りわずか、どこまで進むことができることやら。
(つづく)
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