突然変異は甘いかしょっぱいか

よく話が長い人が居ますよね。なかなか本題に入らず、前振りの話題を延々と続ける人。ああいうの、嫌われますよね。

こんにちは、話が長いおかでんです。

実は昨日の「パン購入許可証」の話、あれ前振りだったんです。本当はあんな話するもりじゃなかったのに、気が付いたら昔話を語ってしまっていました。避妊具というキーワードが出てきたので、宇宙船おかでん丸 は興奮のあまり第二宇宙速度で大気圏を突破してしまったようです。我ながら反省。

よし、将来はPTAの会長になるぞぉ。運動会の日、日射病で二桁の児童が倒れるまで延々と演説ぶってやるんだ。「やめてくれ」って言ったって「やめられません」って笑顔で答えてやるんだ。だってしょうがないじゃ ん、今ようやくお天気の話が終わったんだから。まだまだ続くぞぉ・・・

とかこうしてまたもや本題に入らず惰性で文章は進むよ何処までも<ちっとも反省しとらん

実は、昨日の話は「弁当」というキーワードから「ふりかけ」を語ろうと思っていたんです。以前、このコーナーで「カレーふりかけ」なる謎の食べ物を紹介したまんま、試食レポートをしていなかったから遅まきながら報告をしようというわけです。

真っ白なご飯のキャンバスに二種類のふりかけ・・・左に「辛口」、右に「脳天直激辛」をかけてみる。

うむ、地味だ。

普通、カレーといえばジャガイモがごろんと転がっていてやったァだとか、うわー嫌いなニンジンが!とか子供が一喜一憂するパラダイス。逆に具がほとんど無ければ無いで、「うむ、お主煮込まれまくっておるな」とその境地に行き着くまでの苦節が窺い知れてなにやら有りがたいものです。

しかし、カレーがふりかけになるとこうも地味かね。

ぱらぱらと軽い音をたててご飯にふりかかる時点で既に軽薄な印象を与えてしまうのだが、その顆粒の面白みの無さといったら!

本物のカレーが「ようこそおいでくださいました、私が主のカレーです」と深く静かに、しかしほほえみを浮かべながらお出迎えしてくれるとすれば、このふりかけのカレーは「どうもー。カレーなんですけど、ふりかけになっちゃいましたぁ」って目の前を走り抜けていく感じ。嗚呼。

いや、見た目に囚われてはいけない。食べ物は、食べてうまくてナンボのものじゃないですか。食べる前からあれこれ批判しては可哀想っていうもんです。では、早速食べてみましょう。

うむ。一口ご飯を頬張ると、妙にスパイシーな味わいが口から鼻に抜ける。ちょっとレトルトカレーではお目にかかれない、香辛料の香り。これは、ちょっと本格的かもしれません。

と思っているうちに、圧倒的な質と量を誇る白米軍団が味覚を占拠。あれっ、カレーふりかけは何処に行った?

本物のカレーはねっとりとしているのでご飯に、舌にからみついてまさしくカレーライスとしての味が形成されるわけですが、ふりかけの場合粉末なので「おいらカレーっす」というセクションと「単なる白米です」というセクションがハッキリくっきりと区分けされてしまっているわけですね。最初からそういう料理だと分かって食べていれば、特に不思議は無いんでしょうが、こちらは「カレー料理の一種」という意識で口にしているために不思議不思議がくるくる回る。

しばらく食べ進んでいるうちに、思った一言。

「だぁぁぁぁっ、カレールー食わせろぉぉぉぉぉっ」

製造元の丸美屋のwebサイトに行ってこの商品を探してみましたが、発見できませんでした。どうやらこのカレーふりかけ、市場調査用に出荷したもののようです。しかし、その後とんと音沙汰がないところをみると、人気がイマイチだったのかもしれません。

(2001.09.05)

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