アワレみBBSの忘年会を新橋で開催した。なかなか楽しかったので、その時の模様を簡単に紹介する。
今回は新橋の「魚金」というお店で宴会を開こうと思っていた。新橋界隈だけでも12店舗も店を構える、屈指の人気店だという。そんな店の存在はつい先日まで知らなかったのだが、参加者の一人であるまゆみさんから情報提供を受けて、初めて知った。
まあ、12軒もあればどこか空いているところはあるだろう・・・しかも、ビジネス街新橋は週末は人が少ないだろうし・・・とたかをくくっていたのだが、これが見事にどこも満席でやんの。片っ端から電話をかけてお店に確認してみたのだが、いずれも玉砕。すごい人気だ、道理で12店舗も店ができるわけだ。雨後の竹の子か?
くっそう、悔しいので、新年会はぜひこの魚金でやろうと思った。
ビジネス街である新橋だから、会社がお休みの週末なら人が少ないと思ったんだが・・・認識が甘かった。
結局、第二候補として挙げられていた「九州熱中屋」に行ってみることにした。九州地方の地元料理がいろいろ食べられる店らしい。
店内はまだお客さんが少なかった。後になって満席になったのだが、入店時(6時15分頃)はぼちぼちの客入り。これを見ても、やはり魚金の人気っぷりが際だって分かる。
さて、生ビールで乾杯なのだが、ちょうど19時までハッピーアワー適用中。299円で生ビールが飲めた。これはお得だ。時々、「ハッピーアワー」と称して、18時までならビール○○円、なんてのがあるけど、18時までにお店に入って飲み始めるのって、ちょっとキツいよな。その点、19時までハッピーアワーという設定はなんともありがたい。そのご厚意に甘えて、われわれは3名でビール8杯、ハイボール2杯(いずれも299円)を飲んだ。うん、いいペースで酔っ払ってきたぞ。
このお店の面白いのは、お通しが明太子だということ。しかも、明太子は3種類用意されており、「やまや」「かねふく」「あごおとし」とブランド名が書かれた札が添えられている。それぞれ、味が違うので面白い。あごおとしは甘めな味付けで、やまやは結構辛い。「僕はこっちが好み」なんてみんなでわあわあ議論した。お通しで楽しませてくれるお店は珍しい。
なお、お通し代は500円かかるので、ちと高い。でも、こういう酒肴、じゃなかった、趣向なら500円でも大歓迎だ。
博多もつ鍋、塩味。3人前は量が多いと思ったので、2人前にしておいた。1,344円×2。
「スーパーで売っているもつって、こういう飲食店で食べるもつとぜんぜん違うんだよなあ」と言いながら食べる。うん、もつ鍋美味いです。
ところで、なんで「お店で食べるもつ」はスーパーで売られていないのだろう?スーパーで購入できるもつって、ゴムみたいにくちゃくちゃするし、生臭いし、あまりおいしい物じゃないんだよな。
きびなご揚げ。504円。丸ごと魚を食べられるのがうれしい。
メニューの先頭に大きく見開きで豊後サバが掲載されていた。このお店の推し料理らしい。1匹丸ごとさばいてもらうと3,675円になってしまうので、さすがに注文するには躊躇する。そこで、半身の刺身をお願いする。
しばらくすると、水槽からサバを捕まえて、生きたままの状態でわれわれにお披露目してくれた。ほー、生きているサバを見るなんて滅多にない機会だ。これがこれからお刺身ちゃんにされてしまうとは・・・。余さず食べます、だから心置きなく成仏してください。あっ、いけねえ、僕ら半身しか食べないんだった。
ちなみにこの店、いか刺しもいけすで飼われている。いかの場合、「10g=177円」という価格設定がされているのが変わっている。でも、いかにおける10グラムって一体どれくらいなのか、さっぱり見当がつかない。
というわけで活豊後サバ刺し半身到着。お値段1,879円。
しかし、納得の旨さであったよ。切り身の断面が、まるでブリのようになっていて、サバとは思えない。それだけ脂がのっているということなんだろう。うん、美味い。
お皿が到着してすぐの時は、身が引き締まっていてこりこりした食感なのだが、時間が経つにつれてだんだん柔らかくほぐれてくるのがよく分かる。その代わり旨味も時間の経過と共に増すようだ。獲れたても良いが、時間が経過したのもよい。
一口鉄鍋餃子、1,050円。
鉄鍋にびっしりと入った餃子の焼き色が食欲をそそる。皮はぱりっとした仕上がりで酒に良く合う。
店内のモニターには、ずっとひたすら「チャゲ&飛鳥」のライブ映像が流れていた。店長の趣味なのかオーナーの趣味なのか分からないが、風変わりだ。映像は多分10年以上前のものだ。
変わってるな、と思ってスルーしていたのだが、メニューにこんな事が書いてあった。
チャゲ&飛鳥の名曲「Yah Yah Yah」が流れている間に「馬LIVE」を御注文で・・・馬刺し3点盛りが赤身の値段に ¥1,890→¥1,020
わあお、これは素晴らしい。頼まない手はない。
店員さんもそれを後押し。
「まだ今日は一回もこの曲が流れていないので、お客さんチャンスですよ!」
と。
お酒飲んで会話で盛り上がっていたら、うっかりBGMのチャゲ&飛鳥なんて忘れてしまうところだが、運良くYah Yah Yahが流れているのに気がついた。いっけねぇ、馬刺し注文しなくちゃ。
そんな訳で、900円近くプライスダウンされた馬刺し三点盛り到着。いやー、うれしいねえ。
お酒のメニューを眺めていたら、「ハイボール」の他に「チャゲアスハイボール」なてんてものもある。よっぽどチャゲ&飛鳥が好きなんだな、と思わせるメニュー設定。
おっと待てよ、「熱中ハイボール」というのもあるぞ。お値段ちょっと高めの629円。「九州熱中屋」という店名の一部を拝借して名付けたのだろうが、一体どんなものが出てくるのか気になる。試しに頼んでみることにした。
・・・しばらくして届けられたのは、ありゃりゃ、焼酎が入ったジョッキに、何かの栄養剤。これは、赤まむしドリンクっすな。精力剤としてあまりに名高いドリンク。一体俺に飲ませてどうする気だ、と自分で注文しておきながら思う。
以前、「スパイシーナイツ」で犬肉を食べた際、一晩中ハッスルしていた事があったっけ。犬肉も精力剤的効能があるとかないとか。それと同じ事がこのハイボールを飲んだら起きるのだろうか?
そりゃおもしろい、とぐいぐい飲んでみた。・・・でも、何も体的精神的な変化はなし。さすがにそう簡単にはムラムラしたりしないか。
会話に夢中になっていて、鉄鍋餃子がしばらく放置された状態になっていた。もちろん、冷えてしまっている。それを見かけた店員さんが、「冷えてしまったので温かくしてきますね」と気を利かせてくれて、いったん鉄鍋を厨房に持って帰った。
また鍋を再加熱するのかな、と思ったら、あらびっくり、キャベツとスープを入れて持ってきてくれたのだった。スープ餃子だ!これはありがたいサービス。
全般的に店員さんの対応は元気があって気さくでとても良かった。
そのあとも焼酎&白ワインを中心にぐいぐい飲みまくり、結構酔っ払った。
3人とも今年最後の忘年会が今回のオフ会であり、心ゆくまで行く年来る年を楽しんだのだった。
良いお店でした。良かった。
(2012.12.22)
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