かき小屋で焼き牡蠣三昧、のはずが

かき小屋はわかりにくいところにある

このサイトの「意見・要望」コーナーには時々、「おかでんさん、こんな店ありまっせ」という「たれこみ」が入ってくる。大変にありがたい限りだが、場所が遠かったりおかでんが今となっては自粛している大盛り系の店の紹介だったりして、なかなかその情報を活用しきれていない。

しかし、今回いただいた情報には即座に食いついた。なんでも、品川に「かき小屋」ができたというのだ。かき小屋!昨年広島に旅行した際、宇品のかき小屋で大変おいしい思いをしたのが思い出される。自分で炭火を使って焼き牡蠣を作る・・・エンターテイメント性もさることながら、味も良かった。あれと同じ体験が東京でもできるというのはなんともうれしいじゃないか。さっそくオフ会を企画して、決行することにした。

目指すかき小屋は完全予約制。平日だと18:00-20:00と20:30-22:30の二部構成になっている。これが週末になると、昼間から営業を開始して四部構成となる。客席数が少ない事が予想されたので、オフ会の参加メンバーがほぼ固まった時点で早々に予約の電話を入れておいた。するとあっけなく予約が取れたのでやや拍子抜け。メガロポリス東京においては、もの珍しいイベントについては人が殺到するはずなのに。

場所は品川駅高輪口から徒歩数分のところにある「品川グース」という複合施設。以前は「パシフィックホテル」と名乗っていて、品川プリンスホテルと双璧をなしていたホテルだったが、今はいろいろなテナントが入っているようだ。もちろんホテルも健在。

品川グースは結構広い敷地があるので、そのどこでかき小屋をやっているのかさっぱり分からない。従業員の方に聞いたりしながら進んでいくと、建物の裏手にある釣り堀のそばにかき小屋があることが分かった。この施設、釣り堀も完備されているんだから感心する。

なお、釣り堀を目指して進むと、かき小屋にたどり着かずに本当に釣り堀に出てしまった。釣り堀のスタッフの方に聞いてみたら、途中で分岐する箇所があったはずだ、そこを進むがよろし、と言われた。そんな分岐、あったかなあ?・・・と首をひねりながら今来た道を途中まで戻って確認してみたら、確かにかき小屋ののぼりが釣り堀とは別方向に伸びている。どうやらこっちだったらしい。しかし、道は舗装されていないし、結構わかりにくい場所にある。こりゃあ分かりづらい。

今後このかき小屋を利用しようと思っている人に対しては、道に迷うこと前提に時間の余裕をもって現地入りすることをお薦めしたい。

かき小屋外観

ようやくかき小屋に到着したよー。早めの集合時間に設定しておいて良かった。17時45分にJR品川駅に集合し、18時ちょうどにかき小屋に到着。15分ほど時間の余裕を見るのが妥当だろう。

受付を済ませて、食事をする囲炉裏に案内してもらう。

炭火焼き台

さすがに吹きっさらしのところで食事をするというわけにはいかない。ビニールカーテンが張られたテントの中に案内された。一つのテントには2つの囲炉裏があり、それが2張りあるので合計4組のグループが一度に食事することができる。今のところこのかき小屋は知名度があまりないが、今後徐々に認知されるようになったら予約困難な施設になるかもしれない。

いろいろスタンバイ

スタンバイされている調味料等。

ポン酢、醤油、塩、一味唐辛子、おしぼり、箸、牡蠣剥きナイフ、紙皿、爪楊枝。

メニュー

メニューを確認する。

まずこのかき小屋においては、施設利用料500円/人と炭代100円/人がかかる。

あと、ここではドリンクの持ち込みは自由であり、その代わり500円/人がかかる。今回は4名で訪れたので、合計2,000円。これを高いとみるか安いとみるかは人それぞれ、という微妙な値付けだ。ちなみにこのかき小屋で缶ビールを頼むと、280円。多分350ml缶だろうが、市販価格と比べてそれほど高くはない。缶チューハイ250円や日本酒380円といった比較的廉価な価格設定なので、こだわりが無ければ持ち込みをしない方がお得と言える。

さて、今回はもちろん「広島かき(8個)」を注文しなくちゃ。本来なら8個で2,100円なのだが、新春キャンペーンということで8個1,200円と大変にお安くなっている。ありがてぇありがてぇ。これは人数分注文しておこう。あとは、浜焼きセット(ホタテ、さざえ、えび、げそ串、オイルサーディン)2,100円を頼んでおけばとりあえずOKかな。おっと、レモン(100円)も注文しておこう。広島県産のレモン・・・なのかな?輸入ものかな?よく分からない。

注文はこちらでどうぞ

注文はコンテナ風のほったて小屋にて行う。店員さんを呼んでオーダーをするといったやり方ではない。それにしても店員さんは大変だ。こんな寒い時でも夜遅くまで外にいなければならないのだから。

釣り堀を見下ろす

かき小屋はちょっとした丘の上に建っていて、見下ろすとちょうど釣り堀があった。この寒い時に釣りなんてする人いるのか?と思ったが、二人ほど実際に釣り糸を垂らしている人がいたから面食らった。そんなに釣りが好きなのだろうか?

「一体何が釣れるんだろう?」
「鯉とかフナかな?」

ちなみにこの釣り堀、23時まで営業しているので、夕食後ちょっと体を動かしたい、という人にもお勧め?

牡蠣8個1,200円

わーい、注文していた牡蠣が届けられたよー。

見るからに大ぶりの牡蠣で、うれしくなる。これが8個で1,200円なら一応納得。1個150円計算。でも、キャンペーン期間終了後、2,100円に値段が戻ったら、やっぱり割高感はぬぐえない。

牡蠣を炭火であぶる

牡蠣をはじめとし、浜焼きセットのほたてや海老なども網の上に並べる。

ただし、火力が弱くてなかなか火が通らなくて困った。途中で炭を追加してもらったのだが、それでも火力が足りない。思うに、炭と網の間が空きすぎているんじゃなかろうか。うっかり生焼き状態の牡蠣を食べてしまい、やべえ!と思う事何度か。

ちゃんと牡蠣は加熱しないと、食中毒を起こすので要注意だ。小屋の壁面には、「牡蠣の中心部を85度で1分間火を通せ」と書かれていた。

世界のビールを取りそろえた

国産ビールもあれこれと

今回はドリンクの持ち込みをする事になったので、せっかくなので珍しいビールを購入してみた。

ネグラモデロ(メキシコ)、コロナ(メキシコ)、モレッティ(イタリア)、ベックス(ドイツ)、レーベンブロイ(ドイツ)、サミエルアダムス(アメリカ)、ピルスナーウルケル(チェコ)、カールスバーグ(デンマーク)。ワールドワイドだ。迎え撃つ日本勢は国産地ビールを4缶ほど。

こういうビールってお値段お高いんでしょう?と思われがちだが、レーベンブロイが198円だったり、その他ビールも270円から300円程度のものであり、あまり高くない。ビックカメラの酒販コーナーで買ったからだろうか?

フタをしておく

アルミのトレイが囲炉裏端には用意されてあった。これは何に使うのかというと、牡蠣がはぜるのをブロックするためだ。牡蠣って、火が通り始めると殻が一部飛び散る事があるので、それを防ぎましょう、というわけ。

ただわれわれの場合、火力がいまいちだったので、もっぱら「はぜるのを防止」するのではなく「炭からの熱を空中に放出させないため」として利用した。

牡蠣、ちっちぇー

焼き上がった牡蠣を、軍手とナイフを利用して殻剥きする。さあ、いざ食べましょう・・・となるのだが、おおい、可食部分があまり無いんですけど。殻の大きさは見かけ倒し。

これはほぼ全ての牡蠣でも同じだった。牡蠣が痩せている。火を通し過ぎて縮んでしまったのではないか?という仮説が立てられたが、どういう焼き方をしてもどれも身は小ぶりだった。これは結構空しい。新春キャンペーンで安くしなくていいから、もっとぷっくりした牡蠣を食べさせて欲しい。広島牡蠣の特徴は、その身の大きさと、中にぱんぱんに詰まった美味なる汁なんだから。これじゃその良さが全く分からないよ。

牡蠣に合う、というお酒持参のたっぴぃさん

仕事の関係で遅れて到着したたっぴぃさん。この方もわれわれ同様道に迷って現地入りした。

たっぴぃさんは日本酒を3本持ち込んでくれた。なんでも、酒屋の方に「牡蠣に合うお酒ってどれがお薦め?」と聞いて、牡蠣用にセレクトされたものを持ち込んだんだそうだ。さっそく、「常きげん」というお酒を飲んでみることにする。石川県のお酒ですな。

牡蠣と日本酒のマリアージュ・・・としたかったのだが、なかなか思うように牡蠣が焼き上がらないので、もっぱら缶詰のオイルサーディン(浜焼きセットに含まれている)を食べつつ常きげんを飲む。うん、美味いっす。今回食べた中で、缶詰オイルサーディンが一番美味かった気がする。

牡蠣の殻向きになるとみんな黙る

牡蠣の殻をこじ開けている時は皆無口になる。

それにしても、寒い。テント内はストーブがわざわざ設置されており、なおかつ炭から発せられる熱があるはずなのに、まだ寒い。よく見ると、ビニールカーテン上部には隙間があった。道理で熱が逃げるわけだ。でも、この隙間を埋めてしまうと、皆さん仲良く一酸化炭素中毒になって極楽浄土に行けちゃうだろう。密閉はやばい。

寒い上にビールやスパークリングワイン、果ては日本酒まで飲んだのでトイレがめっぽう近い。いや、物理的な距離は相当遠い。片道4分程度はかかる。何しろ、このかき小屋周辺にはトイレが存在しないので、品川グースの建物内にあるお手洗いまで遠征しなければならないのだった。トイレに行くのが面倒だから、とギリギリまで我慢していたら、間に合わない恐れがあるので早め早めのトイレ推奨。

かき小屋って厳冬期限定の施設なので、トイレが近くに無いというのは来場者の皆さん大変だ。

シンガポールシーフードリパブリック

本格的に寒くなってきた。ちょうどスタートから2時間が過ぎたところだったので、早々に、かつ自主的に退却することにした。従業員の方からは「2時間過ぎましたんで、そろそろ・・・」とは言われなかった。どうやら今日は本当に空いていたようだ。この寒い中、20::30スタートのグループって果たして存在したのだろうか?

営業時間が非常に微妙。18時スタートというのは仕事帰りにはちょっと早すぎるし、かといって20時半スタートとなるとちょっと遅すぎるし。でも、二部構成にする以上はこれくらいの時間で妥協せざるを得ないのだろう。

さて、焼き牡蠣を食べたけど体が一向に暖まらないわれわれ、次の店に行くことを満場一致で決めた。ちょうど、この品川グースの前庭に「シンガポール・シーフード・リパブリック」というシンガポール料理のお店があって、何だか美味そうだったのでそこに行ってみることにした。

店内は暖かい!

シンガポール・シーフード・リパブリックは満席のため、待つことになった。ほう、繁盛しているなと感心。さっきのかき小屋がガラガラだっただけに、「待ち行列ができるお店」というのがまぶしく見える。

結構待つんじゃあるまいか、だったら別の店に行くべえ・・・と思って移動開始していたが、すぐにに携帯にお店から呼び出しの連絡が。良かった、これで暖が取れる!

通された席はテラス席で、夏だと多分解放感溢れる場所なんだろう。でも今は冬なので、かき小屋同様ビニールカーテンで外界と遮断してあった。ただ、先ほどのかき小屋と大きく違うのは、暖房があちこちに据え付けられており、とても温かいということだ。

「温かいっていいなあ」

一同、この室温に大はしゃぎ。しかも、各椅子ごとにブランケットが用意されており、特に女性にとってはありがたい気配りだ。

タイガービールで乾杯

全く予備知識が無い状態でお店に飛び込んだのだけど、さて何を頼もう。先ほどのかき小屋ではさほど満腹にならなかったので、ここでガッツリ食べてもバチはあたるまい。

でもまずは乾杯からいきましょうや。シンガポールではおなじみのブランド、「タイガービール」で乾杯。

後でレシートを見て気がついたのだが、このタイガービール、1本750円だって。うひゃー、高い!でも、温かいところで飲むビールは美味い!

チリカンコン

どうやらこのお店はマッド・クラブという蟹の料理が名物らしい。それを頼むことにして、後はちょちょちょいと料理をセレクトしますかね。

まず目に留まったのが、「チリカンコン」という料理だった。え?「チリコンカン」の間違いじゃないのか、これ?チリコンカンといえば、TEX-MEX料理の定番で、いわゆる「ポークチリビーンズ」の事だ。でも、このお店では「チリカンコン」と書かれている。しかも、料理写真を見ると、なにやら青菜炒めのようだ。

店員さんに聞いてみたら、この料理の正体は空心菜炒めだということが判明。あ、空心菜の事を「カンコン」って言うんだな、あっちの方じゃ。

ちなみにお値段1,100円。空心菜炒めといえば中華料理でもタイ料理でもおなじみの料理なので、わざわざシンガポール料理店で食べる必然性はない。でも、空心菜大好きなんだよなあ、あのシャキシャキ感が楽しいじゃないですか諸君。地元スーパーでも取り扱って欲しい、いやホント。

オイスターホッケンミー

何かおなかにたまる物も欲しいよね、ということでセレクトしたのが「オイスターホッケンミー」という麺料理。オイスターだから当然牡蠣のことだ。かき小屋での不満はシンガポール料理で晴らすという構図に。

ホッケンミーはシンガポールを代表するB級グルメの一つ。以前シンガポールに行った時には食べそびれてしまったのだが、今回こうやって食べられるのはありがたい限りだ。漢字で書くと福建麺。米粉を使ったヌードル。

うん、これもおいしいなあ。というか、体が温かいと人間ってあっけなく幸せ感を抱くんだな、と実感。近くにあるストーブからの熱気が、一番のご馳走。

チリクラブ(M)

チリクラブ到着。サイズはSからM、L、XL、KING、YOKOZUNAと6種類から選べる。一番小さいSで「500-590g」、一番重いYOKOZUNAは「1kg-」となっている。とはいっても、蟹の重さなんていまいちぴんと来ないので、Mサイズ(600-690g)のものを注文してみた。お値段4,800円。

紙エプロンして臨戦態勢

マッド・クラブと呼ばれる蟹はぶつ切り状態になっている。だから、硬い殻をバリバリと壊しながら食べる事が求められる。当然手が汚れるので、フィンガーボールは一人一椀ずつ用意されている。服の汚れについては、紙エプロンが用意されているので、それを各自身にまとう。

既に酔っ払っているおかでん、なかなか殻を破壊するのに難儀する。

スチームバンズとディープフライドバンズ

「カニ料理のソースとご一緒にお召し上がりください」とメニューに書かれていた、揚げパンと蒸しパンを注文してみた。お値段各320円。

うん、ふかふかしておいしい。中華まんの皮部分だけを食べている感じ。これを、たっぷりお皿に残っているチリソースと絡めて食べるとなかなかぐぅなもんです。

シンガポールピクルス

箸休めに、アチャールという名前のシンガポールピクルスを頼んでみた。500円。これもおいしい。

ブラックペッパークラブ(M)

何だか、もう一品カニ頼んじゃおーぜ?、という話になって、追加注文。今度は「ブラックペッパークラブ(M)」。先ほどのカニと値段は一緒の4,800円。

出てきたカニは、先ほどとは全く違い、まるで泥を被っているかのような仕上がりになっていた。これまた美味そうだ。

チリクラブと比べて、手の汚れが少なめなので、食べやすかった。チリクラブも美味いんだが、カニ本来の味を楽しむにはこっちの方がいいな、というのが満場一致の意見だった。

そんなわけで、結局この日は牡蠣を食べに来たんだか、カニを食べにきたんだかわからないオフ会となったのだった。牡蠣については残念な結果だったが、温かいところでカニを食べる事ができて良かった。結果的には楽しいオフ会でしたね、ということで一同品川駅で解散、となったのだった。

(2013.01.11)




ソーシャルリンク

広告