自宅にある丸いホットプレートを眺めていると、「このプレートいっぱいにホットケーキを焼いたらどうなるだろう?」という好奇心がムラムラと沸いてくる。
「どうなるだろう?」も何も、普通にでかいホットケーキが焼けるだけだ。特に味が1割増しになったり、香ばしさが増すといったことはない。しかし、どうしても捨て難きは「大きな料理」への憧れ。
さすがにホットプレートを埋め尽くすのは乱暴だし、そんなものを作っても後々にもてあます。そもそも、自宅に大量のホットケーキミックスの在庫はない。
そこで、「将来的にはホットプレートでホットケーキを焼くとして、今回はその予行演習としてフライパンでホットケーキを焼く」ことで心の折り合いを付けた。
「フライパンでホットケーキ」だなんて、どこの家庭でもやっていることだ。何をいまさら。しかし、世の中一般的にホットケーキという料理は「枚数を積み上げてナンボ」な食べ物だ。誰が決めたか知らないが、「直径の大きなホットケーキを1枚」ではなく、「直径は小さいけれども何枚も」という食べ方が一般的になっている。
そこで今回は、そういう世の中の流れに逆らって、フライパン幅いっぱいの幅広ホットケーキを焼くことにした。むしろその方が、作るのが楽だ。
しかし、作ってみて気が付いた。ふんわりホットケーキを焼こうとすると、当たり前だけどやわらかいということに。ターンさせようとして、あまりにプルプルと、プリンのように揺らぐので困り果てた。
お好み焼きを焼くためのヘラは、押入れのキャンプ用品入れの中にある。今更とりに行く余裕がないので、キッチン備え付けのフライ返し1本で対応。・・・しようとしたが、丸々として重たいホットケーキをひっくり返すには形が悪すぎた。
結局、生地がある程度固まるまで加熱し続け、プルンプルンしなくなってからひっくり返すことができた。その結果がこれだよ。
こんがり、いい具合に焦げました。
「食べるのをあきらめる」ほとではない、ギリギリのところで食い止めているのがにくい。
写真で見ただけで、「固そう」ということが伝わってくるフォルム。ターンさせるためにはこれだけ加熱をしなければならなかったのだから仕方がない。
「フライパンの上にお皿をかぶせて、それでターンすればよかったのでは?」
と思うだろうが、まだ半生で液体に近い状態の表面を見ると、その意欲は起きなかった。
教訓。
フライパンホットケーキでさえこうなのだから、ホットプレートホットケーキなんて大変だ。やるなら作戦をきっちりと考えなければ。
というわけで次へ続く・・・のか?
(2017.01.15)
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