
「海峡」という居酒屋チェーンは古くから存在する。
知名度はさほど高くないが、唐揚げがボリューム満点で結構である、という噂は以前から聞いていた。

そうこうしているうちに、2013年は「唐揚げグランプリ」で「東日本しょうゆダレ部門」の最高金賞を受賞したということを知った。
ならば食べにいかなければ。 この際だから、行ってみることにした。

524円で、大きな唐揚げが4切れ。 高杯の上に載せられている。なにやら、仏壇に飾る果物のようだ。
この値段でこの量ならうれしい。一個食べれば結構な満足感が得られる。 ただ、この唐揚げを「最高金賞」とするのはどうよ、と思う。モンドセレクションみたいなものだろうか?

おいしいのだけど、「これが唐揚げ業界のてっぺんです」と言われるととても残念だ。このお店以上に美味しい唐揚げ屋を挙げてみろ、と言われても困るのだが、もっと唐揚げのスゲーやつは自分の想像の範疇を超える、どえらい味なんだと思っていたからだ。
あれ?案外、身近なところに「最高の唐揚げ」の味の着地点があるんだな、と。
いやいや、それじゃあいけない。僕が愛する唐揚げなんだから、もっと高いところに到達してほしい。
海峡の唐揚げは良かったのだけど、唐揚げよ永遠なれ、という気持ちを込めて、「まだまだ!」と言いたい。
(2014.02.28)
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