山菜天ぷらが大好きなので、蕎麦屋などで食べたいと願い続けているのだが、なかなか難しい。天ぷらというのは大概どの蕎麦屋でも扱っているけれど、「山菜の天ぷら」となると、いくら旬であっても置いていないお店の方が多いからだ。海老にどうだどうだとお皿の上で姿形を自慢されても、ちっとも嬉しくなく、残念な気持ちになる。
結局しびれを切らして、自分ちで揚げてしまうことにした。
一人暮らしで揚げ物。あんまりありがたいシチュエーションではないけど、今この家ならできそうな気がする。
昔住んでいた家は、電気コンロで火力が全然足りなく、揚げ物として成立しなかった苦い思い出がある。油の温度を高く一定に保てなかったため、衣がずるりとはげてしまったり、衣が油でずぶずぶになってしまったり。 で、キッチンまわりが粉まみれになるのだから、やる気がうせて当然だ。
しかし、今の家はガスキッチン。電気コンロ(IHコンロではない)とは雲泥の差の火力。
すばらしい。がんがん天ぷらが揚げられる。
「こつのいらない天ぷら粉」を使えば、雑に水と混ぜても、冷水を使わなくても、簡単に天ぷらができる。
コンロの前に椅子を置き、揚げながらがんがん食べた。
たらの芽、ふきのとう、こごみ、まいたけ、ピーマン、みょうが。 しこたま食べたので、とりあえず今シーズンもう山菜が食べられなくても後悔はない、という具合になった。
(2014.04.07)
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