銀座で飲もう!となるとき、ランドマーク的な存在として長年存在してきた「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」。
ビルまるごと一棟、ビアホールなどの飲食店運営の有名店「ニユートーキヨー」系列のお店が入居している。
今年で数寄屋橋にお店ができて77年。 戦後すぐはGHQに接収され、米将校のビアホールとして使われていたというくらい、由緒あるお店でもある。
しかしそれも来年春で終わり。いよいよ建物を取り壊すのだという。
ビル屋上のビアガーデンは、「日本初の屋上ビアガーデン」の地。ビアガーデンといえば昨今多様化しているけど、昔は「ビルの屋上」と相場が決まっていたものだ。そういう文化のさきがけとなったお店が、ここ。
それも、ビルとともに歴史を閉じる。 ビル取り壊しは来年春だけど、冬まで営業はやっていないビアガーデンは一足早く10月に終わりを迎える。なので、それより前に、最後のビアガーデンを楽しみに行ってきた。
ジンギスカンビアガーデン。
ジンギスカンは生ラムを選ぶことができ、これが結構おいしい(たれで揉みこんでいるラムは相対的においしくない)。
今年は薬膳火鍋も食べられるよ!という触れ込みで、迷走してるなと思ったのだが、この日は取り扱い無し。雨が降っていたからだろうか。
天候は雨。客はほとんどいない。 大きなパラソルがある席はあるけど、客席の一部しか覆えない。 我々が飛び込みで訪問したときは、店員さんがしばらく思案し、「傘があるところは全部埋まってますので・・・物置みたいになっているところでよければ」と店の隅に案内してくれた。
そこは使わないテーブル類が積み上げられている場所で、広々としたひさしがあった。むしろ屋上でもっとも快適な場所で、我々はそこで大いに飲んで、食べた。
値段は4,800円。少々高いとは思うが、ジンギスカンをわーっと食べられる場所というのはあまりないので、貴重な存在だった。
年によっては、二日連続で訪れたりするくらい大好きだった場所、さようなら。
(2014.10.02)
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