うどんは、いろいろ展開の余地があって面白い食材だ。 具、つゆ、麺の形状によっていろいろ変化をつけることができる。
今回のような、人気投票形式のイベントが行われると、ますます「これまでにないうどん」が開発され、人々の耳目を集めていくことになるだろう。
面白いもので、蕎麦の場合はそれがほとんどない。蕎麦祭り、というのは日本全国秋になると開催されるが、それはもっぱら「原理的な蕎麦」を追求していったものだ。
へぎそば、茶そば、おろしそばなど「若干風変わりなもの」はあるものの、常識の範疇から大きく逸脱した料理というのはなかなか出てこない。
トンコツつゆで食べる蕎麦、とか牛ヒレカツが乗った蕎麦、なんてのはまず出店しないだろう。
うどんはそのあたりの原理主義がとてもゆるい。だから、面白い。今回、特にそう思った。
今回、3軒のうどんを食べ歩いたのだが、連れとともにもっとも感心したのが安曇野のうどん。焼きねぎが乗ったうどんなのだが、だしはさんま節だった。独特のうまみと味の濃さが、とても気に入った。
(2015.08.30)
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